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真夏のセオリー<都民の森~奥多摩方面> -前篇-

2015年 07月21日 08:30 (火)

長く雨量も多かった今年の梅雨が、この海の日3連休中にようやく明けた。
週末の仕事を終え、頭がすっかりバカンスモードに切り替わった金曜の帰り道に大変な失敗に気付いた。
「あかん、鍵忘れてきた!」
駅からプレトレで帰ろうにも帰れないし、家の鍵や自家用車の鍵など諸々束になっている。
これがないと連休の様々な動きにいちいち支障をきたす。
連休初日の最初に忘れ物を取りに行かねばならんとは…
との落ち込みは、その数分後に簡単に解消。
何が嬉しくて休みに会社へ、とならないようにする唯一の方法。それは自転車で行くことしかない。
そういえばTCRではまだ都心方面へは1度も行っていなかった。

てな訳で土曜の早朝港区を目指して疾走した。
近所では坂多めの最多ルート、あとは慣れた中原街道メインのコースで約23km
走行時間では55分ほど。所要時間では1時間と2分だったので、駅チャリ+電車3本よりも仮想ジテ通の方が10分近く速かったことになる。
途中から追い風だったようなので参考記録かもしれないが、平均26.1km/hはなかなかのものだ。
帰りに少々遠回りして多摩サイを余分に走った60km程の朝練に始まった土曜日と、日曜日にかけては娘との約束などで予定があったので、3連休中のツーリングは最終日月曜に集約することとなった。

さて、いよいよ夏本番の猛暑日が予想される中サイクリストとしてどんなプランで動けば熱中症のリスクや暑さに苦しまずに楽しく過ごせるのか。
これについては過去2年にわたり実践してきたセオリーがある。
先ず出発は早朝で、暑さが厳しくなりだす8時頃迄には目的地付近まで移動してしまうこと。
そして落ち着ける食事処や寛げるコーヒーショップなど、複数の逃げ場を設定して、炎天下の時間帯の走行時間を減らすこと。
初年度はほとんどこれで乗り切って、2年目の夏にはその発想を極めた朝一発車、海の家開店入りから入り浸りというパターンも試した。
しかし、ロードバイクでとなると少し事情は違ってくる。
退避場所に長居するにはどうしても防犯上の不安がつきまとうことがまずひとつ。
そしてロードに乗るようになって完全に変わってきたことがもうひとつ。
それは山に登らないと面白くないということ。
これらを受けての3年目からの真夏のセオリーは、早朝出発し朝のうち山の中へ。そして陽が傾く頃に一気に下るだ。
既にそれを先週の山中湖で実践した訳で、実際には高地と言えど陽射しを受けながらの上りはちょっと辛かったが、帰り道に標高500m以下まで降りてから少しばかりあった午後2時台の陽射しを受けての上りの比ではなかったので、後者のような状態を極力避ければ真夏でもほぼ一日快適に走りきれることが実証された。

そんなセオリーに則って3連休の最終日に行こうと決めたのは、先週に引き続き標高1000mを越える場所。
これまで何度となく計画しながら未遂に終わった、東京一高い道路の風張峠も含めた都民の森にほかならなかった。

前夜0時丁度に床に就くも寝付くまで1時間近くを要した上、寝苦しくて目覚めたのは3時前。
そのまま起きて出発にはちょっと早いし、何より睡眠時間が足らな過ぎ。
せめてあと1時間は寝ておきたいので、エアコンをかけたり飲み物のんだりしてから目覚ましを15分遅らせて再度就寝。
iphoneに4時半に起こされてからランチパックを腹に詰めて出発したのは5時10分のこと。

