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富士見&ススキ見&滝見〈南足柄〜箱根界隈〉

2016年 11月12日 11:58 (土)

意外に中身の濃かった秋の名栗路を楽しんだ祝日から僅か3日後の日曜に夕飯担当も必要ない終日フリーのチャンスが訪れた。
いくつか遂行したいプランもある中、帰り時間の心配がないならそれなりの奥地でもということで、平野部より早い秋の色づきを期待出来そうな箱根界隈へ向かうことにした。

目覚ましよりかなり早めの4時頃目が覚め、ノロノロと支度しながら1番電車の時間を確認してパッキング手間など逆算しすぐさま発進した。
新百合ヶ丘駅に4時半頃到着してパッキングし、終わりかけたあたりで目覚ましが鳴る。
電車の時間7分前の5時まで売店の開店を待ち、開くや否やでホットドッグドッグ缶コーヒーを買ってホームへ。
本厚木行きの電車が停車していたが、どうやら始発のようだ。
誰もいない最後尾車両の仕切り壁に結束し、シートに腰掛けて朝飯を。
各駅停車しながらも程なく本厚木に到着し、ホームの向かいの小田原行きに乗換え同じ場所に陣取る。
少しづつ景色が山モードに移変わりながら夜も明けてくる。
6時過ぎに新松田に到着する頃にはすっかり朝になっていた。

バイクを慎重に組立てると、駅周辺にたったひとつしか見つからなかったメジャーコンビニのサンクスへ。
足りなかった朝飯に追加のパンを詰め込んで、ボトルに給水したらいよいよ出発!

今迄にない往路の輪行を決めた理由は、いつも早朝近場からは見えていた霊峰が、自走で山を越えてより近い場所に辿り着く昼頃には雲隠れしてしまうことが続いていたため、先ずはより近い場所までワープしてしっかり姿を撮らえてしまおうと思ったから。
その甲斐あって駅から走り出してすぐにその姿はクッキリ目前に現れた。
サンクス前をそのまま西に向かい裏道を幾らか走ってから246に出て、暫く走った所で本日の1枚目を撮影!
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当然こんなのは序の口という迫力満点の勇姿をこの先でも楽しめる筈だ。

明神峠帰りに通って路面と傾斜が非常に良かった記憶もまだ新しい県道76号に分岐して、246と付かず離れずで進んでいく。
下りの印象と違わず苦痛を伴わない傾斜ばかりで早朝の山合いを気持ちよく走れて、自動車の往来が少なく極めて快適!
多少遠回りだとしてもこうなると車だらけの246なんて…となってしまう。
しかし山北の先でも残念ながら県道は右へ分かれて丹沢湖方面へと離れていくので、暫し国道を通りトンネルを越えて下った先で再度左へ分岐。

ここからは県道394号が始まり小山の街を抜ける。
道の左を流れる酒匂川越しに見る富士もなかなか。
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街中から左に分岐して川を渡り御殿場線沿いに進む。
朝の里山サイクリングという感じで見る景色ひとつひとつが輝いて最高の気分。
仕事やプライベートでのストレスもこんな時には頭からひと払いにしてくれるものだ。
途中から夏に足柄峠の下りで間違えた為に余分に走った区間に重なり、その時の記憶を頼りに進む。
そしてアウトレットの近辺を回り込んで東山湖へ到着。
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朝まづめなのか釣り人の多くが型の良いニジマスなどを次々に上げていた。

ここからいよいよ峠道と、前回は身構えて補給などに時間をかけたが、その後の上りが意外なくらいに楽だった記憶があるので、今回は冬物ジャージを脱いでウィンブレに着替え、水だけ飲むとすぐに出発。
斜度だけで言うと峠道へ分岐する前の方がややキツく、交通量も多いので楽しくない区間だ。
だがその上には見晴らしのポイントが幾つも出てくる。
最初に左手に現れたこの風車のあるのでドライブインは
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まだ開いていなかったので脇の方からこの日最大の裾野と共に撮影!
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直進すれば乙女峠となるT字路を右折するとすぐに駐車場があるだけの見晴らし台がある。
先にオートバイを置いて撮影している人が終わるのを待ち、我がバイクをセットしていると、ライダーさんが写して下さるというのでお言葉に甘えた。
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大変有り難く厚く御礼申し上げたが、ちんちくりんな被写体なので思い出にはなるも世間様にお見せするには…って感じ。
(^^;

