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サザエさんリベンジと権現の罰?!<奥武蔵~東秩父>

2015年 09月12日 22:39 (土)

財布を忘れて、陽気なDNF!の翌日は、雨天の方向転換でおサカナ咥えに城ヶ島♪
という全くもってサザエさんな週末の翌週からは、用事があったり雨降りだったり雨降りだったり…
2週連続走れなかったあとのウィークデーも連日雨やら台風やらで、鬼怒川の洪水という惨事もあった中、金曜まで駅チャリ通も出来ずに、もう身体が走らせろと騒ぎ立ててるかのようだった。
翌日の土曜はずっと晴予報が動かなかったので、これはいよいよリベンジの時が来たりと再チャレンジする気満々で週末を待つ日々だった。

ところが数日前のcafé KiKiのマスターのブログで、このプランの記録の目玉だった有間峠秩父側通行止めの情報を見て、一気にテンションダウン!
まあ台風2つにあれだけ連日の雨なら林道のダメージも致し方無しか。
と切替えてコースの再検討のために各所林道の状況をチェックしまくると、なんと奥武蔵GLの1番走りたかった鎌北湖から顔振峠の間の区間で9月〜11月まで工事で通行止めという衝撃の事実も発覚!
これならあの日財布さえあればと後悔しない方がおかしいだろう。

完全に白紙に戻してまずは行き先から考え直そう。
そうなったとき頭に浮かんでしまったのは、別に激坂ハンターでもなければ桃太郎でもないのに、成り行き上どうしても立ちはだかるあの坂の鬼を退治に行かねばならぬのかということ。
しかもその使命を果たして向こうの世界へ降り、次の峠へと登れば、寸断された奥武蔵GLの先に出られるので、全コース制覇は晩秋か春に持ち越したとしても、その半分ほどの下見をしながら昼休憩の折り返し地点である秩父まで行くこともできる。
帰りは東秩父方面から八高線沿いあたりにいくつか立ち寄りポイントを決めてのんびり帰ってこようか。

前日仕事半分でそんなプランを考え、適当にキューシートも急遽こさえて帰宅。
とにかく財布優先で持ち物を揃えて23時には床に就いた。
しかし3週前の再現のようになかなか寝付けず、2度ほどスリープタイマーでBGMをかけ直したあととにかくじっとして、ふっと気がついて時計を見たら目覚しの10分前。
食事を済ませてバイクの準備。
前週用事の合間にリム打ちが気になったのもありGショップに持ち込むと、やはりチューブに小さな穴があったらしく、交換してもらうと同時にメンテでハブの調整などをしてもらい、その後チェーンのクリーニングと注油をしたが、オイルが無くなりかけてスプレーの出が悪くてまばらだったようで、一部にサビが発生!
一箇所づつブラシで落として注油し直ししていたら、出発は予定より15分遅れの4時45分となってしまった。

先ずは多摩川遡上の最短ルート黒川から多摩センター通りへ抜けて関戸橋へ。
ここから多摩サイを国立の寸断地点まで。
そのまま終点まで多摩サイでも良いのだが、時間も早いのでここから一般道を飛ばした方がスムーズと考え、新奥多摩街道に出る。
途中で時間をチェックしたときには絶対無理だろうと思っていたが、第一CPのローソン立川富士見町店に設定通り出発のちょうど1時間後に到着。
まだボトルの中身も減ってないし、食事の追加もする気になれないし、トイレも必要ないので、とりあえず先のルートの確認をしていると、にわかに腹に鈍い痛みを感じた。
あれっ!?なんか悪いものでも食べたっけ??
と、その時。
ズズズン!!
おっつ縦揺れだ!

