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♪タナダからの日記〈大山千枚田ほか〉

ByUcchyT

ちょっと飛び道具を使えばいい距離に、この時期是非とも見ておきたい景色があった。
時間帯と天気を考慮すると土曜では宜しくないが、日曜は珍しく娘の買い物に付き合うよう要請があった。
それについては昼頃からでも対応可能だが、となると日曜は走りについては時間が殆ど取れなくなる。

そんな事情から曇天の土曜はただ走りたい願望にのみ応えるべく、とりあえずひとっ走りならの場所へ。
 
IMG_E1349.jpg 
お得意の車輪越しショットだけ撮ったら、あとはコーラ1本をチビチビ飲りながらデッキでまったり。

あとはただ来た道を帰るだけでも充分だが、あの水道橋の所ついつい野鳥センサーが稼働して足が止まる。
三脚おじさん達が狙っているということはいるに違いない。


IMG_E1357.jpg 
アーチ橋の穴に棲むチョウゲンボウさん。
ここらは境川沿いでも最も飛ばせる場所なので、ローディー的にはまず脚を止めたくないところ。
メット被ってカメラを構える自分を含めたおっさんのカメラが並ぶのを見ながら
「あれ何?」
「鳥じゃね⁇」
なんて言葉を交わして通り過ぎるのがせいぜい。
確かに湘南近辺にはトビが嫌ほどいるから珍しく思えないとも言えるが、
それ以外の猛禽類がこうして確実に間近に見られるのは貴重だ。
オートフォーカスコンデジと拙い腕の限界から宙を舞う姿を捉えることは極めて困難だが、
IMG_E1351.jpg IMG_E1350.jpg
こうしてたまたま撮り直した瞬間に飛立つなんてラッキーなことだ。
これがもっとちゃんとピントが合っていれば…
ベストショットはお預けとしても、まあこうやってバードウォッチングの時間と海辺で遠くを眺める時間がのんびり取れただけで充分幸せなサイクリングと言えるだろう。

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そしてその夜いよいよ目当ての景色を求めての旅が始まる。

目標の時間帯から逆算して出発時間は午前1時。
そうなると布団に入る時間もないので、日付が変わるとすぐに準備して少々早めに車で出勤!
深夜のガラ空きの下道を軽快に走り、川崎駅前を抜けて浮島JCTへ。
森田健作知事の功績である800円ポッキリに感謝しつつアクアラインで東京湾を潜り抜け、いつものように対岸の木更津金田で下道へ。

googleせんせ先生のナビゲートを信じて従うと、幹線から外れてどんどん辺鄙な所へと導かれ、田圃に山林をすり抜けていく。
神奈川、東京なら強引なナビより自分の経験値を優先するが、勝手の判らない房総なので従順に画面を追って走るが、音声ナビが肝心なところで無言になることが多く、右左折を間違って後戻りすること2回。
国道410号の表示が見えて、暫くはこの道で半島の中心部を縦断するようだ。

いよいよ山深いエリアに突入だな。
と思ったその時、緩い直線の上りの前方に光る2つの目のようなものが見えた。

獣だ!

目指して突き進むが逃げる様子はなく、遂に実体が見えてきた。

鹿だ‼︎

前後に車が来てなかったので、ブレーキをかけて慌ててカメラをゴソゴソ…
構えてとりあえず1回シャッターを切ったところで右の斜面へ登っていき、その時それが数頭の群れだったのが判った。

そんなことがまた起こりそうな予感か期待があり、左手にカメラを持ったまま車を進めると案の定…

さっきは光量不足で失敗したので今度はストロボを起動し…
DSCF8862.jpg 
そりゃそうか!
ガラス越しなら反射するに決まってる。
この鹿は車の前を横切り左の道端で一度立ち止まったので、ウインドを開けて撮ろうとしたが、オートウインドの音に驚いて斜面を駆け上がって行ってしまった。

そんなこんなで鹿との出会いは計3回いずれも失敗に終わり、その後すぐにこの国道から右へ折れることとなり、集落の続く地帯から左に折れるとマップで予習した通りのトンネルを抜け、すぐに駐車場が現れた。

そこそこ広いスペースに2台の車がそれぞれ停まっていて、奥に灯りのあるキレイそうなトイレが見えた。
場内はダートなので自転車を出すことを踏まえて入口付近に止めて、助手席に移りシートを倒す。
時間は3時過ぎで、カーコンポをテレビに変えるとちょうどバトミントンの世界大会決勝の3回戦が始まるところだった。
既にシングルス、ダブルスと相手国タイに打ち勝っていて、この奥原希望が勝てば日本が37年振りの優勝だと言う。

37年前と言えば、高校3年間バトミントン部で活動し終えた直後。
球技音痴ながら、少しでも背を伸ばしたい。体力を付けたいと、試合で勝った記憶など殆どないヘボ部員ながら、中学で半年も保たず挫折した卓球部とは違い、最後まで居続けた。
当時は殆どメディアで取り上げられないスポーツだったこともあるが、世界一という快挙を知らなかったなんて、競技そのものへの関心が相当薄かったようだ。

