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ブラストレーション一気解消!花と山〈多摩川〜丹波山村〜柳沢峠〜塩山〉

2017年 04月18日 16:42 (火)

雨に祟られた週末が続き桜の季節は終わりになろうとしていた。
乗れないストレスもいよいよ最高潮となったウィークデーの真ん中に、これは何としても有休を取って解消するしかない!
と水曜に先読みしながら色んな仕事の課題を潰し、木曜休みの準備を着々と…
ところが、関係先に求めた回答がすべからく明日電話しますと先送り。
そこから始まるやり取りや段取りを考えると、これではまともに休める筈がない。
結局降参して唯一可能性のあった木曜も出勤することに。

そんな日に限って外回りに行った先がこんな場所。
IMG_7384[1] 
あろうことか多摩サイのすぐ下の道路をトボトボ歩くなんて…
しかも沿道の桜満開だし…
俺、本当なら今日この上を走ってる人だったんじゃないの⁇

こうしてブラストレーションは更に増大の一途となりながら2日間のお勤めをどうにか乗り切り、ようやく仕事の心配もほぼ無い状態で週末を迎えた。
もし木曜に休みを取っていたら、きっと比較的近場の桜の名所を中心にコースを組んでいた可能性が大だが、ここまで溜まるとそんな生易しいプランでは許されない。
実際今年の走りを振り返ると、1日で100km以上走ったのはたった一度だけ。
標高1000m超の場所なんて去年の10月の松姫峠以来行っていない。
それどころか最後に初めての場所へ踏み込んだのがいつかを振り返ってもその日が最後だろう。
ということで、この土曜日のライドはとにかく未知の領域へ向かうしかないと決意し、向かうべき道筋は定まった。

朝5時頃出発し、新百合方面から黒川、若葉台を通過し、直進で永山へ抜けるか、左折し更に登って連光寺坂へ出るか。
分岐の信号に至るまででも調子が良いとは言い難かったが、咄嗟に後者を選択し更に上り詰めたところの公園でひと休み。
疲弊した言い訳込みの夜明けの桜写真を撮影。
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前方の奥多摩方面の山々にこれから目指す思いを寄せて再出発!
下って川崎街道を左折し、関戸橋から多摩サイへ出る。
すぐに2日前指をくわえて眺めた場所を通過。
関係者がきっとこれから集まって今日のお勤めが始まることだろう。

長い道程になるのでCRでは無理せず走れる喜びだけを噛み締めながら進む。
残堀川の橋の周りが満開だったのでプチ撮影会。
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そこから進んで多摩大橋のまだ新しいアンダーパスを抜けたところからの長い桜並木もこの通り満開だった。
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更に進んで五日市線のアンダーパスを抜けた所の桜がまたいい感じ。
DSCF4084.jpg DSCF4092.jpg
斜面を利用したショットをいろいろ試し、電車の通過に合わせたこの画像で締めとした。
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もう少し進んだ福生の桜もなかなか見事な枝振り。
IMG_7411.jpg IMG_7412.jpg
山目当てのライドだってのにどんだけ桜を撮りゃ気が済むんじゃ?!
って感じだが、多摩サイ終点のこの桜も外すわけにはいかない。
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玉川兄弟が指差す方向が「こらこら、んなとこにチャリ立て掛けんな~!」って感じ。

とまあここまでなんと6ヶ所も桜撮影でSTOPしてるので、写真だけ撮ってさっさと先へ。
吉野街道を登り軍畑の橋で奥多摩街道へ渡り、前回橋を間違えて寄れなかった御嶽の711へ。
前回は渡る橋を間違えて寄れなかったが、ここは広い駐車スペースに椅子やテーブルもあるので最初の補給タイムだ。
しかしこの日はけっこうな混み具合。
横の階段から御岳渓谷へ降りて行く登山スタイルの人たちはみな背中にマットレスみたいのを背負ってるが、ネットでなんとなく調べたらボルダリングの安全対策マットなんだとか...
それはいいのだが困るのはオートバイ集団がやたら溜まってること。
この街道のここから先のメジャーコンビニは駐車場の狭い711が一件だけなので仕方ないが、なにせ化石燃料を無駄にして大自然に排気ガス撒き散らしに徒党を組んでくるような奴らなので、喫煙者比率が相当高い。
普通に店の軒先にある灰皿だけでは足りず、テーブルでもくもく煙を吐き散らかしてる。
悪いことに座れた場所は風下だったので、背を向けて交わしながらそそくさとおにぎりを詰め込んだらサッサと退散するしかない。

