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来たるべき試練の日<中原街道~箱根>

2013年 10月28日 08:04 (月)

長引く高気温の影響か今年の秋は台風ラッシュだ。
伊豆大島に甚大な被害を及ぼした26号の捜索活動が終わらぬところへ週末同規模の27号も来るという。
前週バンド関係でチャリに乗れず、このウィークデイもこの予報の影響で大半バス通勤に切り替えた。

蓋を開けてみると進路は逸れて、本土は大した影響もなく、
土曜の昼には雨が上がるのを子供のように待ちながらハンドルのポジションなどを調整していた。
そしてその作業中にブレーキシューがほぼ無くなりかけているのに気づき、止むや否やセンター南のあさひへ飛んだ。
取替えと空気圧のチェックなどがすぐ済んで、帰りにスポーツデポに寄りこれからの季節に向けたウェアをチェック。
自転車コーナーには種類も少なく高価なのが多いので一般のシマへ行くと現品限りで激安のジャージがあった。
サッカー系のブランドだったが、既に持っているウェアとマイチャリとカラーコーデが良さそうなので購入。
マシンもヴィジュアルも整って翌日が台風一過の快晴確実とくればもう突っ走るしかない。

朝7時半過ぎに家を出て黒須田川を下り鶴見川へ。
今回の行先を決めたのは、次週いよいよ第2回を迎える我がチャリ倶楽部の江の島走行に向けて、
K君が境川へ出るルートの検証する必要からであった。
先ず東名を潜った所からどうやって十日市場駅まで出るか。
いろいろ考えた末決めたのは判り易く東名に沿って進むコース。
左の側道に入るとすぐに上り勾配が始まる。
これならいけそうかに思われたが、後半斜度がきつくなって登りきる頃には息も上がった。
陸橋で対岸へ渡り右の側道へ。
橋がピークだからもうキツイ上りは無かろうという推測は甘かった。
行く手は気持ちいいくらいのすり鉢状!
結構な斜度だから勢いで上がってもそこからまだまだって感じ。
どうにか乗り切ったが、来週ここを通ることは先ずないだろう。
そこからは東名沿いに下って左折してさつきが丘の交差点を通過、今までからしたら先の上りなど軽いものだ。

十日市場駅前の環状4号に出てからが第2の課題。
4号を真っ直ぐ16号へは大きなUpDownが続くのでこれまで避けてきたが、前回帰りに逆走したら問題なかった。
果たして行きはここを使えるのか。
最初の上りは長いが傾斜は緩いので1足まで落とさずとも余裕でクリア。
そこから下るとすぐ上りになるが、下った勢いでかなり稼げたのでここもさほどではなかった。
次も下った先に上りが見えたが、底にある信号が赤だったので下る前に青に変わるのを待ってトライ!
作戦成功で7足でいけるとこまで引っ張ると、残りも長かったがそれほどの斜度ではなかったので無事通過。
ここで16号バイパスが現れたので、UpDown責めは終了! これなら使える!!
余裕で16号旧道に突き当たって東名の側道を左折、坂を下って東名を潜り境川へ。
これまで1時間掛っていたのが45分でここまで来たぞ。

ここから先はサイクルロードをあまり走っても来週と被って新鮮味が減るだけなので、どこかで逸れたい。
ひとまずは朝の川沿いの爽やかさを味わって、相鉄を潜る迂回路から厚木街道の交差点まで出る。
赤信号で待機しながら右手の街道を見ると、たいした上りでもなさそうだったので、ここを通ることにした。
片側1車線で幅は広くないが、藤沢街道と小田急を越える渋滞の車の横を余裕ですり抜けた。
しかし実際は余裕というのは誤りで、実は左の膝のお皿の辺りに差すような痛みを感じ始めていたのだ。
今まで感じたことのない痛み。まさか半月板損傷とかじゃないよな?!
東名の坂で無理な力が入ったか。これで来週の走行がおじゃんになったら意味ないし。
出発して1時間過ぎてるしとにかく休憩が必要だ。
引地台公園という案内が見えたので左折して園内に入ってベンチでひと休み。

ゆうべ久々に夕食を作り、娘に好評だった鶏牛蒡の炊き込みご飯が余ったのでおにぎりにしておいた。
ひとつ出掛けに食べて残り2個のうち1個を、せっかくの手作りだからと家で沸かしたのを入れた麦茶で戴く。
とりあえずひと心地ついたので再始動するが、そうそう簡単には痛みはとれない。
それでも走れてしまうのは力の分散が可能な自転車だからこそ。
どうにもならなかったら、引き返しても置いて帰ってもいいし、行けるだけ行ってやれ!

