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多摩地区の里と山々<入山峠~和田峠>

2017年 06月04日 21:25 (日)

マンションの改修工事に伴い珍しく一日家の用事で汗を流した日の翌日5月下旬の日曜日。
前日の働きを労う自分へのご褒美は何より大好きな景色を求めて走ることしかない。
ということで久々に5時前からバイクを走らせた。

最初に向かったのは、インスタネタとして上げておきたかった最近出来た光景。
仕事でよく訪れながらバイクではなかなか通る場所ではなかったので今回早朝に立ち寄ろうと決めた。
是政橋から多摩サイを空堀川まで進み川沿いに奥多摩街道へ。
裏へ回り再び川沿いから旧奥多摩街道方面へ抜けるため上った河岸段丘の坂の途中にこんな所があった。
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大した坂でもないのに山中峠とあり、祠の隣に歌碑がある。
読んでみると「山中坂悲歌」という題名の歌詞が書かれていて、どうやら第2次大戦中にここにあった防空壕に避難していた老若男女42名が全員爆死し、こんな悲しみを2度と繰り返すまいという切実な内容だった。
72年ほど経った今に至るまで一応この願いは叶え続けられてはいるものの、このところの北朝鮮情勢やそれとも関連して現実味を帯びてきた改憲問題など、その継続が危ぶまれるような情勢になりつつある。
日本国はもとより関係各国の元首の平和的舵取りを切に望むばかりである。

そして今向かっている場所もそんな歴史との多少なり関わりがあると言える。
終戦後に米軍基地となった土地が返還され、そこに造られ1983年にオープンした広大な公園が国営昭和記念公園なので、同じような国民の平和と健康的生活を目的と考えると、あの歌碑に込められた思いを象徴している施設と言っても過言ではあるまい。

目指した場所はそんな昭和記念公園の返還後手付かずだった隣接地に仕事で関わるある施設の建設が進む中で整備されたこの道路。
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この今迄見たことのない道の両側に贅沢にセンターライン付きで設けられた自転車専用レーンを是非走ってみたかった。
Instagramに上げた写真に走るんですかのbaohさんからもコメントを貰いましたが、写真手前の交差点の所では完全に歩道に吸収される形になるため、そこだけ車両から歩行者扱いとなるのが如何なものかという問題は確かにありますが、これまで見てきたレーンのように色分けされただけで路上駐車場で塞がれる恐れがあったり、歩道と同じタイル地なので滑らかではなかったり、レーンいっぱいに無用にゴツい文字が盛られていたり…
などの折角設けてくれたのに残念という要素がレーン自体には思い当たりません。
こんなレーンが各幹線道路を貫いてくれるようになれば、長距離の移動での道選びも判りやすく誰でも快適なサイクリングが出来るようになるのではないでしょうか。

このあと玉川上水付近から拝島駅の側を抜け多摩川へ戻り、拝島橋から右岸へ降りた。
往路で通過するのはかなり久々となる滝ヶ原運動場を抜けた先のこんな景色がたまらなかったので思わず脚が止まった。
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畜産の小屋と土の香ってきそうな広大な農地と小高い山の織りなす風景が都内とは思えない。

そしてこの先の浄水場の向こうには水路が巡っていて、ちょうどこれから始まる田植えのために貯水されているところで、そんな中にあるこんもりとした鎮守の森がこんな素晴らしいリフレクションを見せてくれていた。
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単なる通過点に過ぎなかった筈の場所でこんなに魅力的な画像を得られたのが嬉しくて、この後睦橋通りから五日市に出て定番の補給場所のファミマに着くと、この写真をすぐにInstagramへアップした。

十分な休息と補給を済まし次に向かうのはここから最寄りの峠。
手軽な場所ながら見るべき景色の多いその峠で山の魅力をじっくり味わえれば今日はそれだけで満足。
なので途中途中の景色もチラ見では終わらせない。
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小中野の分岐を左折してすぐに渡るこの沢戸橋も、気持ちいい下りの勢いで普通ならスピードに乗って通過してしまうところだが、緑に囲まれた青いアーチとこの下を流れる清流が実はなかなか素晴らしかったりする。
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ここから民家の点在する生活道路の山道を暫く登り、左手に砕石場が現れたすぐ先から盆堀林道が始まる。
序盤のすぐ脇に沢が流れ、針葉樹が茂る区間は傾斜も緩やかで真夏でもひんやり涼しく大好きだ。
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林道はこんな雰囲気の中をぽつんとひとりで進んでる感覚がいいのだが、この区間には時々車が駐車されていて車中や付近に人の姿が見えないことが多いが、山菜でも採っているのだろうか。
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こんな林道の説明が書かれた看板はけっこう奥で現れる。

そしてこの先からだんだん広葉樹系に替わるのと同時に傾斜が少しきつくなりだし、日向の区間も増えてダブルで汗ばむヒルクライムらしい感じになってくる。
終わりはまだか!?と適度にツラさも感じ始めたくらいの頃ゴールが現れる。
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ご褒美の景色もなく陽晒しでここはいつも通り暑いので写真だけで去りたいところだが、写真のすぐ右の行く手の殆どを通行止めと書かれたA型バリケードが塞いでいる。
たまたま歩いていたおじさんが通れるよ!と教えてくれて、その後八王子側から登って来たマウンテンバイクの人も大丈夫というので下ることにした。

少し進むと右斜面左崖となり視界が開ける。
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少し霞んではいるが、西武ドームや都心方向の景色が望める唯一の絶景ポイントだ。
そしてそのすぐ先の崖は割と最近伐採されて苗木のような新緑の斜面が畝る。
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こんな変化に富んだ景観はこの峠ならではの魅力だ。
通行止めの意味はこの少し先で判明した。DSCF4805.jpg 
なるほど崩落があったのか。

そして入山峠で1番の人気スポットは恐らくここだろう。
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八王子側から登るとこのトンネルを抜けるといきなり広がる景観が実に素晴らしい。
そして反対方向はこんな感じ。
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対象的に森林の中へと下って行く。

暫く景色もないのでと勢いに乗って下っていると、左手のガードレールの上に褐色の塊があるのが横目に映り、慌ててブレーキを握る。

ズササササ……!!