ここから奥多摩駅までの区間を走るといつも思い出すのが、TCRで最初に奥多摩湖を目指したときに、針葉樹に囲まれた左下が崖になる物置小屋の横に軽トラだけ停められそうなスペースに黒い獣らしきものが見えてきて、そおっと通過しながら見たら雌のカモシカで、少し進んでから対向車線側へUターンしてカメラを構えようとした瞬間背後から車が走ってきたため逃げられてしまったこと。
とっても残念に思っていたら昼に寄った店の裏にもっと立派な雄が居たのをかなり近くから撮影出来たというカモシカ三昧だったこと。
その後はいつも見かけた場所がどこだったっけと探しながら通過するのだが、どうやら御岳の711を出てそれほど進まない場所だったようだ。

奥多摩駅までの区間は登りも緩く下りも混じるのでいつもひたすら気持ち良く通過するが、そこから奥多摩湖までの区間は少々我慢が必要だ。
登り一辺倒になり終わりに近づくにつれ斜度が上がることもあるが、それよりも道幅の狭いトンネルがいくつもあり、そんな中に入っている時に限って後ろから車やバイクが轟音で迫ってきたりする。
そんなトンネルを7つ8つ超えて大きな左カーブを登っていくと小河内ダム が現れる。
ダムのそばのあずまやには自販機も売店もないが、それらのある駐車場とは違って空いているのでここで十分な休憩をとろう。

本日の服装は下はアンダーレーパンにいつものジャージ。
上は下着に長袖スポーツシャツ、半袖サイクルジャージ、薄手でちょっとしっかりめのジャンパーだが、多摩サイの途中で半袖ジャージだけ脱いできた。
ここまで登ってきてそれほど暑さは感じなかったが、ジャンパーを脱ぐと首の後ろあたりの汗がすごかったので、日向でしばらく干してある程度乾いてからリュックに詰めて、代わりに半袖ジャージを着た。

乾かす時間で十分休めたので、駐車場の方ではボトル用の水を買い、この写真だけ写して出発した。
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奥多摩湖に沿って街道を更に進み、いつも左折して渡る深山橋を今日は渡らずに直進。
ここからがお楽しみの未知なるゾーンだ。
 すぐ先に現れたこの橋の向こうから山梨県丹波山村になるようだ。
DSCF4122.jpg 
未知といったのは実は正確ではなく、小中学生の頃に一度だけ父の運転する車で山梨側から大菩薩峠を越えて帰ってきたことがある。
家族で信州の田舎からのUターンで中央高速大渋滞とかで、裏道山道大嫌いの父を家族全員で説き伏せて無理矢理峠越えしたが、後にも先にも父の運転であんなに深い山の険しい九折おりを越えた記憶はない。
しかしそれから40年ほどの年月が流れて当然道は大きく変わっていて、ここから塩山へ抜ける国道411号は相当走りやすく整備されているらしく、baohさん情報によれば上りもそれほどきつい所はないらしいという話なので、この鈍った脚でもトライしてみようという気になったのだ。
実際この区間を走ってみると、上りはかなり緩やかで平地や下りも相当混じるのでほぼ上っている感じがしない。
さっきの橋のところに道の駅たばやままで8kmとあったが、そんな調子のまま現れた時点の標高は600m台。確か奥多摩湖で500m台だったので僅か100m上がったかどうかくらい。
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道の駅自体の構造こそ違うが、1000m級の峠の入口にあることと、すぐ裏に立派な川が流れている感じがなんか道の駅どうしに似ていると思ったので、建物の裏側へ回ってみたらあちらでちょっとした名物になっているのと同じようなものがあった。
SCAC7095.jpg 
ベンチの両足がこんな木彫りの動物になっていたので、どうしのカエルに皆がやるようなことをやってみたが、どちらもサイズが合わずちょっと無理がある感じ。