ってことは当然・・・
おわっ!横揺れだ~~!!
後ろの住宅街からカラスの群れが飛び立った。
ま、まさかこんな旅の途中でか・・・
ちょうど前日に会社で震災の帰宅難民対策などもしていた矢先だった。

しかし揺れはそれほど続かず、辺りの様子も別段変わっていない。
呟きでよーしさんが地震のことを上げていたので、震度を尋ねると、震源が東京湾で5弱あったとか。
それでも引き返すほどの事態ではなさそうだったので、15分ほどの休憩で先へと進むことにした。
小作の手前で新奥多摩街道から右折し、青梅線を潜って北へ。

都道44号のファミリーマート青梅藤橋店をルート上午前のラストコンビニとみなしていたので、ここで2度目の休憩と補給を。
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おにぎり2個を腹に詰め込み、なくなりかけたボトルにスポドリを継ぎ足す。
ここから岩蔵街道~山王峠と続く区間は、いよいよ山岳地帯の様相が始まり、水量がまだかなり多い沿道の川音も心地よく、天気も曇りから晴れに変わってただただ心地よかった。
DSCF8942.jpg
有間峠走行会の帰りに通ったこの峠では、足を使わないように無理なくシッティングで越えて、撮影せずとも同じなので画像はその時のものを転用にて。
そういえば今回から画像のサイズを大きくしてるので違いは一目瞭然ですな。
それはともかくこの先のあの山の上、ほんの300mに全力を投入するのが午前の部の最大の課題なのである。

県道70号に突き当たり右折して原市場の街をちょっと通って信号を左折。
いよいよ引き返すことの許されないあの場所へ続く魔の領域へ踏み込んだ。
暫くは民家も点在し、バスが前を行くのも見え、普通の長閑な山里の風景。
途中いくつかある分岐には案内版があるので迷うこともなく目的地に近づいていく。

暫くはずっと川沿いに走るが、途中完全に森に包まれるエリアに入ったとき、右側の川を渡る何かが目に入った。

シカだ!

奥多摩で1日に2回目撃したのは黒くてずんぐりしたカモシカだったが、それではなく薄い褐色で奈良や宮島にいるようなやつ。いや、ツノこそ見えなかったがそれよりずっとスリムで、アフリカのインパラにも近いスレンダーな感じの鹿が2匹!

気付いた瞬間静かに足を止めてカメラを用意するも、カバーを外している間に既に左の斜面を軽やかに駆け上がって見えなくなってしまった。
(この件長い道程で忘れていて、翌日思い出し追記)

点在する集落とそんな大自然のバラエーションを楽しみながら進んでいくとどうやら最後らしい分岐が現れた。
ここから残り1.5kmと書いてあったので、ここでひと呼吸おいて息を整える。
DSCF9362.jpg
さて、それでは最初にして本日最大のクライマックスへ突入しますか!
ひたすらシッティングで必要とあらば惜しみなくインナー30Tの乙女ちゃんでクルクル。
50km以上走って魔界の入口からいくらかキツめの上りもあったので、パワーゲージの残量もそれほどはないが、最後の一手でダンシングを出せる余力はなんとか残っているだろう。
そして遂に最終決戦の狼煙であるあと300mの小さい表示が出てきた。
この先に左ヘアピンがあり、そこから更に上った右ヘアピンがラスボスだ。

すると最初の左ヘアピンからして既に尋常でない勾配で、ラス前の難敵に早くも乙女ダンシングを出すしかなかった。
ここを大きくアウトに回ってクリアするも、先の直線で勾配が緩むことがなく、暫くそのまま進むしか方法がない。
でも迫り来るあの右ヘアピンが悪名高いラスボスの斜度28%なので、このままではそこで力尽きてしまうだろう。
そこで急遽実行した秘策、それは激坂攻略のもう一つの反則技とも云われる蛇行である。
ヘアピンの5m前あたりで、急勾配をシッティングでほぼ真横に近い角度にじわじわと2回ほど切り返し、束の間だけ太腿の筋肉を休ませる。
そして再度アウトに出たところで最後の力を振り絞って・・・
乙女ダンシング~~!!
限界ギリギリでどうにかヘアピンをアウトに広がったまま曲がりきった。
ボスキャラが消えてもそこがゴールではないので、残りの15%近くありそうな直線をシッティングで蛇行して、遂にゴール!!!
DSCF9363.jpg
もう苦労して上った坂を降りてまで写真はいらないので、門前の巨木前にバイクを結束し、折角だからちゃんと観光しよう。

山門の向こうには有名なあの方々がお待ちかね。
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ふらっくさんもこないだの記事でやっていたので、それに倣って右のお方とご挨拶を・・

ジャンケン・・・
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ラスボスをどうにか攻略したとはいえ1.5km手前で休んでるし、なんとなく正面突破した感じではないので、ここはチョキでなくパーで引き分けということにしておこう。

こんな感じで右の方はけっこうイジられることも多いことだろうと思うので、
左のお方にもちゃんとご挨拶しておきましょう。
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なんかちょっと違うみたい!?
ってかおじさん手の皺凄くない??

