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県民的自主訓練<ヤビツ峠~湘南平>

2015年 09月27日 22:18 (日)

シルバーウィーク5連休の4日目に親娘ポタで子供サービスの役目を果たし、残るラストの5日目をどう過ごそうか。
出勤日前だしお家の事情もあり、夕方早めに戻りたいので200km近くなるようなロングライドは出来ない。
それでもいつものように早朝に出発すれば、近郊の定番スポットなら大概回れるだろう。
いろいろ可能性はあったが、連日の絶好の気候と連休中そこそこ走っている流れに続いているので、あの目標達成に向けてチャレンジするのは今しかないと決意したのでした。

朝5時過ぎに出発し、3日前とほぼ同じ成瀬〜相武台前コースを行きます。
県道51号の分岐は今回は右に座間キャンプを抜けて座架依橋へ。
相模線を陸橋で越えるといつも丹沢の山々がお出迎えなので、つい写真が欲しくなる。
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よ~し、今からそっち行くからなーー!
っていつも気合が入る瞬間です。

そしてこの方向のまま真っ直ぐ中三田陸橋も越えて、突当りを左に折れて下り、次の信号を右折。
これまでこのコースでは、相武台前までに1回休憩して、次は厚木の毛利台で休んでいましたが、今回はここまでノンストップ。
名古木まで休憩1回だけとするなら、この辺りに新たなCPとなるコンビニを開拓する必要がある。
屋際の交差点の右側にあったファミマをスルーして坂を上ると、上がりきったちょっと先に駐車場の広い711を発見!
入ってみると、嬉しいことにイートインスペースがあるではないか。
それもちょうど結束したガードパイプの正面だったので、これなら安心して食事が出来る。
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こういう店を見つけると、物凄く得をした気がして、なんとなくいい一日になりそうに思えたりするものだ。
出る前にもパンをひとつ食べてはきたが、時間的にここでの補給が登坂時の燃料になると判断し、おにぎり2個をゆっくり戴く。

この先も今や完全に通り慣れたアップダウンコースになるが、近所の同様な区間も含めて上りの調子の日によっての違いが判り易いので、トレーニング的な意味合いでもこうして同じ自走ルートで現地入りすることには意義がある。
この辺りまでの調子は、これまでの時に比べて必ずしも良いような印象はなかった。
距離の長い毛利台の坂意外はこれまでほぼアウターダンシングで乗りきっていたが、今日はダンシングにかける筋力がイマイチ弱い感じがしたので、本番まで温存する意味でもなるべく使わぬようにし、代りに坂の長さと勾配によって、ここは20km/hキープとか15km/hキープと自分に課して、回して上るをこころがけてきた。
その方法が最も功を奏したのが善波峠だった。
上りが始まって最初に目前にある山に向かい、あそこまで行けばトンネルと思わせて左へ逸れるというトラップが2回出てくるので、序盤に勾配が緩いからとパワーを掛け過ぎると「まだあるのか~」と気持ちが萎えてしまうのだが、
今日はそれを見越して平坦部からの回転だけを維持し、上りの負荷に合わせてシフトダウンしながらも、とにかく15km/h以上をキープすると決めて、それだけに集中した。
結果的に全体的に勾配が一定していたため、気持ちを切らさずに回しきることで、その通りに走り遂げられた。
ということで終り良ければでいい感じのアップが出来た気分で7時半に名古木711に到着!

えっ!タイムトライアルのスタート地点にローディーがゼロ??
と思ったら2人店内から出てきたが、それだけってのは少なすぎるだろう。
まだ時間が早いのか、それとも富裕層は未だリゾート地に居てこんな所には来ないからか。
ミニッツメイド朝バナナだけチャージとボトルの充填が終われば用もないので30分足らずの休憩でTTスタート!

いつもとほぼ同じような滑り出しで、運悪く目の前で赤に変わったヤマザキの信号まではやっぱりちょうど5分。
そして最初の山場にして最難所である水車小屋からバス停までの直線急斜面では、善波での手法を活かして10km/h以上キープを心がけて回しきり、そのまま林間エリアに入る輪型コンのカーブまで安定した回転を維持できた。
ここから菜の花台までがタイム短縮の可能性が1番ある区間と思い、比較的多い緩めの斜度や平坦部で少しでもギアを上げてスピードアップを図ります。
そのときに感じた疲労度からこれまでより調子がいいことが判り、期待しながら菜の花台前のカーブを通過。
1番堪える残り3kmちょっとをどれだけ上げられるのか。
最高の気候で暑さもないし、いつもほどゼーハー状態ではないので心肺機能的にも余裕あり。
なのにそれ程速度が上がらないのは何故?
あと考えられるのは単純に筋力的な限界ということか。
休憩30分足らずでは自走の疲労が回復していないのだろうか。

