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TCR 2ndシーズン 振り返り

2017年 03月21日 14:18 (火)

 Giant TCR-1 2015というロードバイクを入手して丸2年が経った。

ローディーと呼ばれる人種の多くは、絶え間ない物欲をもってより軽量のグレードの高いパーツに替えていくことを好む。
走りが違うとかより早く、より上りに強くなるなんて言われれば、確かに替えてみたい気持ちもある。
しかし誰より自分にとって信憑性の高い人物と言える、まさに全く同じモデルの完成車に乗る飯能のカフェKIKIのマスターはこう語っていた。

「軽量なホイールを入手し取替えて走ったらその軽さにびっくりした。
でも3日経ったら前と同じに感じるようになった。」

なるほどこれはかなり真理を突いている気がする。
確かに軽量なパーツとダイレクトに比較すれば、その出足などに歴然とした違いはあるのだろう。
でも人間は順応性の生き物なので、そんな違いを感じるのは最初だけということなのだ。
そもそも普通の自転車からロードバイクに変わることほどの変化は、その先には存在しないのではないだろうか。

絶えず上のパーツを欲しがる人は、そのいっときのちょっとした違いを一度味わったがために、定期的にその感覚を求めずにはいられなくなる一種の禁断症状にも近いものがあるのだろう。

去年の一周年の記事にも書いたとおり、筆者は週末毎にこのTCRに跨がって得られるこの一体感に、2年経った今まで不満を感じたことがなかった。
なので購入時に不安を感じて替えた105のブレーキ以外で変えた走りに影響するものと言ったらタイヤくらい。
それも初年度の初期からのリチオン2がずっとそのままで、今シーズン中後輪のみ同じものに替えただけだ。

ただし装備としてはいくらか進展があり、TCR購入時に予約しひと月程で入荷の予定だったG社オリジナルのサイコンneos syncが一年待ってようやく発売となったことで、ケイデンスに標高、斜度など精度に少々問題ああるがこれまで欲しかった計測機能を楽しめるようになったのもよかったあが、それより何より大きな変化をもたらしたのはやはり輪行バッグを購入したことだ。
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今シーズンのあたまのヤビツで冬の時代が明けたはいいが、完全に走力の衰えを自覚して以来、もはや初年度のようなどんな激坂でもイケイケ~!のみたいな無謀な走りを続けられるほど若くもないのだし...
とあらためて自分の走る目的、意義を見直すこととなったときにこれを手に入れたことで、可能性が大いに広がり、初年度に勝るとも劣らぬ冒険性に満ちた1年になった。

これまでルートを引くと200kmコースになったところへ行っても、一番疲れの出る帰り道の大半を輪行することによって気軽に出向けるようになり、箱根や足柄方面へも思い立ったときを逃さず訪れることが出来た。
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仙石原のススキや
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 足柄峠から望む富士山(後で気付いたが虹が出てる~!)
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曽我の梅林に
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松田山の河津桜
これまでせっかく行っても隠れていることが多かった富士山も、見える可能性の高い冬場に沢山撮影出来たのも良かった。

今が旬という時期を狙って行き、ある程度納得できる画像が得られるまで時間をかけてじっくり撮影する。
まさに帰りは輪行でという心の余裕があればこそだ。

そして勿論輪行の恩恵と言えばより遠くへ行けるようになること。
初年度最も達成感を感じた場所は山中湖で、日帰りで行ける富士五湖としては唯一の場所だったが、2年目には更に2湖の日帰り旅行が実現。
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高1のときにクラスのキャンプで来て以来、一度もまともに訪れたことのなかった思い出深い西湖を河口湖と共にじっくり一周することができたことは忘れ得ない。

初年度来の念願だったこんな天国へも行けたのみならず、しっかり入場して心行くまで撮影を楽しむ余裕があったのも輪行で帰れるという気持ちの余裕あればこそ。
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自走で東秩父側からのアプローチも素晴らしいコースだったが、秩父から有馬峠を越えるという少々ハードな帰路も、飯能から電車で少し休めたことで無理なく走りきることが出来た。