中原街道に出て西を目指す。
途中の勾配も影響なく厚木基地の所に出ると、前回見えなかった本日の大事なお目当てが目前に現れた。
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やはり台風一過の秋晴れは間違えなかった。
今日はこのお姿を拝めるビューポイントにどれだけ会えるのだろうか。

背後の基地から轟音が響き、大きな飛行機がこちらの方へ向かってくる。
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滑走路で折り返すと爆風と共に飛び去っていった。
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きっと軍事系航空マニアにはこの辺りはたまらない場所だろう。
ちょうど良く一機撮影出来たので自分的には十分。先は長いのでさあ行こう!
その先も中原街道は河岸段丘の適度な勾配をいくつか通りながら、十分ではないが問題ない道幅が続き、休日の朝ということで車も少ない快適な状態で走っていけた。
途中で裏道に逸れるプランもあったが、これならこのまま行って帰りもここを通ればいいだろう。
帰りに海沿いから境川に出て飯田牧場という考えもあったが、代りにアイスの場所があれば・・・
ちょうど良く寒川の少し手前にシャトレーゼがあって外のベンチも見えたので、帰りはここでOK!
そして相模線の線路を越えると中原街道の終点の交差点に出た。
案内板からは左折すべきだが、細いながら真っ直ぐ続く道があったので突き進んでいくと、
田圃の中から右手に再び霊峰が姿を現した。
収穫期の黄金色の田圃越しの富士山ってのも絵になるな。
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裾の下にタンク車が見えたりはご愛嬌ってことで。
そうだ、せっかくの稲穂と富士の景色だから、ここで最後のおにぎりをいただくとしよう。
それではお百姓さんに感謝しつつ・・・
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それにしても我ながら上出来の炊き込みご飯だった。

気分よくチャリに跨り、勘だけを頼りに相模川の橋を目指し、やや遠回りしつつも銀河大橋に出られた。
造られて間もないキレイな橋に差し掛かると、霊峰が今日一番の大きさで見えてきた。
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途中の休憩場所に停めて撮影しまくるが、カメラが空の色との区別を捉えきれないのかピントがなかなか合わない。
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お決まりの橋の真ん中撮りも済ませていよいよ初の平塚市へと渡っていった。
DSCF3987.jpg

次に目指すは大磯港なのだが、平塚市内は仕事で通って大体判るだろうと高をくくって適当に行く。
裏目に出て平塚八幡の所に遠回りで出てしまい、1国は右折が面倒なので1本駅寄りを右折。
このまま金目川に出たら海を目指そうと気持ちよく突っ走っていたらこんな景色に出た。
DSCF4003.jpg
え~っとあの山って・・
まあともかく金目川は県内でも大好きな流れだし、気持ちよく川沿いから海へ出よう。
と対岸の歩道に出ると、路面がイマイチで通り辛いので車道へ上がると大きい交差点へ出た。
あれっ134じゃないし・・あらら1国?? どっかで突っ切ってしまったのか。
そう、後になって気付けばあの山は湘南平のある高麗山なので、あきらかに行過ぎの証だった。
まあいい景色もあったから良しとして右折して暫くして左に折れ、またしても適当にJRを潜って海側へ。
紆余曲折の挙句134号の西湘バイパス入口付近に出たので、少し戻って道を渡って側道へ入った。
結局また潜って内側に来たところでバイパスの下から海が見えたので撮影タ~イム!
DSCF4011.jpg
右前方には大磯港とサーファー達の姿。
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左には遥かに江の島も見える海岸線が眩い。

