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原点回帰のヤビツ路

ByUcchyT

ほぼ1ヶ月続いた乘れず状態から遂に解禁となったのは箱根の翌日のこと。
この大き過ぎるブランクを補う大事なライドを何処にするか思案して出した答えは我がホームマウンテンと呼びたいあの場所。

前夜の夜更かしで出足が遅れたこともあり、2年前の自分からは「この腑抜けが!」と叱責されそうだが飛び道具のcube号で込み入った街場の自走ルートを1時間足らずでワープ。
自走しても100kmちょっとのところを敢えてそうしたのが実は今回のテーマには叶っている。

そのテーマとはひとことで言えばズバリ
「原点回帰!」

何の原点かと言うと、約3年前にチームプレトレに志願して加えて戴いた最初のライドが、それまで上り坂ですら極力避けてきたというのにいきなりヤビツ峠で、
以来山に魅せられ、自転車で高みを目指すことに変えがたい楽しみを見出だした日のこと。

ブランクで登れなくなったであろう身体を目覚めさせる意味と、初めて自らの脚で勝ち取ったヤビツの素晴らしい景色たちをあらためて目に焼き付けて、あの日からの自分のようにチャレンジャブルに走り上る気持ちを取り戻そうというのが今回の主旨だ。
そしてそんな初チームライドのときも車載で集合したというのもあって、今回のワープも正当化されるということになる。

当時の集合は伊勢原だったが、その日も夕方の帰路で渋滞にハマったのもあって、今回はより家に近く回避ルートもとり易いそうな厚木市内の某所に駐車。
定番コースとなる246で善場峠越えから名古木スタートではなく、大山登山口寄りに抜けて浅間山林道を経由し、より山成分を多く満喫していきたい。

駐車場から坂を下って行く途中で先ず度肝を抜かれた光景がこれ!
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撮影は帰りにしたものだが、写真だけでは伝わりきれないくらいの莫大な数の白く輝く箱車が広大な敷地に敷き詰めるかのように並んでいる様を、こちらは隣接する緩いカーブの坂を下りながら立体的に目の当たりにして本当に圧巻だった。
これはさながら有名なナウシカの名シーン、王蟲の群れが姫さまの意思が通じて静止したあの光景のように思えた。

そんな圧巻な光景を横目に坂を下って少し行くと飯山温泉の表玄関が現れる。
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普通なら橋の前を右折して土山峠から宮ヶ瀬湖となるところだが、今日は大山方面から浅間山の経由で行きたいので、ググナビに従ってこの橋を初めて渡ることに。
右岸沿いに下って未知のゾーンに突入すると、住宅地を抜けて小高い山の斜面を登り始めた。
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何気ない景観だが新鮮でいい。

すぐにこの坂を登りきったT字路の右手にちょっとした石碑などがあり、よく見ると峠の表示が...
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物寄峠とGoogleマップで検索しても出て来ないが、
調べによると戦国時代に北条と武田の合戦の最前線の物見櫓があった場所で、武器などの物資をここ寄せ集めたんだとか。
相当な通でないと探しもしないであろう実に激レアな史跡でした。

それはそれとしてよく考えると、これから山の世界に入ろうというのにボトルは空だし携帯食も足りない。
ナビの示すままだとコンビニが出て来ない可能性大なので、一旦目的地を変えよう。
使えない抜け道ルートに翻弄されながら進むうちに森の里のスーパーが現れたのでそこで一連の用を足して、再度大山山口へナビをセット。
写真は撮り損ねたが、恐らくかき氷バブルで改装したと思われる清水屋前に無事到着し、ひと呼吸整えてから駐車場から始まる登り口へアプローチ。

のっけからきつい勾配で折れ曲がりながらすぐに下界を見下ろせる高度に達するが、そこで初めてインナーローまでシフトダウンしたら以前に覚えのある異音がカランカランと...

あっ!ディレーラーハンガーが曲がってスポークに当たるヤツやん!!

力加減を間違えて折らないように注意しながら引っ張ってみる。

上り始めるとまたカラカラ...

こんなことを数回繰り返し、このままヤビツ登るなんて気が重いと思っていたが、
浅間山林道のゲートを越えて更に調整したあたりでようやく鳴らなくなった。
この林道は所々から湘南方面が垣間見えてもなかなかちゃんとした景観が望める場所がないが、あえてビューポイントを挙げるとするなら中間地点のここだろう。
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景観のど真ん中を頭上から送電線が貫いていくというのもなかなかレアでいいかも。

結局登山客の老夫婦と挨拶を交わした以外誰にも会わずに適度なアップダウンの林道が終了し、表舞台に合流する場所は蓑毛バス停の目の前。
そしてここからが初めてのクライミングの日の思い出でを辿るところです。