今回は桧原村方面への新ルートも試してみたかった。
早朝なので一般道の最短ルートで、尻手黒川道路から小田急多摩線に沿って若葉台~永山へ抜け、多摩モノレールの通りへ。
この区間はそこそこアップダウンがあったが、普段ならアウターでぐいぐい上れそうな所もなんだか調子が上がらない。
平山城址公園付近の川崎街道の手前右側にあるファミマで最初の休憩。この先暫く通り沿いのコンビニがなくなるのだ。
先週は最初のコンビニで食べ過ぎて、肝心のラストコンビニで食欲がなくなった反省から、ここではゼリー飲料のみにする。
軽く休んで再出発。京王線の陸橋を間違えてやり直しもあったが、無事に浅川CRに出られた。
DSCF8837.jpg
車と並走しながら起伏の多い道を調子の上がらぬまま来たが、一変川沿いの雄大な景色と車の居ないCRの走り易さに、ようやく気分が上がってきた。
写真にはとらえられていないが、実際には右上に富士山もうっすら見えていた。
橋を2本右左と渡り、中央線、16号、八高線、20号と次々に越したその次の橋を渡っていく道が今回の目玉、ひよどり山道路だ。
浅川を越えて続けざまにある信号の2つめの先から長いトンネルに入る。
DSCF8838.jpg
入口の手前のフェンスに「自転車は歩道を・・」という案内板があるのはストリートヴューで確認済なので、ここから歩道に乗る。
路面もアスファルトで、普通の車道程度の道幅があるのでとても快適に走れる。
最初のトンネルで小宮公園と中央道を抜け、ちょこっと空が見えたあとにもうひとつのトンネルで16号とインターを抜けた。
この道はなんでも某宗教団体の力で出来たとのことらしいが、地図上色もなくトンネルがほとんどなので、よっぽどよく探さないと見つからないので、車も歩行者も少ないのがいい。
そんな道がトンネルを出すぐに突き当たるのが新滝山街道で、こちらも旧道に沿って新しく出来た道。
道幅に余裕があって交通量も少ないのでこれまた快適。
あきる野インターに直結するので、自転車禁止区間もあるのではと予想したが、実際は全く問題なく通り抜けられて、裏道を経て出る筈の睦橋通りに真っ直ぐ出てしまった。
トンネルからずっと下り傾向の広い通りをストレスなく回してきたので、この頃にはすっかり調子も上がって、あっと言う間に武蔵五日市駅が見えてきた。
左折して檜原街道も絶好調で、何台か抜かした勢いでそのまま行きたいところを急停車のように右側の711へ突入した。
DSCF8840.jpg
ここが往路のラストコンビニとなる。
そしてここでの補給がこの後1時間以上過ぎて迎える本日最大の山場でのパワーに代わるのである。
ならばここでは男は黙っておにぎり!
を2つ冷たいお茶で流し込む。
バイクラックもないが、ここにはローディーが次々に入っては出て行く。
30分ほど休んでスポドリを補給して8時半頃再出発!

さあ、ここから都民の森までは約30kmいよいよ山間部へ突入だ。
チャレンジ目標として全て足付きなしで走り切るというのもありだろうが、今日は初めてなのでそんな縛りはなし。
なにせ桧原村に足を踏み入れること自体まだ2度目で、この行程の半分以上は今日が初めて。
前回訪れた時はmakolinさん主催のグループライドだったので、案内されるままだったが、実は個人的に気になった場所もあった。
今日は写真に収めたいような所には積極的に止まってよしってことでいい。
桧原村に入ってすぐのここは、まさに前回止まってみたかったところだ。
DSCF8847.jpg
風情のある造りのトイレと駐車場のあるここから見る秋川渓谷がきっと素晴らしいのでは・・・
DSCF8842.jpg
やっぱりなかなかの景観だった。
そして駐車場の向かい側にあるこの蕎麦屋さんもなかなか良さげ。
DSCF8846.jpg
左の茂みの中を沢が流れていてせせらぎと共に清涼感が漂っていた。
きっと良い水を使った美味しい蕎麦が食べられるのだろう。