2つ目の左急カーブの表示が現れ曲がった先に駐車する車が見えたので、iPhoneを起動。
デジタルの数字の1番左は4!
そして次は…
9〜〜(´Д` )
うわっ間に合わねぇー!
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結局こういう結果なのでありました。
(^_^;)
猛暑だった前回より2分。名古木から初計測にしてこれまでの記録である5月17日より1分。
一応縮めることはできたが、これでは牛歩戦術だ。
この気候と体調をもって為し得ないとは、やはり目標のYB2 48の夢は年齢的にもう成長の限界で無理なのか。
せめてあと28秒…

いつもに比べ直後のThey Herはなかったが、バイクラック付きのベンチでうなだれるオヤジライダーの周りに、次々と到着するバスから続々降りてくる登山客がとり囲んでいく。
そんな気持ちを晴らすためにも、早々にあそこへ行くしかない。
売店の自販機で買ったコーラをバックポケットに押し込み、来た道を滑走して戻る。

勿論寄りたかったのはここ
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菜の花台でも今回特に用があったのはこの上。
いつもの石のベンチにバイクを立てかけて展望台に登ると…

よし、遂に見えた!
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これまで全5回バイクでヤビツに登頂しながら、一度もこうして雲に隠れずに見えたことがなかった霊峰のこのお姿!
そして自宅は横浜の北部で距離的には近いのに、見えるのが頭ほんの少しだけなのは、このヤビツを含む丹沢の山々に隠されているから。
つまり邪魔がなければおらが郷から見えるべき角度の富士山をこの高さでというのは本当に感慨深いばかりだ。

そしてこれからもっと空気が澄む日も来るだろうが、海側の景観にうっすらでも江ノ島も確認出来れば合格点だ。
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もちろんいつもの位置からのバイクと絶景の画像もベストなものを常に追求したい。
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う〜む、レンズのキズによる不自然な明かりが…
(^_^;)

そんなこんなで色々角度を変えて撮影などしながら、最高に美味しい140円のコーラを飲みつつ大好きな場所での時間は過ぎて行く。
従来ならもう一度峠を越えて、裏ヤビツの心地よいダウンヒルを楽しんでからオギノパンとかって流れですが、そちら方面へ流れた場合、時間的にもうひと山って感じで相模湖方面とか未走破の大垂水とかってなルートになってしまい、そうなると前日の高尾山とカブるのがどうにも納得できなかった。
ならば表を下って…
という発想から今回描いたコースは、定番と定番を合わせて、更に1番走り慣れたコースに繋げたもの。
その途上にあるランチスポットも定番化されるべき場所で、そこへ到着する時間を考えると、今が丁度良いだろうと判断したので、菜の花台を後にして表ヤビツを滑走した。

名古木の711を横目に交差点をスルーし、県道71号を左折し、河原町の交差点を左折して県道62号を金目川沿いに下っていく。
路肩が若干狭いところもあり、時々大型車に脅かされることもあるが、概ね良好に走り抜けて東雲橋を右折。
ここからは何度か仕事で来ているうる覚えと、目的地のランドマークを頼りに勘でくねくね抜けて玄関口に向かう。
たかだか1kmのクライムだが、一応TTに挑もうというのに本格化してきた空腹感が気になる。
でもそのすぐ後少し走れば昼食の場所部屋に着くことを考えると、ガッツリといただくために少量でも補給はしたくない。
そんな迷いから出した答えが、自販機にあったなかなか見かけないリアルゴールドのペットボトルをいくらか飲んで、残りを空のボトルに入れて上るというもの。
充填を終えて少し休憩もしたかったが、日差しが強いのにあたりに日陰がないので、ほとんど休まずにストップウォッチをセットした。

さあ、2度目の湘南平クライミングの始まりだ!
大して予備知識もなく臨んだ前回とは違い、コースの特性は頭に入っている。
いきなり始まる10%超えの急斜面がカーブを越した先に延々と直線で続くため、そこで最初の勢いとパワーと気持ちを一気に削がれてしまう。
短距離ながらそんな残忍なまでなコースプロファイリングだからこそ、自虐的な自転車乗り達の集う定番スポットとなっているのだ。
つまりここでタイムを縮めようというなら、この前半の区間をいかにより速く乗り切るかにかかっている。
そのために今回実施しようとしたことは、ヤビツでは体力温存を優先して多用しないようにしたダンシングを、少しでも長く継続して急斜面部分での速度を落とさないようにするということだった。
ということで最初の右カーブを過ぎて次の右カーブ手前まではなんとかダンシングを継続したが、さてその先の長い直線部は・・・
ほんの少しだけで力尽きてしまったのでした。

やっぱり長すぎるぅ~~~!