駐車場の出口で再度お辞儀で礼を表しながら颯爽と峠を目指すオートバイを見送りながら、後を追うように出発!
前回感じた印象以上に斜度は緩く、今度は時折霊峰の姿も見え隠れするので、止まって写したり、暑くなってウィンブレを脱いだり、空腹になり携帯食を食べたりしていたらすぐにここへ到着。
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しるこ屋は休みだが、肝心の霊峰がしっかり見えて天下一の絶景を楽しめた。
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あとはこちら面の最高地点と思われる富士見茶屋から文字通り見渡せれば、今日一の霊峰画像となる筈。
更に数キロの緩坂をクネクネ登り到達するも茶屋は休み。
別に店には用はないので景色だけあれば…
ところが周辺には視界を邪魔するものが多く、まるっと霊峰を拝める場所がない。
どうやら店内からバルコニーに出ない限り望めないようだ。
仕方ないので自転車通行止めの箱根スカイラインの方へ少しだけ入ってみたが、ここでも電線や建物など邪魔があって絶景ポイントは見つからなかった。
一応隙間からズームして撮らえたこれが本日最高地点からの富士ということになる。
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正直今日は富士見飽きライドと皮肉ったくらい沢山のアングルから見ることが出来たが、これだ!と言える満足出来るアングルにはめぐり逢えた気がしていない
何故なのかは実は明白で、前回ここを通った日に見てきた景色で、足柄山からの裾野だけの景観を思い出しても、その足元をえぐられてるかのような斜面から霊峰を望む様々なアングルの中で最も広大な裾野へつながるそのダイナミックな光景こそ天下一の絶景に違いないと確信したからだ。
これによって前回は南足柄側からの上りがキツかったので今回は序盤から出し切ってしまわぬよう避けてしまったが、今度は是非小山側からでもトライしてそいつをゲットしよう!
と決意する結果となった。

とはいえ今回の行程のなかでは、たまたまA面の満足度が80%程度だったというだけのことであり、この先のB面で120%満足ってことも有り得るのだ。
先ずはB面へと続くトンネルを潜り、5月に初めて訪れて魅了されたこの景色の場所へ。
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自転車か徒歩でしか来れない長尾峠だなんてインスタにも上げたりしたが、その後よくよく調べたところ、この場所が峠なのではなく、この案内板の示す方向の藪の中を登っていったところに実際の峠はあるらしい。
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つまり自転車でも行けない峠ならば徒歩しかないということで、今日は時間に余裕もあるのでそこを目指して登ってみることにした。
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こんな背丈以上の笹の生い茂るけっこうハードな山道をひたすら上っていくとT型の分岐にぶつかり、どっちに長尾峠なのか不明なので上りになる右へ進んでいくと、ようやく少しだけ頭の周辺が開けた所があり、そこからも芦ノ湖側の景色が見えた。
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どうやらこれ以上先へ行っても期待する御殿場と箱根側両方に景色が広がるような峠は当分登り続けた先の乙女峠までなさそうに思えたので引き返すことにした。
するとさっきの分岐から少し上った辺りにこれを発見!
DSCF2259.jpg 
実際の長尾峠とはこんな地味で見付けにくく中途半端な所にあったのだった。

藪の道を戻ってフェンスに括った錠を外して箱根方面へと下る。
いつものエヴァンゲリオンLAWSONではなく手前の711で小補給のあといよいよB面のハイライトの仙石原へ。
この他所にはない絶景いっぱいに生い茂るススキの中で撮影することが一番楽しみだった。
DSCF2271.jpg DSCF2279.jpgDSCF2281.jpgDSCF2290.jpgDSCF2297.jpg
日差しの具合やひっきりなしに通過する車達を気にしながら色んな方向や置場所などを工夫しながら撮ってみたが、なかなか満足いく画にはならなかったがまあ良しとしよう。

となればあとは大休憩タ~イム!
やはり店が多くある湖畔まで出るしかあるますまい。
寧ろ長尾峠以上ではというそこそこ続く坂を登って湖尻へ。
DSCF2301.jpg 
ここら一帯が綺麗に色づいていれば最高だったがまあこんなところ。
DSCF2305.jpg 
そしてここまでの道程を振り返りつつマッタリ休みたかったので、昨年8月と同じシチュー&カレーの店湖亭へ。
あの骨付きの鶏肉たっぷりのカレーをと思ってメニューを開くと、なんと売り切れ表示が!
まだ正午を少し回ったばかりなのに...