あの日は伊勢原市内集合で善場峠~旧トンネル~まだ711がなかった名古木交差点と来て、今は無きデイリーヤマザキで休憩してから遂にクライムスタートとなり、ちょうど最大斜度の直線あたりで自衛隊の装甲車が降りてきたので足を付き、更にこのバス停で記念撮影。
ここからは各自のペースでクライミングとなった。

以降は少なくともヤマザキから峠までは基本足付きは禁物という認識になるが、劇的に衰退していると思われる今回は、初心に帰る意味でも当初と同じでようにここで休んでも許されるところ。
それでもディレイラーハンガーの一件でさんざ足付いてきたため疲労感もなかったので、合流してから休まずにクライムを継続。
最初の輪型コン区間の先はやはり斜度も緩み、先程の林道に比べて格段に路面も良いのでやはり最高に気持ち良く登れる。
初めてのあの日もこのエリアの涼しい針葉樹林が実に爽快で「気持ちいい~♪」と声に出しながらペダルを回したことが思い出される。

左斜面からヘアピンで右斜面に代わる辺りがちょっとしたピークだが、さすがに何度も通れば慣れもあるので衰えた脚でも問題なく通過し、展望台が見えてきた。
娘のbianchi CIELOの24足の助けもあり、気が付けばメンバーの誰より先にここへ辿り着き、皆さんの到着を待って奥のこの場所で休憩。
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この場所からの景色はそれ以前にも車で1度だけ来て見てはいたが、その日は自らの脚で手に入れたここからの眺めが特別過ぎて、なにしろ感激と感嘆の連続だった。
以来山を目指すサイクリストとしていろんな景色を観てきたが、それはいまだにこれを超えるものはないと思えるほどの体験だった。
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そんな思い出も含めてこころゆくまでこの景色を楽しんで、当時と同じように残りのクライミングをひと踏ん張りして、一般的なヤビツ峠の目的地に到着!
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さすがにルート上の最高地点だけあって、ここのモミジは他よりひと足早く色づくので、今更この記念撮影も要らないと思いつつ,,,

ちゃんと下から休まずに登っていたなら、ここで数十分はゼイハアしながら休みたいが、菜の花台からの2kmちょいなので写真だけ撮ってさっさと裏へ下る。

そして当時と同じように下って間もなくのここでランチタイム。
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宛にして来てもやっていないこともあるのは名前のとおりの「気まぐれ喫茶」
今日は開いてて良かった!
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相変わらず山小屋な雰囲気の店内と、いつ来ても変わらないママの娘グレースマーヤのBGM。
あの日から気になっていていつかは注文と思っていたガーリックライスに初トライの予定だったが、「今日はできない!」とご主人。
まあそんなのも気まぐれってことで問題なしなので、当時と同じカレーをチョイス。
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食後の名水コーヒーも相変わらず素晴らしい。
こんなちょっと洒落ていながら山小屋気分も味わえる店がてっぺん近くにあるのもこのヤビツ峠の大きな魅力のひとつであると、今回もあらためて実感した。

そしていつも爽やか裏ヤビツのダウンヒル。
とりわけ秦野市内は道路整備が行き届いて、すぐ左のせせらぎを楽しみながらの滑走はただただ爽快のひと言。
様相が変わる清川村との境界付近にこの吊り橋があることを知ったのも、プレトレ会で最初に通り掛かったときのこと。
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紅葉はまだ序の口だが、川の合流点でもあるので橋の景観と共に癒されるポイントだ。

何故か毎年のように同じ時期に来ているから色付きはまだまだとは承知している。
それでも多少なり🍁紅葉を感じられる部分を切り取って帰りたいなどと考えながら、札掛橋を越えて道幅が狭まり通行の危険度が増す清川村エリアを下っていく。
そんな中でそれなりに色づいた景観をいくつか捉えることが出来た。
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この砂防ダムの水量が豊富だったので、色付き加減が5分程度でもなかなかの絵面に。
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以前はキャンプ場の上から迫力ある眺めを撮影可能だった場所にフェンスが立てられたお陰でヴューポイントが減った代わりに、この峡谷の景色が最近のお気に入り。
意外に宮ヶ瀬湖からすぐの場所にあるので注意しないと見逃しそうで、また道幅も狭いので撮影には十分な安全への配慮が必要だ。
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いつもチラ見程度で通過していた場所だが、対岸の橋のアーチと橋脚の連続が目に留まって撮影!
アーチが目で橋脚を睫毛と捉えると人の顔にも見えなくない。

その後写真の橋を渡って土山峠を滑降して駐車場まで戻り、車に乗り換え無事帰宅。
以上、3年の時の流れの中でスタートラインのコンビニが代わったり、ちょっとした工事などにより若干の変化はありながらも、基本的には変わらずサイクリストにとって魅力満載のヤビツ峠をあらためてじっくり楽しんだライドでした。
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