そして残りは普通に乙女30Tのシッティングでキコキコと。
結局激坂の終わる次の左カーブから先もパワーがもはや残っておらず、たいして変わらぬペースのまま最後のヘアピンを折れ、iPhoneを起動させながらゴール手前の急斜面を喘ぎながら登りきって計測をストップ!
DSCF9565.jpg
ありゃりゃ~~?!

前回のタイムを正確に記憶していなかったので、その場でブログを読み返すと・・・

あ~あ、12秒負けてるぅーー!

ヤビツを登った後だからという安易な言い訳も出来るが、考えてみれば自走で現地入りする時もダンシングのパワーが良い時より劣っていることを感じていたので、必要な筋肉の力が元から不足していたのかもしれない。
いや、やはり7時半の朝バナナから何も食べていないので燃料不足か・・
まあもはやそんな分析などどうでもいいか。

負けは負け!

ヤビツ以上に意気消沈して、駐車場から上には目もくれず引き返して下山し始めた時、ふと青空の下にチラリと海の欠片が見えて思い留まった。
何はともかくせっかくこんな天気の日に来たのだから、少しでも景色を見てから帰ろう。

上の広場に上って展望レストランに近づいてから思い出した。
そうそう、こんな物が出来ていたんだっけ!
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乳母車は自転車ではないが、仲間といえば仲間か。

前回もここでは天気もよく視界良好だったが、とりあえず上まで登っておこう。
相変わらず間近に相模湾が弓状に広がり、反対側には富士山に丹沢の山の景色。
そして横を見れば横浜や東京方面の近郊から都市部の景観という贅沢なパノラマだ。
さっき霞んで見えた江ノ島もここならこんなにクッキリと(っていう程違ってもいないかな??)
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午前中だけでこんな神奈川で有名な2箇所の絶景ポイントを楽しむことが出来るなんてちょっと贅沢かも。
お陰で停滞していた気分も少し回復して、ランチスポットにセットしたGoogleナビに従って平塚の市街方面へ。
自転車で平塚市内に来て昼食を取ったのは唯一去年の3月のみで、今回昼休み場所に選んだのも同じここ。
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写真はその時のものだが、今回もほぼ同じくらいの行列が出来ていた。
バイクを店の端のアーケードの円柱に結束して、並ぶこと2~30分で店内に通され、少し待つと出てきました。
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実際には先に餃子が来て、待ちきれず半分まで食べてから更に待って満を侍してラオシャンタンメンが出てきたときの画像です。
相変わらずパリッと香ばしくて中身はジューシーな餃子も絶品だし、普通のラーメン店では味わえないこの極細麺のタンメンは見事としか言いようがない。
最初に出てきたそのままを味わってから、酢とラー油をたっぷり入れていただくという2段責めが定番とされているが、今回はそこにもうひとつのパターンを挿入してみた。
それはGABINの黒コショウのみをかけて食べるというもの。
そのあとに酢とラー油で味わってから思ったのが、意外にもコショウのみが一番旨かったのではなかろうかということ。
きっとこれは、焼き餃子に酢とラー油をかけて食べているので、タンメンに同じものをかけると味の区別がなくなるからだろう。
タンメンのみの場合ならそれでも良いが、餃子と一緒に食べるなら、タンメン自体は元のほんのり独特のダシの香りとちょっぴりパンチの胡椒でアクセントを付けて、あとはタレをたっぷりつけた餃子と同時に麺を頬張ることで変化を楽しむ方が良さそうだ。