そして更に中へと登っていき、先ずは本堂でこの先足が無事に保ちますようにと祈ります。
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散々サイクリスト達の足を削っておいて足腰守護の神仏というのも気が利いているんだかどうだか・・
という疑問はともかくとして、この上に展望台もあるというので更に登っていきます。
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鐘つき堂があって、除夜の鐘の時以外の夜はダメとか鳴らす間隔などについて書いてあるので、昼間に単発ならよしと判断して鳴らしちゃいました。
ゴ~~~~~ン!!
と鳴らしたら、遠くからやまびこが・・
ゲ~~~~~ン!!
ってのは冗談ですが、この後ろ側がてっぺんの見晴台になっていて、一段下がった所がちょうど東京スカイツリーのてっぺんと同じ高さなんだとか。
DSCF9381.jpg
これが634mの景色なのですが、いかんせん都会の方がガスってよく見えませんでした。

さあ、これで最難関の目的地でのミッションは終了したので下るとしましょう。
ところが、ラスボスとの激闘と見晴台まで意外に険しい斜面や階段を登る間に、かなりの足の痛みが出始めてきていました。
特に膝の痛みが酷いようで、かつて乗り始めた年の途中でよくなったり、最近では箱根の後半でなったあの感じ。
ちょっと調子に乗ってふざけてしまった罰があたったのかも・・・
そしてもうひとつ発覚していたのが、急ごしらえのキューシートの時間設定が滅茶苦茶で、子の権現への着時間よりここを出発する時間が10分前になっているという有り得ない設定に。
予想外に観光にも時間が掛かったのもあって、既に設定時間から30分以上遅れている状態になってしまったのでした。

北側の道を下って国道299に出て少し走ると、やはり上りでは膝が痛んで力が出せないことを実感。
これから再度峠へ向かって上りが始まると思うと気が重くなってきたので、一旦正丸駅に入ってひと呼吸。
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ちょっと休んだからって治りそうもないので、写真だけ撮ってすぐに走り出すと、間もなく素通り出来ないものが目に飛び込んだ。
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石碑に刻まれた文書を見ると、江戸末期にここにあった本橋家で本当に日本初の帝王切開が行われたそうだ。

なんとも想定外の発見はさておき、先は長いし時間は押しまくりなのでとにかく行くしかありますまい。
正丸トンネルの前を右折して、正丸峠へ登る分岐を折れずに直進すると苅場坂林道だ。
道幅もまあまあで、勾配も落ち着いてほとんどが木陰になる静かな林道なので、普通の状態ならかなり気持ちよくクライミングが楽しめそうだが、膝が痛んで力が掛けられないため、最初から30Tで速度はどんどん落ちていくばかり、巡航で6~7kmってところか。
正丸駅から7kmほどで峠に出る筈だが、こんな調子に加えてサイコンの表示がおかしくて距離がちゃんと出ない。
もうそろそろ終わりかと何度思っても続きが出てくる。
この間に4台のロードに抜かされたが、うち2台は一緒に談笑しながら楽しげに走っていた。
この果てしない感じは最近にないくらいの忍耐を強いられたが、幸い足に力が掛けられない分体力は残っていたので、どうにか途中で休まずに登り続けることが出来て、ようやくGLとの分岐点でもある峠の広場にたどり着いた。
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600m超の子の権現から麓に降りて、痛む足でそれより200mも高い818mまで登った訳なので、さすがに疲れた。
軽のワゴンでおじさんが飲み物を売っていたので、200円と書いてあったコーラを頼んだら、プラコップに入れたのが出てきたので、並んでいた小さい椅子に腰掛けてラスコンからバックポケットに入れておいたアンパンを食べながら有難く飲み干した。
北東方向に視界が開ける素晴らしい景観の峠だったが、遠景は曇っていたし疲れで景色の撮影は忘れてしまった。
ただ、始終すぐそばに下界にいる種類とは色味の違う綺麗なタテハ蝶が舞っていて疲れを癒してくれた。
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リチオン2の赤に映えて鮮やかだが、その尖った口でタイヤに穴明けないでね!