もはや完全なカレー腹なので残る選択肢はシーフードかキノコと野菜のどちらか。
箱根でシーフードってのもなんかピンと来なかったので後者を選択。
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オーダー後に野菜を炒めるという丁寧な作りなだけあってさすがに良いお味でした。

そしてここを折り返し地点として昨年同じようなルートを辿るプランであったが、また仙石原を通るのは面白くないと思い、大涌谷付近を通るルートを設定し、Googleナビをセット。
一旦元箱根方面へ向かって途中左へ分岐し、けっこうな斜度のカーブをえっちらおっちら登っていくと、ナビの表示に渋滞が始まっている。
途中で左に離脱すれば空くだろうとナビに注意しながら進むとすぐに左折表示。
曲がると今度はけっこうな下り坂となり、これがなかなか長い。
これじゃあ上った分全部戻ってしまう。確か目指す方向はまだまだ山の中のイメージなのに。
そうこうしていると信号のある交差点にぶつかり、どうやら想定した道でないことが明らかになる。
これ仙石原の道じゃん!
どうやらGoogleナビお得意の勝手に目的地変更が発動した模様。
今更登って戻るワケあり得んし、素直に来た道を戻りさっきと同じ711で小休止。
カレーに足りなかった肉成分が欲しくなり、焼き肉ガーリック味のおにぎりを頬張る。
うま~♪

そして去年印象の良かった黒白林道に突入!
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前回の印象そのままに静かで緩やかで路面の良しといいことづくめに思わず鼻唄が漏れる。
♪リンドリンドリンドウ~、リンドリンドリンドウ~~♪

さあ来るか来るか?と構えているうちにやはり呆気なく金時トンネルがご登場!
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抜けたこの場所には相変わらず車が何台も停まっているのは、もしかしてちょっと歩けば絶景にでも逢えるのだろうか。
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時間に余裕もあるので、バイクを停めて歩いてみることにした。
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長尾峠同様背丈を超える笹に覆われた道をどんどん登っていくが、なかなか何も見えて来ない。
しかし右上の方から人が複数以上で話す声が聞こえるということは、そこが絶景ポイントなのか。
暫く進むとちょっと意外なこんなものが現れた。
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こんな山奥に居酒屋??
まあ楽しそうでいいけど自分には用はなしと更に登ってみるが、このまま行くと金時山の頂上に向かうだけ。
降りてくる人にてっぺんまでどのくらいですか?と尋ねると、
1時間くらいというので折り返すことにした。

この先の黒白林道はひたすら長い下り坂。
下ってみれば休む隙を与えない鬼坂なのがよく判り、林道の分岐までで既にかなり辛い上にこんな仕打ちはないだろうって感じで、実際登ってるバイクには一度も会ったことがない。
でも実は路面状態は良好で道幅も余裕があり車も殆ど通らないので、どちらへ抜けても渋滞に会いそうな国道からの箱根下りに比べたら天国のような道だと思う。
ただ欲を言えば、途中に立ち寄りたいような見晴台や休憩場所が全くないのと、景色を楽しめるような場所がないのが寂しい。
そんな中でも少しは眺望を楽しめるだろうと注意しながら見つけた景色はこんな感じ。
DSCF2331.jpg DSCF2335.jpg
決して絶景とは言えないが、足柄の山々の奥深くに入り込んでるのだなあというのはなんとなく伝わるか。