味に満足!リーズナブルな値段にも満足!2品合わせればかなりのボリュームで満腹!!
暫く幸せに浸って休んでいたいところだが、正午も過ぎてるので外の行列も最高潮かと思うとのんびりはしていられない。
重いお腹を乗せてバイクは国道134号へと向かう。
ヤビツと湘南平という県内2大TTポイントで鍛錬した午前中で自主トレは終わりではなかったのだ。
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平塚から江ノ島にかけて近年キレイに整備されたこの道は湘南地区のローディーのスプリントトレーニングのメッカとも言える。
プレトレ時代なら例え砂溜まりがあろうと茅ヶ崎から始まる砂浜沿いに走るビーチラインを優先した筈だが、ロードでは景色より走り味の方が優先されてしまう。
じつは今回午前クライムのあとは午後スプリントの訓練という実は県内の名所を巡りつつ走りの総合力を鍛えようというのがコースコンセプトだったのである。

なんて言いながら、この時は満腹直後過ぎて足がまるで回らなかった。
40km/h近い巡行なんて思っていながら実際には30km/hを超すのがやっと。
相模川を越えて茅ヶ崎港に差し掛かると、サンクスで給水のため一時停止。
この先もなるべく江ノ島の近くまでこの道を使う予定だったが、スプリントの方も締まらない状況に興醒めし、浜須賀の分岐を斜め左に折れ、県道30号でまっすぐ藤沢橋へ向かった。
そしてあまりにも走り慣れた境川CRへ。
本当ならクライムとスプリントで出し切ったあとでもここなら安心して走れるという考えだったのだが、実際にはちょっと消化不良な感じでここまで来ている。
一方食後1時間近くになる本物の消化の方はいい感じになっていたようで、ここへきて足回りがなんだか快調。
いつも以上にサイクリストが多かったが、安全には配慮しつつ丁寧に追い越していく。
絶好のシーズンとあって、見るからに初心者っぽい集団(そういう自分だってロード歴はまだ半年だ)がトレインを組んでいたのもあったりと様々だったが、目の前に現れたバイクは残らず追撃して抜き去った。
飯田牧場というオプションも念頭にはあったが、こうなると寄り道している場合ではないので、ジェラートより帰宅後の箱入り白くまバーというエサのすり替えで目標を先延ばしにした。
結局そのままの勢いで海軍道路に環四のUPDOWNもとめどなく進み、藤が丘のプチクライムでもへばることなく、茅ヶ崎から自宅までの42km以上を2時間弱のノンストップで走りきった。
出発から10時間弱だが帰宅時間はまだ陽も高い15時前だったので、かなりショートライドだったように感じてしまうのは、何か感覚が狂っているのだろうか。
そして今回珍しくヤビツで1台も追い越されなかったのは、たまたまローディーが少なかったからだけだが、この帰路で全く抜かされなかったあの走りはタンメン餃子パワーによるものなのか。
今度からTTやるのも昼飯の1時間以上あととかにしたらどうだろう。

走行距離:138.78km
平均時速:23.6km/h
獲得標高:1438m

今回のルートはこんな感じ
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お彼岸親娘ゆるポタ〈高尾山〉

2015年 09月26日 18:16 (土)

5月の連休に念願の江ノ島への83キロを走って以来、8月の山中湖トランポで20キロ前後を回ったきり、そのほかには近所のコンビニに数回出動しただけではせっかくのBianchi Cieloが勿体無い。
いよいよ絶好のサイクリングシーズンで好天に恵まれたシルバーウィークの1日をさいて、放っておけばパソコンやゲームやユーチューばかりの娘を連れ出した。

行き先の候補は、江ノ島から帰った時に自ら次の目標に挙げていた高尾山。
小学生の頃に、インドアに偏らぬように少しでも山の魅力に触れさせようと連れて行き、思惑通り気に入ってリピートして、本人の弁によると3回登っているらしい。
私自身東京住まいの幼少期に学校の遠足や家族とで同じような回数登っているので、この見所や登るルートや方法が沢山あり、登り飽きないミシュラン三ツ星観光地について、同じような思い入れを持ってくれているようなら嬉しいことだ。

ルートとしては普通なら多摩サイから浅川に分岐して川沿いばかりでというのが無難な選択だが、平坦コースでの道程だと片道50km近くもあり、それの往復というのは道中あまりにも退屈過ぎる。
江ノ島行きで超軽量小型の娘の登坂能力がそこそこあることを見極めたので、ここは往路だけでもチャレンジャブルなコースにトライしてみよう。

6時すぎに起きてバイクのメンテを終えると、朝7時起床と言い伝えておいた娘は約束通りに起きていて、8時半に出発!
お彼岸なので賑わっている聖地霊園を抜けて鶴見川へ。
娘はここから上流側は初めてとなるが、自分もロードになってからは避けているので暫く走っていない。
避ける理由は車止めや交差点の通過が多すぎるから。
隙間が多少狭くても真直ぐ抜けられればまだ良いが、ほとんどが前後の隙間があっても左右がびっちりなので、斜めにしか抜けられない。
内輪差をちゃんと理解していない娘は引っ掛けてみたり、曲がりきれずに足を付いたり。
大きく回り込むように教えるが結局最後まで完全に会得した風ではなかった。

