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奥多摩秋景色を求めて〈神戸岩〜風張峠〉

ByUcchyT

近郊の紅葉を見に行こう!
11月にだいたいそんなことを思って奥多摩を目指すことが多い。
それで満足いく結果を得られた記憶もないのだが…
と過去数年の同時期の写真を振り返ってみる。

みんな大好き都民の森への奥多摩周遊道路は部分的な紅葉しかなくてイマイチ。
神戸岩がまあまあ色付いていた年があるから行ってみてもいいが、日付が近いから同じような物足りなさを感じるような予想も立つ。
となると更に奥地へ行くべきか…
あそこの更に奥というと…
まさかあの激坂!?

あの風張林道は坂バカにとっては聖地なのかも知れないが、そうでない人にとっては拷問のような場所だ。
自分も3年前は完全に前者のカテゴリーにいて挑戦してはいるが、以降右肩下がりになって完全に後者の側に安住しているため、あんな楽しくないところへは2度と行こうとは思わなかった。
一応唯一の挑戦で足付き無し走破は成し遂げてはいるからもう必要ないし。

とは言いながら、実はひとつだけ心残りがあったのだ。
その1回の挑戦で苦しみながら前半の最難関を乗り切り、ラスト手前のご褒美である絶景もペダルを回しながらカメラを構え…
たまでは良かったが、なんとビジブルゼロの雲の中!

あそこの絶景だけは1度撮影しておかねばなるまい。
とだんだんとその時の無念が蘇ってきた。
とそのあと突然頭の中が切り変わった。

そうか!撮影しに行けばいいんだ!!

つまり、風張林道=激坂チャレンジという呪縛を解けばいい!
なにもクライミング中は足付き厳禁なんてルールが道交法にある訳でもなし、写真目的で行くのだから撮りたい景色があれば止まれば良し!!
しかも当時はチャレンジ前の現地入りも自走が当然としていたが、今はそこも変わって車載活用でリスクを減らして楽しいサイクリングが優先だ。

なんでこんな風に今迄考えなかったのだろうか。
これにより東京一の激坂チャレンジが普通のインスタネタ探しのサイクリングと同じに思えるようになった。

かくして日曜の朝5時前に車にバイクを積込み下道で奥多摩へ。
目指した駐車場は夏に上野原の富士山展望スポットへ向かう時に停めた場所。
到着した頃には夜も明けていたので、すぐにバイクに跨り秋川へ下り、渡って檜原街道に出て五日市のファミマで水や食料を買って檜原村へ。
橘橋を右折し、久々にちとせ屋さんの先へ踏み込み、蕎麦屋深山前も通過。
青いアーチ橋の前を右折すれば間も無く神戸岩だが、この交差点で既に残念な結果の予想がついた。

2年前神戸岩でそこそこの紅葉が撮れたときは、この交差点付近もかなりいい感じに色付いていたのが、今日はそれがまったくだったのだ。
その先の目的地手前も綺麗だったのが全然で、神戸岩周りも当然のように始まってもいない状況でした。
それは仕方ないとしても、ここの写真はまだインスタに上げてないから写して行こう。
朝7時頃なら独占かとおもきや既に複数の先客が居て、撮りたいアングルが無人になるまでかなり待つことになったが、
IMG_E2756.jpg IMG_E2757.jpg IMG_E2758.jpg
どうにかひと通り撮影を終えて再出発!

青い橋から先は3年振り。
当時は景色を楽しむ余裕もなく激坂チャレンジ一心だったが、今日はフォトスポットを見逃さないようにせねば!
しかし結局取り立てて写したくなる景色もないまま、カザリンを知る人にはお馴染みのスイッチバックポイントに到着!
IMG_E2759.jpg
自走を省いた分脚に余裕はあるが、それでもそこそこ登ってきたのでここで少し息を整えていこう。
別に足付き無しの制約はないのだから躊躇することもないのにと思いながら居ると、下からマウンテンバイクが上ってきた。
軽く挨拶したあと、少し会話でもしとこうかと思うも、横を向いてスマホを取り出したので話したくないものと判断し、それを契機にクライミングをスタートすることにした。