大磯港の前から自転車道への入口が見つけにくかったが、どうにか進入するといきなり砂溜まりが。
道路に砂が溜まったというより普通に砂山を通過せよって感じなので、降りて押すしかない。
向こうから来たローディーさんがすれ違いざまに挨拶してくれた。
今日の恰好はそれなりに見えるので、同士と認めてくれたなら嬉しい限り。
上り勾配でバイパスの上までいくとサイクルロードから相模湾の景色が広がった。
DSCF4012.jpg
ビュンビュン車の行き交うバイパスの内側というのが玉にきずだが、この見晴があるならOKだ!
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左前方の彼方に伊豆半島と煌めく太平洋を見ながら上機嫌で進むと、ほどなく川の手前で終点になった。
太平洋岸自転車道なんて銘打つ割に短すぎる。だからあまり自転車が通ってなかったのか。
突当りを右に折れてちょっといくと東海道に出た。

ここから先はもう見るべき所の予定もないので、とにかくこの道を行けるところまで行くだけ。
国道1号は車で走ってもいつものんびりと気持ちよいのだが、自転車でも快適そのものだった。
何度かある勾配も緩やかなので、ローディがけっこうなスピードで対向車線をカッ飛んでいく。
最近読んでるツールドフランスの本や、ロードレース系のマンガやアニメの影響もあり、
こちらもちょっと尻を後ろにずらして前傾姿勢をとってみたり。
バーハンドルではなく若干上方向に湾曲していたハンドルを前に倒して、バーエンドを若干上向きに変えたのは、こういう走りには効果的だったようだ。

二宮、国府津と右手に東海道線、左手の時々海の切れ端を臨みながら小田原方向へ。
時間は11時をとっくに回っていて、昼までに最終目的地箱根湯本まで辿りつけるかはかなり怪しい。
酒匂川を渡り小田原市街に入ると、箱根9kmの案内板が。
正午は回ってもこの分なら12時半まではかからないだろう。
小田原城前のクランク手前でローディーに抜かされ、しばらくは信号で追いついたりしながら後についた。
早川沿いに出るといよいよ如実に引き離される。上り勾配が始まったのもあるが、どうやら疲れも出てるようだ。
鈴廣のかまぼこの前に来た頃には、平地にも関わらず20kmも出せないくらいな状態に。
もしかしてハンガーノックか??
まさか目的地目前にしてかまぼこでもって訳にもいかないが、とりあえず一度止まってみる。
自販機の中で一番元気の出そうなデカビタを買って飲み干し、数分間地べたに座り込んだ。
これで少しは回復しただろうか。
残りの距離感も傾斜の度合いも予想できていなかったが、その先の勾配を登りきったところで視界が開けた。

おおっ!着いた!!
何度も目にしたことのある斜面に曲線状に建つ曲面が特徴の駅舎からロマンスカーがはみ出ている。
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この光景を自分の足で見に来たかったのだ。
手前の川沿いの歩道から写真を数枚。これだけで8割方の達成!
時間は12時15分。走行距離72kmで走行時間3時間半、平均速度は20km/hを超えていた。