工事中で行き止まりだった場所が出来上がって少し先へと進めたが、すぐにまた工事で行き止まり。
住宅地をくねくねして芝溝街道へ。
すぐに最初の難関である馬駈交差点までの坂が始まる。
斜度はせいぜい5度程度だが、ちょっと長いので私自身当初は通るのを避けていた。
ここで無理して力を使って足に痛みでも出ると全行程走破が難しくなるので、軽いギアでゆっくり登るようにと指示。
結果となりの車道を上っていたクロスバイクのおじさんとほぼ同じくらいの速度で登りきった。
交差点を右折し桜美林大学の手前を更に右折して少し進むと、尾根緑道の入口が出てくる。
この道の前半は車道と自転車と歩行者専用道が並行するので、ロードになってからは車道を使っていたが今日は専用道へ。
しかし実はその入口がほんの少しだが一番の勾配がついている上、幅がけもの道並の細さ。
ここの通過が一番怖かったとのこと。

そこさえ過ぎれば、あとは桜並木の下の緩やかなカーブと勾配の尾根道の連続。
時々左右に景色も広がるので、飽きずに車との干渉もほとんどなくサイクリングが楽しめる。
ところどころにベンチもあるので、とりあえず町田の最高地点に来たのでここでちょっと休憩を。
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更に適度なアップダウンを繰り返しながらウネウネと進み、南多摩斎場入口のトイレとベンチがある所へ来た。
かなり暑くなってきたので、ここで自販機の冷たいジュースを飲む。
そしてここから先がこの緑道のクライマックス。
自動車オートバイは完全封鎖の広いアスファルトの路面が涼しい森の中を抜けていく。
アップダウンの繰り返しにも慣れてきたようで、それなりに楽しんで走っている様子がなんとなく伝わる。
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<小山内裏公園を抜けた所から多摩美大方向に望む多摩丘陵>

この先多摩美大の裏を回り込んで少し行った16号線にぶつかる鑓水南交差点で尾根緑道は終点。
親娘で走るルートに国道のような幹線はできるだけ避けたかったが、緑道を優先するとここから少しだけは避けられない。
歩道があるならまだ良いが、八王子バイパスの所から少しだけそれが途切れて路肩のスペースもない区間があった。
すぐに歩道が復活し、その少し先の日本閣の入口を左折しみなみ野方面へ抜ける。
この辺りは最近造成された住宅地なので、道幅も広くて走り易い歩道もある。
711で給水休憩のあと、以前和田峠行きの時走った最短ルートではなく、今来たメインストリートをそのまま突っ切る方が勾配もなだらかで走り易かろうとルートを変更。
登り坂の途中にあった公園の曼珠沙華が綺麗に群生していたのでちょっと撮影を。
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そして更に緩い坂を登りきると車道はトンネル状になって下り、側道と歩道はその上へ。
車ではトンネルを抜けて急な下りカーブで下の通りにぶつかるのを経験済だが、果たして歩道はどうやって・・・
うわ~階段か!
というこで突き当たりの道を大きく迂回し、結局前回ルートと合流して湯殿川の方へ降りていきます。
北野街道を少しだけ通って、右斜めの裏道へ逸れたところの坂が恐らく最後の登りだとこの時は思っていた。
ところが町田街道を横断して高尾駅の裏へ回る細道の途中で思いがけず現れた激坂が今日一の斜度で、もう見た途端に
「押して行け!」と言うしかなかった。
そして高尾駅の先の踏切を越え
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更に徒歩ナビに従って線路伝いに進むと道はだんだん細くなっていき、登山客や近所の人の往来も多いので、ここも一部手押しで甲州街道に出る手前にちょっと貴重なものを見つけた。
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ここから近い小仏峠の近くにもこんなレンガのトンネルがあったが、これは徒歩専用で身長の高い人なら屈まなければ通れないようなサイズだ。
地図を見ると線路の裏側にある神社に行くためだけのもののようだ。

ここで車と徒歩客でいっぱいの国道20号に出て数百メートル進むと、最初に高尾山へ誘い出すエサとして訪れたトリックアート博物館が出てきて、高尾山口駅に到着。
駅前から長蛇の人混みに紛れて押し歩きし、ようやく目的地に辿りついた。
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いつも素通りしていたムササビくんの像の前で記念撮影。
我が家から三十数キロのプチ山越えルートをその小さな身体でよく頑張って走りきった!!