ともかく試合の方は序盤から奥原優位のワンサイドに見えたので、一度エンジンを切って目覚ましをかけて目を閉じた。
毎度のことだが簡単に眠りには落ちなかったが、なんとなく意識が途絶えたようで、その数十分後位に睡眠サイクルが浅くなって気が付いた。

エンジンを回すと試合は、このセットを取れば優勝が決まるところだったので、そのまま見続け、あっさりマッチポイントを取り日本チームメンバーがコートへ押し寄せてきた。
あとからスポーツ番組見ても出てこないだろうと思い、表彰の場面までしっかり身終えて外を見ると4時を過ぎ薄明りの状態だったので、バイクに前輪をセットしてロケハンに出た。
DSCF8864.jpg 
駐車場のすぐ隣でも既にこんな感じだが、果たしてどこから撮れば正解なのか⁈
日の出アプリで方角を確認するも反応がイマイチでよく判らず、キョロキョロ見回すと坂の上の展望台らしきスペースにいくつかの三脚が並んでいた。
それなら間違いないだろうと、その並びの少し離れた所にバイクをセット。
三脚付近からの眺望も確認したが、それほど遜色ないのであとは待つばかり。
幸い無風なので触られさえしなければ大丈夫だ。

前方の空は少しずつ明るくなり、山さえなければ太陽は水平線からとっくに出ていると思われる。
時々シャッターを押し写りを確認するも特段変化はない。
朝焼けでもあれば綺麗なのだろうが、それがないと昼間の写りと大差ない。
IMG_E1365.jpg 
となるとあとは山際から陽が差した瞬間しかないのか。

しばらくして隊にそのときが…
極力光の方へフォーカスして露出を半押しで固定して撮ったらどうにかそれらしい朝陽の棚田の画像になった。
IMG_E1367.jpg 
三脚の皆さんは動く気配がなかったが、スマホやコンデジを構えてた人らは移動し始め、ここに居てもこれ以上のものも撮れないだろうと思い移動することに。

更に高い位置にも三脚の並ぶのが見えたのでそちらへ行くと、バイクをセット出来る位置は限られて邪魔ものなくバイクと全景を捉えるのは無理だったが、さすがにこの千枚田の最上部だけあって、先程より広がりのある景観が素晴らしかった。
そして予想もしていなかったが、陽が完全に登ったここからの光景が実は絶品だったのだ。
IMG_E1370.jpg 
斜めに差し込む陽光が棚田全体を黄金色に輝かせ、先程いたお立ち台など周りの景色が霧がかかったように霞んで見え、この上なく幻想的!
IMG_E1371.jpg IMG_E1369.jpg
バイク越しでもなかなかいい雰囲気!
そして更に素晴らしかったのが、棚田のあるひとつの面に陽光が映って輝いた瞬間!!
IMG_E1372.jpg 
そうか!これだったのか‼︎

房総に棚田。
朝日、夕日のときがいい。

これくらいの情報だけで突発的に来てみたが、こんな光景を目の当たりにし、雰囲気だけでも画像に残せて本当に良かった。
自宅から殆ど高速も使わず僅か2時間程でこんな別世界があるなんて!
房総半島はやっぱり魅力満載だ。

さて、とりあえず目的は達成したが、このまま終わりには出来ない。
このあとインスタへ写真を上げたとして、あたかも大山千枚田まで
自転車で来ましたみたいなのアップしときながら、実は全く乗りませんでしたなんてダメでしょう⁉︎
時間があれば外房まで走り、房総の海山サイクリングを満喫したいところだったが、残念ながら午後から娘と約束もあるので、サクッとひと回り出来そうな場所を考えてあった。
それはGWに富津岬からライドした際に見つけて余裕があれば寄ってみようと思い、行けなかった未知の湖だ。

一旦車に戻りコンビニで買ってあった朝メシのパンを食べ、駐車場からバイクで下っていく。
トンネルの先の突き当りの長狭街道を来たのとは反対の左へ折れて進んでいくと郵便局などもある街になり、右へ折れると木更津という案内が現れた。
それを曲がりちょっと走れば右に湖が現れる筈。

しかし地図だけでちょっとと思ったこの行程が実は思いがけず長かった。
海岸線から来た訳でもないし、房総半島でそれほどの高みもないと高を括っていたら、ここからけっこう長く上りが続き、カーブの度に次は終わるだろうというのが数回裏切られた後にようやく上りが終わった所が鴨川市から富津市への市境だった。
なるほどこれでひとつの峠を越えたということなのだろう。
あとはすぐ湖が現れ…
なんて推測は軽く裏切られ、少し下ったあと再び登りがあり、そこから暫く下りが続いてようやく右手にあった崖が左手へ。
この右下は当然湖面⁇