輪行のメリットを最大限活かせたからこそ辿り着けたのは、勿論自転車では初めて乗り入れた群馬県のこの場所。
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写真だけでは全く判らないが、赤城山への県道16号ルート最高地点にあった標高1400m級の高山感がとても印象的だった小沼です。
埼玉の実発初で100km自走の疲れも取れないままボロボロのアプローチで、有り得ないくらい足付きしながら辿り着き、帰りはひたすら下って高崎から湘南新宿ラインで武蔵小杉までというプランは今シーズンの中で最も画期的なプランだったと言える。

輪行ばかりが目立ったかと思えばそうでもなく、チームプレトレのbaohさん発案のライドで、ふらっくさんと3人で宇都宮まで自走し、24時間かけて最長距離300kmを記録したことは、その耐久レース的な側面より、仲間と一緒に楽しみながら達成出来た最高の思い出となった。
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チームプレトレの企画では、さかけんさん発案のナイトライドも新鮮なライドだった。
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夜中の0時に出発して夜通し走って伊東まで。
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目的地で夜明けを迎えたあと、露天風呂にゆっくり浸かって仮眠してから折り返し。
仲間と一泊旅行をしてきたかのような気分で余裕で220kmを走れました。

そんなより遠くより高くとか、あんな場所やあんなコースを走りたいといった従来からの旅の目的に今季あらたなものが加わったことは大きかった。
それはこんな風景を撮りたい、こんなイメージの画像を残したいという写真撮影の目的で、言い換えるならInstagaramに上げられる画像が欲しいということである。

2016年の初めから投稿を始め、当初は昔からの音楽仲間とのコミュニティであるFacebook、自転車仲間との交流の場Twitterに続く、その時々に行ったり見たりしてiPhoneに残した画像の中から、あとあと何度でも見直したくなるような思い出の象徴だったり、自分なりに芸術性を感じられるような出来の良い画像を残すアルバムのような存在だった。

ところが細々と投稿を続けていく中、少しずつ増えていくいいねの数が励みになり、#の活用やいいねやフォローをくれた未知の人々にお返しを繰り返すうちに、他SNSを越える拡散性のあるツールであることが判り、今や一番UPするのが楽しみな場となってしまった。

これによって手持ちのf800exrで撮影し選りすぐって、iPhone6で出来る範囲の編集を施した画像をInstagramに上げることが旅の目的の大きな部分を占めるようになったことが、今季後半の自転車旅のあり方を大きく変えた。

つまり新鮮な場所や遠く高くない場所でも撮りたい画像が思い浮かべば立派な目的地となるので、雪で山へ入り辛くなったり、色んな要因で長時間乘れないことが多かった冬場の行き先もそれを基準に決められて、数枚でもそれなりの画をせさえすれば充実したライドだったと言えるようになった。

そんなInstagramへ今季上げた画像の中で、一般的には全く少ないが個人的現状では多いと感じる25を超えるいいねを貰った画像を並べてみます。
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夕暮れ前の逗子マリーナ
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茜の江ノ島と初富士
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日本一裾野の大きな富士山
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部分氷結した夕日の滝
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みなとみらいを一望
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四谷見附より移設したという長池見附橋
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町田市内に存在するバーチャル高原
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My spare wheel 
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紅梅降る公園にて
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Into the yellow garden

普通に富士山やみなとみらいのような有名観光地のウケがいいように思えるが、実はごく近場の隠れスポットの方が上回っていたりする。
お手軽機材と拙い技術での見たような風景より、意外性のある景色や場所の方をしっかり見られて評価してもらえているということなのだろう。

より遠くより高くを目指し、仕事の事情で乘れなくなる10月までは破竹の勢いだった初年度の延べ走行距離が5300kmだったのに対し、
このような写真の目的の比重が増したり、実際にはより遠く高くの記録を伸ばしながらも輪行に頼ることが多かったこともあり、2ndシーズンの走行距離はおよそ4700kmに留まった。
そして2年間を合わせると累計1万キロを達成!

更に今季に関しては無事故で立ちゴケも含め落車も危ない場面もなかった。
沢山の記憶に残る素晴らしい景色と、楽しく仲間と走った思い出へと身体の一部のようになって安全に運んでくれたTCRに大いなる感謝の気持ちを表して振り返りを締めたいと思う。

最後にInstagramに唯一上げた本人画像を貼っておきます。
IMG_6523[1] 
およそ50年前に初めて跨がったバイクとその約50年後の姿。
乘っているときのワクワク感はどちらも同じか、もしかしたら今の方がずっと上なのかもしれない。
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