後ろで軽ワゴンのおじさんがつま弾くカーペンターズの曲っぽいギターの調べとあいまって少し眠たくなってきたが、そうこうするうちに予定時間を1時間以上オーバーしていたので、重い腰を上げ再出発。
ここからは暫くは下り基調なので、その間だけは痛みも忘れられる。
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すぐにGL上の最高標高と云われる大野峠が現れ
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そこからちょっと下ると高篠峠。
さすがは峠のバーゲンセールと云われるだけのことはある。
更に緩やかに上ると白石峠も呆気なく現れた。
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ここだけ立派な休憩所やトイレなどあって、ガイジンさんのローディーが5~6人集まってたりと賑やかだったが、シンボルらしいものが見つからず、物売りのトラックの白石峠と書いた看板をそれに見立てた。
午前の部のもうひとつの重要ポイントはここの分岐から2km上がったところ。
前日にmakolinさんの呟きでその存在を知った堂平山(どうたいらさんと読む)なのでした。
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てっぺんにこんな天文台があり、ここから四方を見渡せるという奥武蔵きっての眺望とのことだったが
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東側の遠景はやはり霞んで見渡せなかった。
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こんな風に関東平野のランドマークを確認できるような澄み渡った時に是非再訪したいものだ。
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日差しの関係もあり反対側の西面に広がる奥秩父からその先の山々の方はなかなかの景観だった。

そしてここへ上がる途中に駐車場のあるスペースがあって、ここではこんな人々が集っていた。
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バイクに跨ったまま目の前で空へ飛び立つ一部始終を見られるとは、なかなか貴重なひとときでした。

さあ、本来ならもう昼飯処に着いてる時間だ。急がねば!
再度白石峠をスルリと通過して勢いに乗って下り坂へ・・・
おっと変な凸凹があるから注意!注意!!
車には減速の為に有効なものでも、自転車には命取りにもなりかねないトラップと、不安定な路面を見極めながら下っていくと両側に茶屋のある所を通過。
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どちらも閉店しているようで、振り返るとゴーストタウンのようだが、ここが定峰峠らしい。
さてそのシンボルは・・
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どうやら突き当たりの崖のこれらしい。

ここからは県道になるので道も整備されて快適な下り坂。
少しいくと自動車に追いついてしまったので、その速度に合わせて降りていると、後ろからオートバイがどんどん溜まってきて、自動車がたまらず一旦停止してやり過ごした。
一緒に越してしまいたかったが、足もダメだしそれはやりすぎと自制して平地に降りるまで先導していただいた。
頭半分が雲に隠れた武甲山に向かって走り299の交差点を右折し脇道でショートカットして西武秩父駅前を通過。
今度秩父へ来るときはここで食事と決めていた野さかにちょうど正午に到着!
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相当混むとの噂だったので、本当は開店の11時半より前に着く予定だったが、この時間ってのは最悪かも。
当然周りに入り待ちの人々が沢山いたが、どうせ休むんだからそれが食事前になっただけと思えばいい。
名前を書いて座る場所を探すと、奥にクッションのある長椅子があって空いていたので、ここで足を伸ばして寛いて待つことにした。
するとこの前の時坂峠の蕎麦屋さんとは大違いで、なかなか呼ばれるペースが早く、30分足らずで中に案内された。
食券を買って注文したのは、前のお客もみんな同じだった豚丼の並盛り。
出てくる時間もなかなか早かった。
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噂通り何故か不自然に味噌汁が少なかったことを除けば全く不満がないどころか大満足なお味。
絶妙な旨みとコクのある味噌だれが染み込んだ程よい脂身と柔らかさの薄切りロースが飯の分量を上回るボリュームで敷き詰められて、これに山椒や一味を掛けて変化をつけながらあっという間に平らげてしまった。
後からきた人が大盛りねぎダクというのを頼まれていたが、今度食べられる機会があったらねぎダクってのを試してみたい。