一旦走り出しそうとしてトイレの前を通り過ぎようとしたときに、こんなものを見つけた。
DSCF8850.jpg
ゆり~とくんがこんなところに。
時計の下の電光掲示板には温度と湿度が表示され、確か気温は26度くらいだったろうか。
ここから少し進むとゆりーとくんの本拠地桧原村役場だが、今日はパスして橘橋交差点へ。
信号待ちのローディーさんが1台。
ご同輩のようなので、ここはひとのペースに合わせて走ってみようか。
信号が青になり左折したとたんギアを落としてクルクルしはじめた。
「えっ嘘ぉ~」
この先せいぜい5~6Kmまでしか知らないが、少なくともその間はアウターで十分いける筈。
いくらなんでもここからインナーは構えすぎでしょ!?
それじゃあこの先長いのにいつになっても着かないよ!
車の切れるのを確認してすぐに抜き去った。
後方にもう1台いて自分に付いてきそうだったが特に気にはしません。
やっぱり上りはマイペースが基本なのでいつでも抜かして下さいな。
この先も撮影したいポイントがあればいつでも停止するし、なければ行くだけ。
チーム走行の時を思い出しながら快調にアウターで回します。
陽射しは本格的になってきてるが、針葉樹に囲まれた日陰も多いし、日向もキツくなるほどではない。
時折脇の斜面の沢から勢いよく水が流れる所では天然のエアコンのような冷気に包まれとても気持ちいい。
やっぱり山は素晴らしい。
出発当初はまともに登れるか疑わしいくらいだったのが嘘のように楽しく走れる。
「俺生きてる!」
真波くんのセリフが思わず出てしまう。

かなり進んでようやく前回引き返した場所を通過し、いよいよ未知のゾーンに入るが、道路状態はほぼ変わらない。
自販機のある店の軒先で数名のローディーが休憩している。
その少しあとに後ろに気配を感じて振り返ると間近に1台。
どうぞお先に~!と思った瞬間すぐ横まで来て
「どうもありがとうございました~!」
と凄く丁重なご挨拶。でも抜かしては行かなかった。
年齢はけっこう年上のようだが、もしかして橘橋からずうっと引いていたのに気付かなかったのか・・?
いずれにせよこちらは気持ちよく走っていただけなので、お役にたてたのなら幸いです。

その後もしばらくは同様に緩やかで快適にうねりながら走っていくが、徐々に勾配が急になってくる。
日影が少なくなって日差しもいよいよキツくなってきたと思ったところへ、これか現れた。
DSCF8851.jpg
草に覆われたヘリポートだが、災害等が無ければ使われることもないのだろう。
数馬と書いてあるので、間も無く温泉地に着くのだろうか。
ここらで休むべきかそれとも行けるだけ行くべきか、との迷いはこの前に来て簡単に結論が出た。
DSCF8852.jpg
これだけ主張の強いランドマークなら写真に収めるべきだし、軒下に自販機とベンチもある。
ちょうどラストコンビニで入れたスポドリも無くなろうとしていたし。
暫し休んでから最後の山場へ向け準備を始める。
インナーキャップを冷やしたりで水が欲しいが…
駐車場へのスロープを登ってみると、施設の入口に水道があったが、蛇口の取っ手が外されている。
どうやら利用者以外には優しくないようだ。
離れでもないかと見渡すと、駐車場の奥の片隅にこんな願ってもない所があった。
DSCF8853.jpg
四賢者の水ってロープレのアイテムみたいだけど、ここで有難い水を授かって峠越えに挑むというストーリーは悪くない。
口をゆすいで、顔を洗って、ちょっと頭…
わっ!止まった‼️
DSCF8854.jpg
管理者の嫌がらせか〜?
とかなんとかぶつくさ言ってたら再び流れ出したので、頭にかけたりタオルその他を冷やしたり。
最後にスポドリを充填して準備完了!
なかなかナイスな休憩だった。

この先の展開は様々な人のブログやらでおおかた予想はついている。
大きくカーブして目の前の崖の上まで登るだの、料金所で止まるの止まらないの。
それよりも個人的に気になるポイントは意外にもサイクリストにはあまり紹介されないことが多い。
件の大カーブの入口にそれはあった。
DSCF8860.jpg
道端にあるとは思えない趣きのある風景。
還暦超えと思われるおじさんサイクリストが3名ほどいらしたが若い人は素通り。
私は間違えなくこちら側の人ってことになるのだろうが、
いつも参考にしているこのサイトでも評点3が付けられるだけのことはあるこんな素晴らしい滝を見ずに通り過ぎるのは、全くもって勿体無い話だ。
DSCF8857.jpg
東京にあるとは思えない岩面に広がる流れは梅雨明け直後で水量も多く、マイナスイオンが一帯に広がるようで心地よい限り。