この先店はなかなか無いだろうからここで昼食としよう。
食堂のメニューになにかとジビエが絡んでいるが、秋に山向こうの小菅村で食べたシカ肉丼が外れた記憶があるので、より加工度合いの強い鹿肉ソーセージカレーの方が無難に思われたが、一番人気と謳ってあるのが引っ掛かって失敗覚悟で鹿肉そばを注文。
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そぼろ状の肉に甘辛く味付けしただけで旨味を感じれる工夫が見えなかった小菅の丼とは違って、牛蒡の香りで臭みを消す効果もありこれはなかなか美味しかった。

ちょっと撮りすぎだった桜画像から何枚かをInstagramに上げたりしながら1時間以上が過ぎてしまったので、根が生えないように思い腰を上げて街道に戻る。
次の目的地柳沢峠までGoogleマップで調べると18km。
でもその標高1400m超へはまだ半分も上っておらず、あと800m近く残っている。
距離も高さもヤビツ以上なのに本当に緩い勾配ばかりで着くのだろうか。
そんな心配がしばらくの間頭を支配し続けた。
じわじわすこしづつ標高を稼ぐものと思えば、少し登っては下ったり平らになったりと一向に標高が上がっていかない。
こんなとき残り何キロだとか、あと何百メーター上るだとかが判っているが良いのか、はたまた知らずに上るが良いかは難しいところだが、少なくともこんな風に「いつになったら標高が上がるのだ」と不安ばかり募るならいっそ何も知らない方がましなように思えた。

それでもどうにか800m、そして1000mの王代に乗る瞬間はやってきたが、今回は去年の赤城山に続く2度目の1400m級である。
あのときは自走100kmでろくな休憩もせずあの前代未聞の九十六折を登り、ズタボロに足付きまくりだったが、今回は休養は十分。
斜度も比較にならないくらい楽でもあるが、やっぱり単純に飽きもくるし、久々のガッツリ峠ではインナーレーパンは穿いていても尻が痛みだしてきた。
別に苦行を強いるつもりもないので、何か理由が見つかれば躊躇なく止まってしまおう。

ってことでまず小さな吊り橋を発見!
DSCF4132.jpg 

おっ!残雪もあるじゃん!!
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標高1200m位になると1000mまでとは明らかに生態系が変わる感じで、もうすぐ初夏だというのにまだ芽吹いてない木々ばかりになってくる。
よくよく見ると殆ど白くはないがこれは白樺林なのではなかろうか。
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なんて感じで終盤は休み休み登っていたら突然宿屋が現れた。
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はまやらわってなんか聞いたことある!
ってか幟がわらびもちってことは、自転車乗りの皆さんが必ず立ち寄るのがここだったのか。
横の売店のおじさんに黒糖のわらびもちを頼んだら、奥の方でこさえて急須にお茶っ葉とお湯いれて...
おおっ!嬉しいことに急須ごと出してくれた。
DSCF4140.jpg 
ちょっと涼しくて売店の中でストーブの火もついていたが、そこまでではなかったので外の縁台でのんびり戴きました。
道の駅以来初めてオンラインにしてみると、さっきクマとかのネタ写真を上げたTwitterにmakolinさんから「雨雲接近中!」という情報が上がっていた。
「へ~、そういやさっきから雲行きが...」なんて呑気にレスしかけたところへ
ポツリ!
ありゃりゃ何たるタイミング。
慌てて流し込んでバイクに飛び乗った。