時間は正午を少し回っていたのでタイミング悪すぎだが、この辺で蕎麦を食べて帰るというお約束だったので、沿道に並ぶ店の行列の度合いを比べながら、結局甲州街道に一番近いこの店の列の最後尾に並んだ。
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団体対応に長けた店だったようで、前に並んでいた人達をまとめて別館に案内していったので、すぐに列の先頭になって店内へ案内された。
最近天ぷらに目がない娘は大海老天ざるそば
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こちらはサッパリおろしそばで
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本当ならこの日も入りたかった去年の春に入った杜々さんに蕎麦自体は及ばなかったとしても、名前以上に特大だった海老天と共に蕎麦の喉越しも楽しんで娘は大満足なようだった。

店を出ると、通りの向こうに今まで知らなかった広場があったのでいってみると、
IMG_3958.jpg
こんな博物館が出来ていた。
TAKAO599Musiumというらしい。
中には入らなかったが、599とは高尾山の標高のことで、つまり高尾山に関する博物館だったらしい。
そんな中身よりも、この時はこの芝生の広場で沢山の人が寛いでいるのを見て、思わず二人でゴロンと寝転がって食休みをしてしまった。
目の前には山々とその上に青空が広がる芝生の気持ちよさは格別だった。

これにて目的地での時間は終了!
13時半を回っていたので、帰りの50km近い道程を考えると、早いとこ折り返さないと暗くなってしまうだろう。
帰りは全て川沿いの平坦ルートで。

甲州街道から南浅川沿いに出る。
今日は陵南公園付近も人が少なめで走り易い。
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いつも午後は向かってくる風もほとんどないので快適そうに回しているようだ。
浅川に合流してからの車道やアンダーパスや踏切など様々なバリエーションの路面を順調に過ぎてゆく。
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やっぱり川沿いの方がいいか?
と尋ねると、山も良かったと答えたので、今日のルート設定は大成功と言える。

あまりに順調だったので、20kmを越える浅川CRをノンストップで完全走破し、多摩川の合流地点である四谷橋の袂のサンクスへピットイン!
ここでスイーツなどのおやつタイムの予定だったが、高尾山から1時間ちょっとで来てしまったので、まだ食べる気はしないという。
なのでここでは買って持ち帰ることにして、あとは給水のみで再出発。

橋を渡った向こうの多摩サイは、ちょうどすぐ先にあるY’sロードまで一緒に走ってきたことがあるので、あとは経験済のルート。
かぜの道の凸凹をゴトゴトと越えながら進んでいき、定番の休憩場所郷土の森でおやつタイム。
本当は行きも帰りも川沿いCRにする予定だったことを明かすと、それなら退屈だったと言う。
プレトレ購入1周年でまさにそのルートを走った記事を読み返すと、帰りの多摩サイではヘトヘトになっていたことを思うと、距離こそ多少短縮したものの、当時を考えれば相当ハードな山越えをした娘が、デヴュー半年でこう言えるということは、実際に感じられる以上のポテンシャルがあるということなのかもしれない。

休憩を終えCRを下りながら、最近ここからの帰宅ルートは関戸橋や是政橋からの山越えショートカットなので、早く離脱したい思いにかられ、中でも比較的楽な登戸からの生田緑地坂越えを打診するも、その坂は知っているので無理だと断られた。
仕方ないので、最大迂回コースの津田山経由平瀬川沿いルートで帰ることにした。
日が陰りはじめた二ケ領せせらぎ館のそばの神社の周りに今日一番の数の彼岸花が群生していた。
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ロードでは是政橋から40分程度で帰宅なのに、このルートだと倍近い時間がかかる。
娘の足だとちょうどこの辺から1時間。
疲れも少し見えてはきたが、頑張って回しきり、なんとか日のあるうちに近所まで戻ったが、念のためSBあさひの前でLEDライトを装着して、なんとか日が暮れる前に無事帰宅!