更にリフレッシュして、この頭上を横切る天空を駈ける最後のクライミングへと踏み出す。
DSCF8862.jpg
右カーブから10%程度の安定した上りが続き、左のヘアピンを曲がった所は工事中で片側通行。
そこを越えると左の眼下にさっきの夢の瀧も見下ろせた。
さて、あとどれ位で着くのだろう。
なんかまだお目にかかってないものもあったような…
あっ!着いちゃった〜‼️
DSCF8866.jpg
あれ?料金所があるんじゃなかったけ⁇
なるほど、さっき工事してた所がそれだったのか。
きっと撤去しているとこだったのだろう。

それにしても、都民の森には売店があるくらいの情報しか頭になかったが、実際の姿はほとんど道の駅っていう感じだった。
駐車場にオートバイの駐輪場、そして勿論バイクラックも。
DSCF8867.jpg
このカメラを構えた場所にはテントの下にテーブルと椅子がけっこう並んでいるので、これなら日陰でゆっくり休めそうだ。
とりあえずスマホを繋いでみたら電波はなんとか大丈夫そう。
Twitterを覗くと、ラスコンでの呟きにmakolinさんのタイムリーなレスがあり、都民の森にはコカコーラはないとか。
あれっ⁈あそこに持ってる人いるけどな…
一応調べてみると、確かに自販機は全てキリンの独占だったけど、店内を見たら昔ながらのガラスの冷蔵ケースの中にちゃんとありました。
炭水化物の補充に買った胡桃味噌付きの焼き団子と一緒にいただきま〜〜す!
DSCF8869.jpg
やっぱり達成感のお供にコーラは欠かせませんな。
なかなか食べ応えのあるの団子とで糖分もバッチリ。

それにしてもさすがに標高1000m近いとピーカンでも暑くない。
日陰でちょっと風でもあるところに居ればこの上なく爽やかだ。
車で来る人は、ここから散策して滝や山頂など巡るのだろう。
オートバイ族と我らロードバイク族は、この辺でたむろして飲み食いして戻るのが大半か。
山中湖の時みたいにオートバイだけがやたら多くて辟易することもなく、ここでは3通りの手段の人がほぼ均等だった。
ここまで見た人も含め、ここを目指すロードバイク族には年配の人が多いように思われた。
勾配のキツい所もなく、自然を満喫するには途中経路も含め最高な場所なのだろう。
今度来る時は、リュックにスニーカーなどを入れて、この公園のコースをひと回りして風景や野鳥の写真を撮りまくって帰るのもいいかもしれない。

そんなこんなで駐車場横のベンチだけですっかり寛いでしまったので、そろそろ出発しようと準備をしているときに、隣のローディーさんが齧ってるものに目を奪われた。
旨そ〜〜! あれ欲しーー‼️
DSCF8871.jpg
はいっ!冷やしキュウリ100円也〜〜‼️
冷水でよく冷えた地元のキュウリに切込み入れて、満遍なく味噌を塗り込んでくれました。
まさにアイスクリームをも凌ぐ清涼感だ。
こりゃたまらんらん〜♪

こうなるとコンニャクも食べてみたいところだが、それは次の楽しみにとっておこう。
離れ難い気持ちを抑えながら、まだこの先にある目的地に向けてバイクに跨るのでありました。

ー後篇へ続くー

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どうもです。

2015年07月23日 22:47

快適に風張峠を楽しまれたようで羨ましい!
自分もロード復帰したらリベンジ(峠そのものはクリアしてますが・・)しないといけませんね。

あ、ちなみに旧料金所はUcchyTさんが休憩している「夢の瀧」の所ですよ。
檜原側から登ると滝のすぐ左手前にスペースがあったと思います、そこが昔はゲートと料金所ブースがあったところなんですよ。

No title

2015年07月24日 12:18

>baohさん、いつもありがとうございます。

baohさんが行かれた頃からずっと射程に入れながら、ようやっと登頂することが出来ました。
やはり 標高高い=涼しい の公式どおりとても快適でしたので、恐らくこの夏の間にもう一度は必ず行くと思います。
よろしければ是非ご一緒に!

料金所は滝の手前だったんですか。残念ながらそのスペースは印象に残ってないので、次回よく見てみます。

後篇の方ではちょっと意外なルートを通りますので、追ってupするそちらも是非ご一読を!