箱根には何度か訪れても、いつも芦ノ湖やら小涌谷だのへ向かってしまい湯本は素通りだったので、
一度ここの温泉街をちゃんと見てみたかった。
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とりあえず温泉街の象徴と言える赤い橋の上でもう一度記念撮影すると、あとはとにかく飯だ飯!!
駅前は土産屋ばかりで目立つ食べ物屋もなく、狭いので裏の温泉街へ入ってみよう。
須雲川の方へ出てみても、温泉旅館が立ち並ぶだけでそれ以外の店はほとんどない。
まあこんなもんだろうと引き返して、駅前で食べ物屋を探すことにした。
ラーメン屋くらいしかないかと諦めかけたら喫茶店を発見!
ナポリタンだけでなくハンバーグや生姜焼きもある。
この先なさそうだし、みやげ屋の食堂じゃ休まらないからここに決定!
店内は昼だというのにお客は0でおばちゃんが世間話中だったが、柔らかいソファでのんびりしよう。
値段はちょい高めだがメニューの一番上の手作りハンバーグが自信ありげに見えたので注文した。
かなり時間を掛けて出てきたのは、ちゃんと鉄板の上でジュウジュウと音をたてたなかなか立派な感じの。
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肝心のハンバーグは柔らか過ぎるくらいだが期待以上の味でした。
サイフォンで入れるコーヒーもご自慢のようだったが、セットで安くなってないので頼まなかった。
写真の整理とFBへのアップも済んだので店を出て駅の方へ。
前に調べておいた足湯のある温泉が、情報どおり駅の真裏の崖の上に見えた。
足湯200円ならOK!
線路の向こうに回ると、撮り鉄らしい若い男が1人。
こちらも真似して程なく来た車両を撮影!
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チャリを停めて更に階段で温泉へ上がり、おじさんに両替してもらい200円払って入浴!
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その様子を撮影して再びFBにUPしていると、次に駅に入ってきた登山鉄道が昔ながらの懐かしい車両だった。
5分程度の入浴だったが、話のタネってことで切り上げて線路際に降りて撮影。
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やっぱり箱根登山鉄道と言えばこれですな。
撮り鉄も充実したし、気の利いた土産でもあれば買って行こうか。
駅の表に回ると、今度は最新式のロマンスカーが停車していたので、更に撮り鉄を追加。
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お土産はざっと見てこれといったのもないのでやめにして、いよいよ折り返しスタート!
時間は13時51分
あれっ⁈片道3時間半だと5時半⁉︎
着く頃には日も暮れる‼︎
これは飛ばさねばなりますまい。

小田原城まではほぼ下りなので、恐らく平均30km/h超でかっ飛ばし14時頃に通過。
酒匂川を渡ったところで、行き掛けに気になってたものを思い出し一時停止。
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こんな河口付近に本当に鹿いるの⁇

撮影の間ローディー集団がビュン!と先へ通り過ぎた。
俺も急がねば!
足湯5分で完全に回復はしていないが、とりあえず支障はないので1号線をとにかくかっ飛ばし、どうにか目標の15時前に金目川を渡り平塚市内に入れた。
平塚八幡で1号から左折してからどうも調子が良くない。
向い風なのもありそうだが、やはり1時間走ったら休憩が必要なようだ。
ペットボトルも空になったのでコンビニを探してピットイン。

シャトレーゼのアイスまでそう遠くないが、糖分補給が待てないのでコーヒー牛乳をがぶ飲み。
どうせ時間もないことだし、アイスはやめにして、あと一回の休憩ではあんぱんに牛乳で最後のチャージでいいか。

再始動して銀河大橋に向かいながら足の異変に気付いた。
右膝の裏側の筋が痛い。
往路で左の膝を庇って酷使したのが祟ったのだろう。
相模川を越えてから中原街道は登り傾向。
これは辛い帰り道になりそうだ。
おまけにまずいことを思い出してしまった。
LEDライトを入れ忘れてる!
危険防止用には最悪iPhoneの懐中電灯で代用出来るが、サイクルロードのような外灯のない道を走るには完全に光量不足だ。
日が暮れたら表通りしか通れなくなる。
明るいうちにせめて十日市場くらいまでは辿り着きたい。

寒川から中原街道に入ると案の定登り傾向が始まる。
すぐにシャトレーゼが現れるが横目に通り過ぎた。
この頃から足の痛みに耐え難くなり始め、スピードが全く上がらなくなってきた。
神奈川のへそ用田の交差点の少し手前の民家の芝生に座り一度足を休めることにした。

数分では大して回復はしないが再始動。
引地川の河岸段丘の登りがやはり1番辛かったが、どうにか上がりきったので暫くは平地になる筈。
次のアップダウンは厚木基地の手前だな。
なんて考えながら進んでいたら、後輪から変な音が!

カンッ!シュー!カンッ!シュー‼︎

あれ何か引っ掛かったか⁈
止まって見渡しても何も見えないのでまた走ると、やはり同じ音。
再度タイヤを手で回しながらチェックすると、なんとど真ん中に幅1cm程の金属片が刺さってるではないか‼︎

あちゃー!こんな時にやっちまったかー‼︎
まさに泣き面に蜂ってヤツだ(T_T)

綾瀬市の真ん中辺りで記憶ではとてもありそうにないが、一応Googleマップで自転車と入れてみると、最初に戸塚区の店。
こりゃあかんわ!
腹を決めて自分でやるしかない。
一応装備はあるから場所探し。
途中で日も暮れるだろうし明るいコンビニの前がいいだろう。