さて次はどこへ連れていこうか・・・

走行距離:約85km
平均速度: ? (Bianchi仕様のサイコンが扱い辛く、途中で間違えてリセットしてしまった)
獲得標高:406m

そして本日のルートは

海抜から標高まで <真鶴~熱海~箱根>

2015年 09月22日 01:02 (火)

今年のシルバーウィークは盆休みと同じ5連休。
そして直前まで台風やら豪雨やら所用やらで続いた走れない週末から一転、連日爽やかな好天続きとなった。
先週の埼玉三昧に続いて何処へ?で浮かんだ場所は海寄りでまだ未開拓のあの辺。

前夜コースもCPも固まり備品の準備も整って、最後にスマホにルートラボを表示させてすぐ出せるようにと思ったのに、何故かマップが開けなくなってしまった。
半ば諦めかけながらUPした呟きに反応してくれた中に、明日何処へ行くのですか?
と前回ヤビツで知り合ったチキンさんから質問があったので応えたところ、ご一緒しますという思いがけない展開になったのが日付の変わる寸前のこと。
そんなこともあってかどうかは定かではないが、ここ最近の早朝出発のロングライド前に眠れない症候群はこの日も発症!
それもかなりの重症で、途中でまずいと思って目覚しを30分だけ遅らせたものの、結果1時間ちょっと位しか寝られなかった。

にも拘らずやはり目覚しより10分早く目覚めたため、出発したのは予定より15分遅れの4時45分。
もはや西へ向かう定番のルートは、最初のご近所アプローチを若干アレンジし、成瀬~東林間へ。
そういえば見慣れ過ぎた風景の中に、ひとつだけ今しか見られないものがある筈と思い浮かび、その学校の裏側をとおり抜けながら見回して、通り過ぎそうになってから右横の通りに面して横断幕があるのを発見!
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そう、そこはちょっと前に甲子園で優勝を果たした東海大相模高校。
にしても、これなら県大会準優勝と書いてあっても不思議はないくらい。
あまりにもシンプル過ぎて思わず見逃してしまいそうだった。

この先もこの前の箱根とほぼ同じで、相武台前~座間~海老名と来てあゆみ橋で厚木市街へ。
ここまでの時間も変わらず1時間ジャストだったので、第1CPへの到着時間も順送りと判断し、チキンさんに15分遅れのメッセージ。
そして小田厚平塚PAには予告通り6:45分に到着。
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相変わらず豊富な調理食品群の中から惣菜パンひとつと、銘柄を選べるコーヒーの中からブラジルをカップに注いでレジへ。
同行者と語らいながら補給とコーヒーブレイクで約30分が経過。
ここからはチキンさんに牽いてもらう。

なんか随分久し振りな気がするトレイン2両編成で金目川沿いを下る。
30km/hくらいで行こうと言ったのに、すぐに40km/h近く出てしまっている。この先ついていけるだろうか。
国道1号に出るといきなり大磯市街が渋滞中。
連休前半で既に海沿いはずっと大渋滞なのかと心配したが、市街を抜けたら緩和された。
小田原市街を抜けてすぐの711早川駅前店を第2CPにしていたので一旦停止。
DSCF9442.jpg
ここまでの平均速度が27km/h台になっている。
平塚PAまで26km/h台だったので、チキンさんの鬼引きの平均は28km/hを越えていたということだろう。

そしてここから海岸線を少しと山沿いのアップダウンコースが始まる。
国道135が海に張り出すと、物凄く荒れているのが見えて、防波堤の影に回ってもちょっとだけ飛沫がかかるのが判った。
そんなダイナミックな海とのコンタクトはその先の分岐ですぐにお別れ。
切れ間を狙うのに苦労しながら県道740へと折れ、すこし上った所で撮影のために停止。
DSCF9447.jpg
いい写真が撮れなかったが、大海原をバックに在来線が停車する根府川駅の景観は東海道線内でも屈指だろう。

真鶴に向かう3つの道はいずれも車では通っているので目新しくはないが、中でもこの県道740が一番起伏とカーブが多く、所々に集落もありながら、時々林に隠れたり相模湾を見下ろしたりなど飽きないルートだ。
自転車ではアップダウンに疲れるかと思いきや、実際には青葉区界隈の起伏と大差ない程度の小刻みなものがほとんどで、道路状態も良好で走り易く楽しいルートだった。