お腹いっぱい大満足で元気に折り返し~!
と店を出たのがちょうど予定の1時間遅れの13時。
大休憩を経て少しは回復?!と期待したものの、膝の痛みはどうやらあまり変わっていない様子。
とりあえずこれから山越えなので空になったボトルに水を、とさっき前を通った711にピットイン。
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バイクラックもあるので、ここがブルべのCPかと思ったら、それは国道沿いの宮地店でこちらは山田店でした。

さあ、あとは痛かろうがなんだろうがとにかくひと山越さないことにはお家に帰れないのだから、行くしかありません。
定峰峠に続く県道11号から分岐して皆野方面へと進むと、予想より早くそこそこの上り坂が。
この道から右に分岐する所が川の近くだったはずなので、ここで上ってもその分下ったりするんじゃねの?!
まあ大方予想通りでその分岐が現れて右折すると、すぐに上り勾配が始まった。
もう5%程度から上になると30Tでしか走れない足だし、ダンシングなんて有り得ないので、それ以上になれば蛇行しかなく、ひたすらヨレヨレと5km/h程度で進んでいく。
恐らくこれが最後の峠みたいなもんだから、無理する必要もなかろうと、ある程度頑張ったところで一旦休憩。
GPSで位置を確認すると、立ち寄りたかった場所まで残り半分を切っていたので、なら頑張ろと少し元気が出た。
そこから先だんだん斜度はキツくなっていったが、視界が開けて目当ての草原が見えてきたので耐え忍んでここまで来れた。
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ここが5月下旬以降になるとこうなるんだそうで・・
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(注:モチロンこれは拾い物の画像です)
こりゃあ季節になったら鬼退治とかふざけないで、万全のコンディションで見に来ないとですな~♪

足のことさえなければ、秩父市街からここまでなかなかナイスなクライミングコースだったし、この畑の上から見渡す景色もこんな感じでなかなか。
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そして更に少し登るった所の分岐を上がっていくと
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彩の国ふれあい牧場もあり、ジェラートこそないもののソフトクリームはあるらしいので、高原でのんびり出来る素晴らしい場所のようだが、今日は時間も押しているので牧場は案内板だけにしておこう。
と下りの分岐を探していると、
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道のガードレールの向こうには右も左も牛さんが放たれておりました。

そして下りの分岐を右に降りると、左に東秩父の景観が広がった。
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きっと今日の観光写真はこれが最後になるだろう。
同時にここから先はほとんど下りになるに違いない。

さすがに下りは健常時と遜色なく、平地も普通に30km/hくらいまでなら回せるようだ。
東秩父村を抜けた所で山側に折れてちょっとした峠を越える予定は変更して小川町の市街に出た。
こういう想定はしていなかったので、危うく間違って東松山方面に行きかけてから戻って八高線沿いに飯能方面を目指す。
迂回したお陰でちょっとしたスピードダウンで越せる程度のアップダウンしか出てこないが、当初ここを避けた理由のとおりでやはり大型車がたびたび追い越していくのは我慢するしかない。
そして15時半丁度に最後の補給ポイントに到着!
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自転車女子には特に人気のシロクマパンことパン工房シロクマだ。
おやつの時間だというのにひと組の客が購入中なだけで、ショーウィンドの中には在庫切れの方が多い感じだったが、これから60km近く走り通すのに良さげなものを二つと走った分だけ飲みたくなるこいつを購入!
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バイクラック越しに彼岸花が咲く原っぱを眺めながら、もち入りのアンパンとガーリック入りのチーズパンをいただく。
コーラも含めて全てリーズナブルでパンもおいしいし、人気があるのも頷ける。

ここからも八高線に沿って県道30号を飯能方面へ。
小中学の頃遊びに来て以来の宮沢湖手前のサンクスに給水で立寄る。
この道は路肩がイマイチ広くないので、やはり大型車が迫ると冷や冷やするし、途中かなり渋滞していたが、大型車の横だけはガードレールのある所でのすり抜けが出来ない。
でも起伏の少なさだけは今の身体には有難い。

国道299のバイパスを左折。
暫くは片側2車線で路肩も広く、それでいて交通量が少なく快適。
圏央道と並走する交差点で1台のロードに追いついた。
少し前の代のTCRだ。
乗ってるにいちゃんはレーサースタイルでないラフな服装ながら結構逞しそう。
今の足ではきっとついていくのは無理だろう。
緩やかな上りが始まると、ダンシングでグングン進む。
こちらは当然シッティングだが、この斜度ならアウターのままでも回せる。
すると意外にも差が開かず、しまいには追いついてしまった。
ダンシングが甘いのか、それとも前に目標があるだけで有り得ない力が出てしまっているのか。
入間市付近の交差点でにいちゃんは左折してお別れとなった。