ひたすら長いといっても実際どんなもんかを今調べてみたら10km程度だったので、やはりそのうち調子がいいときに上りにもトライしてみよう。

そんな地味ながら人里から隔離されたような林道ならではの雰囲気を堪能しきり、ようやくひとの気配を感じる平地が見える突き当たりのT字路を左折し、ほんの少しだけ登ると大好きな場所に着く。
夏でも涼しげなキャンプ場を抜けて森の中にちょっと入るだけで簡単に見られるこの夕日の滝は何度来ても見飽きない。
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これだけ幅のある水流が岩に全くバウンドすることなく直下に落ちる滝はそう簡単には見られないだろう。
何かのTV番組で滝行する滝のNO. 1に選ばれていたのも頷ける。

さて、時は15時。
今日は時間に余裕があるので名前の通り夕日の時間まで居てみてもいいのだが、どうも本当に夕日の時間帯に特別なヴィジュアルになりそうな気がしないし、ここで1時間以上もボケッとしてはいられない。
そこで閃いたのは、そういやもうひとつ自転車以前からお馴染みだったあの滝があったということ。
ググナビでは10kmと離れていない殆ど帰り道な場所なので、陽があるうちにもう1本行ってみることに。

林道も十分下り易いが足柄街道の路面の良さはレベルが違う。
この上なく快適な滑降が続く途中を左折し、プチ峠を超えてちょっとで滝に続く滝沢川が現れ、沿ってちょっと上れば到着する。
ここは若い頃横浜に移り住んで、手軽に滝が見たいと地図で探して車で訪れ、山奥まで行かずして簡単に来られる滝として家族連れも含め何度か訪れている。
しかし自転車乗りになってからは、プレトレで来るにはちょっと遠く、ロードではなんとなくそばを通過してしまうような中途半端な場所となっていた。
なのでこの滝を見たのは恐らく20年近く振りなのではなかろうか。
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去年だかの台風で滝壺近くの崖が崩れたとの話で、きれいに見られる状態にはなっていたものの、残念ながらこの橋を渡って滝に近づくことはできなかった。
それでもさすがに県内で名だたる滝だけあって迫力のある落差で記憶に残っていた印象以上だった。

こうして日没前に続けざまにふたつの滝を楽むことは想定外だったので、B面である仙石原のススキに90%満足したあとに予想外の素晴らしいボーナストラックが付いていたようで、非常に得した気分になりながら駅に向かうググナビが示したルートを辿っていくと、酒匂川流域の道に出た。
川沿いの広々した風景を楽しみつつ後ろを振り返ると丁度足柄の山々の中に陽が落ちようとしていた。
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あの山々の向こうの別天地箱根からここまでの道程を今日もたっぷり楽しませてもらったなあ。
と感慨に耽りながら更に進むと道の真ん中に立派な松が並ぶいにしえの東海道を思わせるような場所ああったので、郷愁を込めたTCR写真をと狙ってみた。
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画像の出来はともかく南足柄の長閑な夕暮れの空気感が伝わるものにはなったのではなかろうか。

なにか名残惜しい想いを残しつつ酒匂川沿いを更に下ってから橋を渡って新松田駅に戻ると、駅前で5人くらいバイクをパッキングしているところだった。
もしや同じ始発電車狙い?!
やはり皆考えることは一緒か。
と思いながらこちらもパッキングにかかり滞りなく詰め終わると、もう少しで始発の1本前の急行の時間で、先客の大半はこれに乗っていくようだった。
次の始発で好位置を確保できるよう急行の到着と同時にホームに降りて、出発を見送りながら先頭の位置まで移動して乗車場所を確保。
黄昏の新松田のホームを細いプラットホームの先端から眺めながら始発電車を待った。
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小田原と比べて人が少ないながらも寂しい感じでもないこの駅の雰囲気はなかなかいい。
そして今日のように素晴らしい観光地を人混みや渋滞に悩むことなく、馬でも越えぬと言われるような劇坂の難所もなく行き来できるアクセスの良さも素晴らしい限りだ。
自走では3時間近く掛かる区間を往復電車賃1000円ちょっとなら安いもの。
この新松田からなら未だトライしていない霊峰へも足を伸ばせることだろう。

今回の走行距離:92.2km
平均速度:18.4km
獲得標高:1754m

ルートは


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