ところがここで見えた谷底に水はなく、そこから更に進んで何度かカーブのあとにようやく湖面が見えた。
DSCF8984.jpg 
想像したのとは違い、道路の下がすぐ湖ではなく、下には人家があり湖面は更にその下だった。
少し先で太陽を背に湖面を写せる場所を見つけ、その背後を上っていく道の上から撮ってみた。
IMG_E1379.jpg 
そして更に先の赤いアーチ橋の上で。
IMG_E1380.jpg 
最終的に目指したのはキャンプ場とか地図にあった奥の方。
県道から右折して奥へ進むと少し先で突然こんなエンディングが現れた。
IMG_E1394.jpg 
ダム崩落とは尋常ではない。
湖面にいろんな浮遊物があり、穏やかならぬ感じ。
なんだか観光要素の薄い湖だと思ったが、こうなるとちょっと悲惨だ。

ともあれここが折返し地点なので、戻りながら手前の橋でいくつか撮影し、
IMG_E1397.jpg 
IMG_E1382.jpg IMG_E1383.jpg
これにてお後はただ戻るだけとしよう。
市境まで行けばあとは下るだけ。

長狭街道に出て来たように戻ると、無駄に下ってまた上って終わることになるのが嫌なので、交差点のすぐ先を右折して千枚田の上に繋がる別ルートへ回ってみた。
すぐになかなかの急勾配が始まったが、これを少し耐えれば終わるだろう。

そしてそんな推測はまたまた軽く裏切られるのだった。
10%を余裕で上回ってそうな斜度もちょくちょく出てくる気の抜けない急坂がこれでもかと続き、あそこで終わりそうという景色がなかなか現れない。
急勾配で左に旋回しながら民家が出てきた景色を見た時にふと頭をよぎったのは風張林道のきのこセンターだった。
あそこの場合はまだまだこれからの場所なので、ここもそんななのか⁈
と警戒したところ、その先少々でようやく終わりとなったが、少なくともこんな風に飲み物ひとつ持たずに来るような坂ではなかった。

結局軽いポタリング気分で片道10km程度ながら行きも帰りもハードなクライミングという結果で、2時間前に幻想的光景に酔いしれた千枚田に戻ってきた。

汗も乾かしたいので人が全く消えた大山千枚田をもう一度撮影していこう。
IMG_E1393.jpg 
これが三脚が並んでたお立ち台。
石碑の下にはこんなことが書いてあった。
 IMG_E1396.jpgIMG_E1395.jpg
現天皇がH22年の千葉国体でここを訪れ詠んだ詩らしく、こういうのを御製というらしい。
そしてこの石碑の向こう側が三脚が並んでいた1級ポイントのようなので、そこからの景色も撮っておこう。
IMG_E1385.jpg 
2時間前とは打って変わってピーカンなこの景色は、ただただ長閑な棚田って感じだが、これはこれでしみじみできていい。

そんな割と近場の別世界での5時間程の滞在を終わりにして、この後は木更津のコンビニ以外寄り道はせずに帰宅しました。











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Comments 2

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フルカワヒロミ  

ホイール越しの写真もいいですね!

怒涛のアップですね。
どれにコメントしようかと思いましたが,ホイール越しの写真に心を打たれて,この記事にコメントさせてもらいました。
私もそろそろ単身赴任が終わるかも・・・という甘い期待で単身赴任先の風景と自転車を少しずつアップしていますが,なんかしょぼい写真ばかりになってしまっています。
やはりカメラなのか?(プレイヤー代わりに買ったポケットサイズのスマホで撮影しているので。),写真に対する愛なのか?(確かに立ち止まって写真を撮るよりもただ走っていたい欲求のほうが強いですし。)原因はよく分かりませんが,ともかくUcchyTさんの写真の美しさには脱帽です。
またのアップを楽しみにしつつ,アングル等勉強させてもらいます。

2018/06/20 (Wed) 19:56 | EDIT | REPLY |   

Ucchy-T  

フルカワさんへ

毎度コメントありがとうございます!
何せインスタ使い出してから写真目的が主体になってしまい、走り込み不足でまた太り出しました。
使ってるカメラは5年以上も前のコンデジで、レンズに傷もあるしアナログ望遠が効く以外は最近ののスマホカメラより画質も劣ると思います。
ただ、投稿時にはスマホに飛ばして、トリミングや光や色の調整をして実際に見て感じた風景のイメージに近づけるひと手間をやり出したら、写真が劇的かつ自然に綺麗になったので、それが習慣になりました。

余談ですが、フルカワさんのブログに先程コメを入れた際、堪え性なく送信を2度押してしまいダブらせてしまいました。
お手数ですが、出来れば削除していただければと思います。

2018/06/21 (Thu) 07:05 | EDIT | REPLY |   

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