そのまま真っ直ぐ小手指辺りでルートラボで確認しながら右折したら、1本早かったが修正して西武園へ向かう。
見覚えのあるサンクスが見えて来て多摩湖畔に出た。
ルート上は多摩湖線に沿った道を行くようにしていたが、せっかくだから多摩湖を見て行こうと堤防の上へ。
けっこうたくさんの人がいて、カメラを構えたり眺めたりしている。
ちょうど夕焼けの時間か。
DSCF9438.jpg
残念ながら夕陽は雲に隠れていたが、ほんのり夕映えの多摩湖の写真を撮れたのは、予定より遅れたのが幸いしたと言えるだろう。

ここからはなるべく街道と名が付く道を避けたルートを引いていた。
武蔵大和駅前からやまもも通りを真っ直ぐ通り抜けて玉川上水へ。
ここの工事中の橋の歩道だけ通れるようになっているのはストリートビューで確認済み。
川向うの通りのロープで出来た柵だけちょこっとバイクを持ち上げて越える。
網目状の住宅地の道をクランクして進み、斜め方向の道で国立へ向かうが、この道だけは時間帯的に失敗だった。
途中逆方向の一通の区間が極端に狭く、乗用車と自転車1台づつがすれ違えないくらいの所がいくつもあった。
そこを抜けてようやく双方向になった所から下校する高校生のチャリの群れと合流し、それを抜けずに溜まる車に挟まれて進むしかなくなった。

中央線を越えて北府中に向かう一帯で落ち着きを取り戻し、武蔵野線を潜って府中街道へ。
すっかり日も暮れたし、もう慌てる必要もないので甲州街道を越えた先のファミマでアイスコーヒーを1杯。
是政橋で多摩川を渡れば帰ったも同然と言いたいところだが、最後の問題が残っている。
ここから自宅への最短ルートとなると、あの有名な坂を登らねばならない。
だからといって平坦ルートで帰るのはかなりの遠回りが必要。
この二択は迷うことがなかった。
痛みを抱えながらも午前に600m以上、そして午後に300m以上を登ってきたのだ。
ここは当然「急がば登れ!」しかない。

実際勝手知ったる坂なら不安もなく、最初から30Tに落としてゆっくり回していればあとどの位で終わるのかは判りきっている。
結果最近ダンシングで登った時より疲れずにランド坂を通過し、最後の〒坂も同様にクリア。
自宅に帰り着いたのは出発より15時間後の19時45分だった。

走行距離:200.16km

途中で速度計が止まったり、累積距離が動かなくなったりとサイコンに異常があった上での最終表示なので、実際は蛇行した分もっとなのかも知れない。

平均速度:20.2km

獲得標高:2688m

そして本日のルートはだいたいこんな感じ


そもそも定峰200のブルべに出ようかと考えかけたことをきっかけに、単独で200kmを越えるルート設定をして走破しようというのが、元のプランを立てるきっかけだった。
実際は開催日が会社行事とモロ被りだったので無理だったが、仮に今回がその本番だったとするなら、15時間掛かったので当然失格だ。
でも平均時速が20km/hだったので、タイムリミットを意識して休憩時間を合計3時間以下に抑え、正味10時間走ればゴール出来たということも言える。

そんな仮定から想像するに、この200kmもの長い距離を時間に追われて楽しむ余裕もなく、ひとが引いた経路をひたすら一日中なぞっていくなんてどこが楽しいのだろうと思ってしまう。
殊更今日みたいに前半から負傷なんかした日にゃ大半苦痛で終わるだけだろう。
そう考えると今回の旅で本当に辛かったのは、結果的に苅場坂までの7kmと天空を彩るまでの4kmくらいのものだった。
今回気温も上がらずに快適だったが、これから益々走り易い季節や紅葉や空気の澄む季節になってくる。
両膝が痛んでも200km走れるTCRとなら、自走でもきっと今まで見れなかったような色んな景色が楽しめることだろう。


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