ちょっと押していくと右前方にセブンイレブン。
こりゃせめてもの幸いだ。

さて先ずは後輪外しから。
スパナでナットを外し、スタンドとディレイラーが外れホイルがフォークから離れたので、チューブの交換は出来る状態だ。
さてバルブを外そう。
あれっ!根元に小さいナットがある。
これを外して復元出来なければ元通りにはならないが、このサイズを回せるレンチがない。
前にあさひのお姉ちゃんに、パンク修理に必要な道具を聞いた時に、15mmのレンチだけあれば大丈夫と確認したのに〜!
( *`ω´)
こうなったらなりふり構ってられない。
レジにいたバイトのにいちゃんに事情を説明し、モンキーレンチを貸してくれないか頼んだ。
暫くすると大きめのレンチを持ってきてくれたので、無事外すことに成功!
ああ有り難や‼︎

次なる関門はホイルからタイヤを外すこと。
バンク修理用のヘラは二つあったので、一つを差してもう一つで口を広げて…
ところが二つ目を刺そうとすると一つ目が落ちて…
なんて調子で、昔ママチャリでパンク修理経験もある筈なのになかなかイメージ通りいかない。
数十分ほど苦戦してようやく外れた。

よし、これでチューブを取替えて元に戻すだけ。
一度汚れた手を洗って仕切り直そう。
トイレの洗面台に真っ黒い水を散らしたのを流しながら洗って、バラバラのマイチャリに戻る。

もう組立るだけだし、ここでこの状況をFacebookに上げてやろう。
まさかこの先に更なる大問題が発生するとは思ってもいなかった。
IMG_2071.jpg

さて、それでは新しいチューブを取り出しまして…
こんなペチャンコではホイルに嵌め辛いから先に少し空気を入れよう。
バルブのキャップを外してと…

あれっ⁈ 外れないし‼︎

共回りしてバルブの先ごと取れるが、外れた先端部分を持ってキャップだけ回そうとしても硬くて回らない。
困り果てて地元のあさひに電話して相談すると、最初の状態に戻して一度つまみの部分も締めてから回せば外れるとのこと。
しかしその通りにしても外れず共回りなのだ。

散々色々試しても外れる気配がないので、このキャップ壊してもいいかと電話したら、バルブも壊れるのでやめて一度こちらへお持ち下さいと。
持ち込める程近くにいないんですけど…

3度目の電話でキャップを外すのに回す方向だけ念のため確認すると、反時計回りとのお答え。
これが違ってたら元も子もない。
しかし知ったところで状況は好転する訳でもなく…

遂に断念してここにチャリを預けて帰る決心をした。
綾瀬市って鉄道通ってないんだっけ。
それでもまだ時間は遅くないからどうにか帰り着くことは出来るだろう。
それにしてもどうせなら明日も休みっていう日にこうなって欲しかった。
まあ来週土曜日にこのバルブの先端部分をあさひに苦情方々持っていって、どうせ次のためにもう一本必要だから新しいのも買って持ってくればいい。

それにしたって一旦組立てて形にしないことには預ける訳にもいかない。
ってことでチューブとタイヤを一応嵌め込んでバルブの根元のナットも締め付けてしっかりセット。
待てよ!この状態でもうワントライ・・・

はっ外れた~~!!!

なんでもっと早くこうしなかったんだろう。
よくよく考えてみれば完成品の自転車のバルブのキャップが共回りは有り得ない筈だった。
しかしまさに3点差の負けを9回裏ツーアウト満塁サヨナラホームランで逆転勝利したような気分だ。
ホイールをフォークに嵌め直しながら今更ながら思い出した。
そういえばあさひのお姉ちゃんが、最初にVブレーキを外すって教えてくれたのをすっかり忘れていた。
まあそれでも付けたままで脱着してしまえたから結果オーライか。

組みあがったので再度手を洗い、トイレも済ませ、交代したレジの兄ちゃんに事情を説明しレンチを返却。
お礼だけでは恩返しにもならないし、いずれにしても腹が減っていたのでホットドックと牛乳を買ってチャージ!
さあお家に帰ろうと跨ったらペダルが回らん!
直した筈のチェーンがギアに掛かっていなかったので、再度持参のレンチで緩めて直す。
軽く喰っていたのでやや苦戦し、再びお手ては真っ黒。
三度目の手洗いというとこまで余計なおまけがついて、今度こそ再出発だ!