この折り返しから無情に始まる直線の急勾配と、カーブしてからも尚も緩まないあたりで先ずは挑戦する者の出鼻をくじいてくる。
解っていてもやはりキツい。
林間を抜け右斜面が開けるのが見える辺りで一瞬だけ少し斜度が緩むかに思わせて、すぐに元通りになって左カーブへ向かう。

と、ここで右手遥か前方に都心の遠景が見えたので、ここぞとばかりに一旦停止!
IMG_E2760.jpg
なかなかまだ序盤のここで写真を撮る人も珍しかろう。
左カーブからほぼ真っ直ぐに上る坂の先にきのこセンターがある筈だが、クライム再開したこの坂が実は1番ハンパなかったことが身をもって明らかに。

うわ〜っ!こりゃ20%は軽くありそうだ。
しかも一瞬ではなく、それが暫く継続するからたまらん!
コンテンドに乗換えてから、つまり事故後これ程の激坂は初めてだ。
恐らく多くのチャレンジャーが撃沈するのはここに違いない。
ここを今より500gは重く、2T少ないギアのTCRで、しかも6〜70キロは自走してきたあとに上りきった当時のオレって凄かったんだなぁ!

そんなことを考えながら足付き直後で2T増えて軽くなったコンテンドで蛇行しながらどうにか乗越えた。

最難関を越えるとようやくきのこセンターと数件の集落が現れ常識的な斜度になる。
ここまで来るバスもあるらしいのも凄いが、ここから先はいよいよ人の気配がなくなる完全な林道区間だ。
ここまでの印象が強い分ここからの状態については記憶が薄い。
路面には落ち葉などガレだらけで、よくよく見ると陥没がそちこちにあるので注意が必要だ。
さっきほどの急勾配はないにしても10%切るような甘いところもない。
そして予想以上に長い。
暫くするとかなりの斜度のまま左ヘアピンカーブに差し掛かる。

おっと!これがアレだ!!
風張林道のフォトスポット巻貝くん。
たくさんの落ち葉がまぶされたその風景を撮るべく勿論喜んで停止!
IMG_E2761.jpg
後にインスタへアップしたら予想外に好評で、#bikepicsというところでリポストされたり、今回投稿中最多のいいねとコメントも寄せられた。
その中にこれをヤドカリと見た女の子のコメントもあったが、巻貝に埋もれる我がバイクはまさにそんな感じだったので、なかなか上手い表現だと感心した。

ここから尚も手を緩めない勾配をトボトボ登っていると、道幅に余裕のない所で背後からエンジン音が近づいて来たので、危ないから停止した。
珍しく林道の管理者か地元の人かと思っていると、軽や小型車が立て続けに数台通過して行った。
この道のゴールのゲートは閉まっている筈だが…

不思議に思いながらあとから再びトボトボ登っていくと、ある所から突然綺麗な紅葉が現れた。IMG_E2948.jpg
今日ここまではこんな色付きは全く見かけず黄色か茶色ばかりだったが、恐らく標高1000mに達したと思われるここが初めて見られたのは何故だろう。
単純に低地では冷え込みが足りないからとも考えられるが、もしかしたらあの茶色がこの前の台風24号によって内陸にまで被害があった塩害によるものなのではないだろうか。
そしてより奥地かつ高地であるここまでは届かなかったと推測する。

そんな今日初めての紅葉の直後に今回最大の目的だった場所に着いた!
IMG_E2762.jpg
お〜、これだ!これが見たかったのだ!!

今ついに3年越しの絶景が目の前に広がっている。
ガードレールもなく道の切れ目から絶壁の崖だが、幸運なことに極僅かな風が手前に向けてそよぐ程度なので、際に立てかけて撮りまくろう!
IMG_E2763.jpg IMG_E2764.jpg IMG_E2765.jpg
当分来ないでいいようにと、様々なアングルで撮影していると、さっきのMTBが軽そうなギアでゆっくり通り過ぎていった。

目的を遂げて残りわずかな林道を登りきると、ゲートの手前にさっきの車達が停められ、乗っていたであろう方々男女それぞれが作業していた。
清掃などのボランティアなのだろうか⁈ご苦労様です!