足をついて振り返るとそこに居たのは…
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おっと!ニホンザルではないか!!

けっこう派手に急停止したのに動じることなくこちらを見つめている。
これまで何度か見掛けたときと違い群れではない単独らしく、
特に威嚇するような様子もないので軽く手を振ってみたりすると…
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踵を返して消えていった。

あっケツ赤くない!
ということはイマイチ元気じゃないのか、はたまたまだ未成年なのか??

それにしてもこれまで猿との遭遇は山梨県でしか経験がなかったが、東京都でも1番里に近い峠で出会えたなんてなんだか嬉しい。
ちょっと得した気分。

そんな木々や藪に囲まれた一帯から少し下るとまた独特の景観が現れる。
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右手に広がるこの景観もかなり好きなのだが、そんな場所にもう1つの崩落があった。

写真の行く手の森林に入ると、あとはそのまま林間コースをうねうねと下るが、その途中の道の真ん中に明らかにそれらしくうねって横たわるアレが…
DSCF4821.jpg 
この状態のままピクリともしないので死んでいるのかと思い、落ちていた枝で頭の近くを小突いてみたら首が少し動いた。
長さの割に細いシマヘビ君は餓死寸前なのだろうか。

それにしても景色のみならずゲストも多彩で本当に楽しい峠だった。

最後の車止めを乗り越えて恩方の里の道を軽快に下りながら、さてこの先をどうしたものかと思案する。
今日は入山さえ堪能出来れば十分という予定で、それについてはこの通り十二分に楽しめたが、時間はまだ昼前だ。
このまま山を降りて帰り方向へ進むか、はたまたこのすぐ先を分岐すればすぐにある和田峠へクライムのお代わりに行くか…

暫く下ってきたため足は十分に残っていると勘違いし、ついつい後者を選択してしまった。

数名の同業者が待機するスタート地点の分岐で数分だけ休んでから一応ストップウォッチを作動させて走り出す。
そしてすぐに出てくるなかなかの急斜面で既に勘違いに気づく。
あれ脚に力入らん!
なんだ、もう終わり掛けてたのか…
早くも過去最遅記録を覚悟して耐えて登るだけ。
それでも3〜4回も登っていればだいたいの様子は判っている。
無理のないシッティングで一定のペースで回していると徐々に誰かの背中が近づいてきて、十分後ろについてから頃合いをみて追越したり。

そして最後のカーブの目印を過ぎてバックストレートへ。
この辺りに区間最大に近い勾配があることが峠によりキツい印象を残していることをあらためて実感。
ゴールタイムは前回より1分遅く、最初の計測からは3分も遅い。
入山から2本続けてとは言えこれは退化であり老化ということなのだろうか。
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ヤビツに次いで多く写しているであろう登頂の証だけ残し、休憩もそこそこに向う側へと下る。
殆ど見えないことを覚悟はしていたが…
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見事に予想通りで、実際肉眼では微かに見えるがコンデジでは霊峰は認識されなかった。
まあ今回は帰り道ついでのオマケの1本みたいなもんだからそんなのでも十分。
ちゃんとした休憩は更に下って小野商店さんの自販機でコーラを戴きながら。

時間はようやく昼を過ぎたところだが、もうあとは飯を食って帰るとしよう。
藤野へ下って国道20号まで出たら飲食店が選べるのは必然的に相模湖近辺になる。
中央道のしたのラーメン専科はどうやら潰れていなかったようだがスルーし、前回寄った台湾料理の幸楽苑もちょっと後ろ髪を引かれながら通過。
そのまま駅前まで来てしまったので、何度も付近を通過しながら一度も見たことのなかった相模湖駅へ行ってみた。
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へ〜駅舎こんなカッコ良かったんだ〜⁈
前にバイクラックも…
違うわ、ただのA型バリケードやん!

そしてこのすぐ横の角の食堂の前のpopにあったメニューに惹かれ店内へ。
キーマカレーのトマト入りって⁈
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キーマカレーもトマト入りのチキンカレーも大好きだが、こうなってしまうともはやキーマカレーとは言えないものになってしまっている。
アイデア先行で大事なものを見失ってしまった典型的な失敗例だなと思いながらもサービスか蛇足か微妙な唐揚げもクライミング後のタンパク質補給に役立つしと納得させながらしっかり完食させていただきました〜!

帰り道はもう峠と名の付く道は要らないので相模湖畔からお気に入りのダムの横の通りを行き、
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この桂橋を通る県道517号を右折して津久井湖方面へ。
あとは最近定番の矢部陸橋コースで帰宅。

記録の保存を忘れたけど走行距離は確か125kmくらだっただろう。
山を満喫するのには何も遠くへ行かずとも、色々なものに目を向ければ十分楽しめるという好例とも言えるライドでした。



 
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