帰り道のプランはパンクさえなければ中原街道を境川まで走ってサイクルロードを遡上して帰る予定だったが、
非力なモバイルライトでは外灯のある道じゃないと危険過ぎるので、環状4号線まで出なければならない。
朝来た時は快適だった中原街道も、暗闇の中だと背後から迫る車に怯えながら走る状態。
しかも大型のトレーラーのような車が追い越しては信号で追いついて抜かし、
再び背後からスレスレに追い越されてはまた追い付きの繰り返し。
これが米軍基地を越して踏切渋滞で完全に詰まるところまで続いたが、結局この渋滞が半端なかったので、踏切と藤沢バイパスを越えた頃には遥か後方に置き去りにするという結末。
こんな状況からもチャリって市街地では本当に有効な乗り物だと実感した。

4号線を左折し、瀬谷の陸橋は側道の踏切で通過。
海軍道路はいつも通り右の歩道を進むが、最後のコンビニの先から始まる2km続く桜並木は真っ暗で路面が見えなかった。
それでも何度か通過している道なので路面状態は信用できるので問題なかった。
そしてとうとう最後の関門と言える16号をクランクした先の4号バイパスのUpDownまでやってきた。
満身創痍とも言えるボロボロの足が、この3度に渡る山越えに耐えられるだろうか。
結果的には心配したほどでもなく乗り越えて、3ツ目の山から始まる長い下り坂を気持ちよく滑走できた。
十日市場を越えて、道幅の狭まる青葉台駅前後の区間ではいつも通りバスに迫られて歩道に逃げる場面もあったが、それが苦痛ではあっても慣れているのでこの期に及んで問題の数ではなかった。
再び道幅が広がり鴨志田の鶴見川に差し掛かればもう我が庭のようなもの。
但し定番コースの聖地霊園はさすがに暗そうなので避けて、朝出てきた黒須田川を遡上して剣山公園まで出た。
実はこの最後に控えた公園からローソンまでの坂こそが、疲れ果てた身に堪える帰路で最大の難所と秘かに覚悟し、ここだけは押して止むなしと思っていたが、いざ差し掛かると通り慣れてるせいか諦めずとも進むことが出来たので、いつも以上に無理せずゆっくりと登りきった。

大幅に遅れたのでゆけむりの里はパスしてすぐさま我が家の風呂へ。
通常の倍くらいの時間をかけてゆっくりと。今まで家でこんなに長風呂したことがあっただろうか。

本日の走行距離は138km
帰路のアクシデントから平均速度はどうでも良くなったが19.2km/h
実は足の痛みに苦戦した挙句パンクした時点ではまだ20km/hを上回っていた。

箱根で足湯~ユーシミー♪なんてホール&オーツの歌にかけてギャグかました余裕から一変。
パンクで立ち往生の挙句直しきれずに置いて帰ったなんて結末だったら、FBの傍観者さん達にはいい話のネタだったろうが、当事者としてはプラスチックのキャップ1個に泣かされたというヘタレな結末に、ただただ凹むしかなかったことだろう。
結果的に最長走行距離を一度の手押しもなく走りきったことも嬉しかったが、
それ以上にパンク修理という一度は体験するべき関門を乗り越えられたことが最大の収穫だ。
これまで奥多摩や丹沢の山奥まで無謀にも挑戦を続けながら、この瞬間が来ることを秘かに恐れていたのだ。
人里離れた山奥でこんなことが起こっていたらと思うとゾッとしてしまう。

どうせパンクするなら自転車屋のある街中でと祈っていたが、却ってそれがない場所でも道具を借りたりトイレ水道も自由に使えるコンビニが近かったのは結果的に一番正解だったかもしれない。
これで工具があとひとつ加われば何もない場所でも数十分もかからずにチューブ交換が出来るだろう。
長距離を走るサイクリストにとって不可欠な経験値がようやくこれで身についた。
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