ゲートから奥多摩周遊道路に出て、すぐ側のお決まりの場所でパシャリ!
IMG_E2769.jpg
東京の道路最高地点へコンテンドで登って来ましたの図。

続いて奥多摩湖方面へ下って、上空から奥多摩湖が望める月夜見第1駐車場へ。
ここから奥多摩湖周辺の色付き具合を見てみよう。
IMG_E2775.jpg IMG_E2774.jpg
ん〜こちらもまだまだなのか、はたまた塩害の影響なのか。
ともかく今日はここが折り返し地点。
駐車場はてっぺんからそこそこ下った場所なので、折り返すとそれなりのクライミングの追加になる。
ここから最高地点の風張峠へ上る間が実はこの日1番の紅葉だった。
IMG_E2771.jpg IMG_E2772.jpg IMG_E2773.jpg
やっぱり標高1000m以上限定ってことなのだろうか。

止まって撮影が多くて身体もちょっと冷えてきて腹も減ったので都民の森駐車場へ行くと、相変わらず沢山の車とバイクで溢れていた。
ここにいるサイクリストはたいがいバイクをラックに掛けて、ベンチで何か飲み食いしながらくっちゃべったら降りてゆく。
折角こんな高みまで来ても景色や自然を楽しまずにそれで満足なのだろうかとあつも疑問に思う。

それはともかくおでんと団子がどちらも旨そうだったので、IMG_E2949.jpg
一緒にバクバクといただきひとまず空腹も治まった。
さあ、あとは下るだけ!

周遊道路の下りはなかなかの斜度だが路面が良いのでついスピードに乗ってしまう。
何も考えなければ勢いで一気に行ってしまうが、時間も余裕があるので周りの景色をしっかり意識しよう。
数馬と人里の間の左側の谷間が紅葉していた。
IMG_E2776.jpg
峠からかなり下がってきたここだけが例外のように色付いているのは、きっと入り組んだ奥地の窪みのような谷間なので、塩水含みの風が届かなかったからだろうと自らの説をあくまで曲げない理屈を考えてみた。

その後はこれといった紅葉も見つからず、長いダウンヒルを楽しんでいると、背後から音もせず何か近寄ってくる気配を感じた。
「誰かバイクが来てるな」
上りなら身の程を知ってるので、登れるお方はどうぞどうぞ!って感じだが、
そこそこ攻め気味に下っているのに煽ってくるからには、よっぽど走りに自信のあるお方なのだろう。
大人しく抜かせてお手並みを拝見しよう!

「なぬっ⁈オンナかい!」そしてオトコのシッポも付いてる。

ちょっと癪な感じもしたが、まあどれだけ凄い走りをするのか見せて貰おうか。
そう思った矢先オンナが突然まさかの失速〜!
この周遊道路の人里から下の区間はたびたび登り返しが出てくるのだが、登りに転じた途端にあからさまな失速はないだろー!
普通は下りの勢いを利用してそのままのギアでダンシングで乗りきれば、少々の登り返しなら勢いを殺さず越えられるというのに、それをやらないばかりか今や登りには全く自信喪失今のオレでも耐えられないくらいのノロさ。
シッポの相棒もさすがにバツが悪そうな感じだ。

「なんだよー!そんな非力のくせに下りだけ粋がるなよ!」と心の声
これではこのあとも上る度に前が詰まってイライラするのが明白だ。

上りが終わらないうちにダンシングで抜き去り、その先の下りも本気モードで滑走。
そうは言っても安全第一でカーブはしっかり減速し、信号は勿論しっかり守ったほで詰め寄られた場面もあったろうが、上り返しもしっかり攻めて2度と抜かせるなどと思わせないような走りで橘橋まで一気に走り抜け、檜原村役場で上着を脱ぐためにピットイン!
都民の森の帰りは多かれ少なかれこんな感じの対抗心を煽られるようなことがあるものだ。
もはや昔のような走りに対する上昇志向がなくてもこんな風なのだから、やはり今の自分にとってここはあまり来るべき場所ではないのかもしれない。
そんなことを思いながら五日市まで流して秋川を越えてちょっと登った所の駐車場へ戻った。

車にバイクを積み込み10分ほど走って戸吹湯ったり館でマッタリ!
足付き多数とは言っても風張林道+αを上ったので、ここしばらく感じたことのない筋肉の疲れをゆったり浸かって癒してから帰りましたとさ。

走行距離は僅か70km程度ながらなかなか濃密な走りと、欲しかった絶景と紅葉の画像も得られた充実のサイクリングでした。










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