残り標高200m分くらいをちょっと気張り気味に上ったが、この区間では瞬間15%近いところもあったりしてこれまでより少しキツい感じではあったかもしれない。
それでも無事峠のゴールと判る道標が現れた。
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そして前方に見えるのが柳沢峠茶屋。
有名な絶景スポットは茶屋の駐車場の角にあるあづまやの脇。
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写真では判らないが、前方の稜線の先に裾野の一部が確認できたが、この雨雲では霊峰は当然望めない。
普通ならせっかくここまで上ったのにと残念がるところだが、富士山に関しては今年はけっこう沢山撮影も出来ているので、それほどショックはないし、何せ今は雨雲が気になってそれどころではないので、一応証拠の写真だけ撮ったらすぐバイクに飛び乗った。

ここからの下りは解放感と十分な道幅のあるワインディング。
でも滑降を楽しむよりまだ焦りが勝ってる感じだが、一応ループ橋っぽいのだけは写しておこう。DSCF4147.jpg
それにしてもこの区間の道のうねりか方は変則的過ぎる。
この橋も普通にループするかと思えばトンネルになったり。
安定した勾配を保つためにはこの道筋以外有り得なかったとはとても思えない暴れっぷりだ。
そんな珍しいタイプのワインディングも下りなのであっさり終わり、程なく人里に降りてきた。
そして前方に甲州市の平地が広がっている。
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なんだか薄桃色なモヤに包まれてるように見えたが、その理由はこのあとすぐ判った。

そう、甲州市界隈と言えば当然果樹園だらけな訳で、この辺りに来るべき季節は収穫の秋だけとばかり思っていたが、実りの前には開花の季節があるという考えてみれば当たり前の光景に圧倒された。
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この色がそこらじゅうに溢れかえっていたということは、恐らく桃の花なのだろうから、今降り立ったこの場所は文字通り桃源郷と言ってしまっても過言ではあるまい。
いわゆる山の天気の雨雲もここまでは追って来ないようで、峠付近では10度くらいだった気温も恐らく20度近くになっているようで、ほんの数十分で別世界に降り立った気分だった。

花いっぱいのこの地ならゴールとして相応しく思えたので、西を目指す旅はこの塩山までということで十分満足だ。
あとは輪行で帰ればいいと駅に辿り着いた瞬間に高尾行きの各停が到着して行ってしまった。
次の各停までは時間が有りすぎなのと、車両の運転室の間仕切にぴったり座席が付いてるらしいという話の通りなら、混んでたら辛いことになりそうということもあり、ちょうどいい時間に来る特急かいじに乗ることにした。
窓口で聞いてみると指定席もけっこういっぱいらしいので自由席は危険と判断。この際指定料金500円も奮発して安全な最前か最後部の席と指定したところ運良くひとつだけ空いていた。
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シートの後ろのスペースに押し込むと、座席のリクライニングには問題なかったが、このように少し通路側にはみ出してしまった。
実際売り子さんの台車は通れたので良かったが、途中駅で乗り込んで来たうち3人に1人が軽く引っ掛けてく感じだったのがちょっと気になった。

1時間ほどで立川に到着し、モノレールの下の道から多摩サイに出て、のんびり朝来たCRを戻っていき、帰りは是政橋で多摩川とお別れすることに。
橋の上に出ると、黄昏る上流側の稜線の上に、さっきかなり近くまで行っても見えなかった富士山のシルエットがうっすらと映っていた。
DSCF4163.jpg 
かなり近くまで行っても見えなかったのが、こうして近所まで来たら見えるなんてね・・・

そして橋の真ん中を過ぎあたりまで渡りかけてもう一度上流側を見ると、
今まさに陽が奥多摩の山脈に落ちようとしているところだった。
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今日一日を楽しませてくれた山々に再び想いを寄せながら洛陽の瞬間を見守った。

本日の走行距離は144.6km
獲得標高は多分久々の2000m越え
平均時速はたかだか19.2km/h

久しく味わっていなかったガッツリ感のある走りを堪能し、どっぷり山に浸って、そこそこの画像も残せたので、最近溜め込んだフラストレーションを一気に解消出来たライドなのでありました。

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