真鶴駅を越えてから135号に回り込んで、半島の方へ分岐。
真鶴半島は一度だけ見にいった記憶があるが、それ以外に何度もこの前を通り過ぎても、中途半端過ぎて素通りが常だった。
自転車で半島巡りというと、伊豆ならこの前チキンさんが1周300kmを一日で走っていたが、とても真似できそうもないし、三浦半島でさえほぼ1日掛りのコースとなるが、ここはついでに寄るのに丁度良さそうで、実はかなり楽しみにしていた。
当然岬の先端が目的地だが、途中にもなかなかいい景色の場所があった。
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以前に海鮮を食しに寄った覚えのあるうに清の前にあった公共の無料駐車場にはトイレもあって、チキンさんはこの手摺の外の段にテントを置いてキャンプしたこともあるとのこと。
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こんな景色を見ながら車のすぐ側で磯釣りも楽しめてしまうとはなんと贅沢な場所だろう。
ここから見える相模湾越しの神奈川の景色は、なかなか他にないアングルなのに驚いた。
ちょうど写真中央の形のいい山を拡大してみよう。
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これが大山だったのには少し驚いた。
まるで三保の松原辺りから臨む富士山と同じような構図である。

ここから原生林のような江戸時代に植林されたという森の中を抜けると岬の先端に到着。
貝類博物館のある建物の向こうの広場に出ると、熱海~伊豆方面が青々と輝いていた。
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岬の突端の方はこんな感じの景観。
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向こうに岩場の密集したところが三石といって有名らしい。
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ズームするとこんな感じ。
干潮時には陸続きになって歩いていけるのだそうだ。

主な景色としてはこれくらいだが、松ノ木に覆われたスペースには芝生もあり、目的地としてのんびり過ごすのも良さそうなところだ。
出来ればこんな風にゴロンと横になってしまいたかった。
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先も長いのでここをあとにして国道135号に戻ります。
根府川から真鶴まではなかなかの距離でしたが、真鶴から少し進むとすぐ湯河原の街が現れます。
ここも思い出のある土地だが素通り。と言いたいところだが、一枚だけ写真が欲しかった。
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熱海ビーチラインとの分岐の所。
ここから我が自走史上5県目となる静岡県へ突入なのです。
東京、埼玉、山梨に続く訳ですが、そういう意味では千葉とかすぐに行けそうな県はありそう。
そしてここの分岐も自転車泣かせだったが、135号の方へどうにか横断して伊豆山というプチ峠を越えると、温泉街の様相になって、あっさり熱海に到着!
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チキンさんがDV像と呼んでいたが、そう考えるとこの像の前で家族連れが楽しそうに記念撮影しているのが変な感じだ。

普通ならこれで熱海の象徴ってことになるが、個人的に熱海といえばの場所はここではないので、私が先導して海沿いをぐるりと奥まで。
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この熱海港の堤防には、十数年前何度か釣りをしに来ている。
急斜面に広がる熱海のダイナミックな温泉街と向かい合うようにして竿を出すこの港では、狙いとしていたアジ、サバ、ソウダガツオにブリの幼魚などの回遊魚が豊富に回ってくるので、観光気分と相まって何処より楽しみな釣り場だった。
殊更港内に突き出たこの大堤防が人気で、
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ここで堤防釣りの状況を随時レポートしてブログに掲載していた熱海観光協会のお姉さんに取材を受け、掲載されたことや、台風接近で背後の外海が荒れ放題の中竿を出したという今考えると向こう見ずな思い出もある。
当時は皆んな暗黙の了解で入っていた立入禁止場所だったが、今ではこのように低い手摺も付きライフジャケット着用義務付けで公認の釣り公園となっている。

堤防中から投げ込まれたカゴ浮きが踊り出し、ピチピチと青魚が宙を舞う姿をひと目見ようと自転車乗り2人が待構えるも、浮きが動く気配すら見えないまま30分近い時間が流れたので、さすがに辛抱堪らなくなり、ここを離れ飯へ行くことにした。
魚料理の食べられる庶民的な店というと熱海駅周辺にありそうとのことで、適当に目指し進んでみるが、途中の街中にはそんな感じの店が全くないまま、何故か熱海ではなく来宮駅の近くまで上ってしまったので、戻ったり探したりはせずに現れたジョナサンへピットイン。
普通にカレーを食べたが、やはりドリンクバーがあるのが大助かりだ。
そして睡眠不足のせいで眠気がきたので15分だけ仮眠させて貰った。

堤防でぼーっとしていたタイムロスが大きく、店を出た時間は既に予定より1時間以上押し。
先を急ぎたいところだが、重要な観光スポットがすぐ側にあったので、予定外だが更に寄り道。
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バワースポットとして有名なここの大楠から峠越えの為の力を授かろうというのは必然ともいうべき成り行きだ。
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実はこれを見るのは初めてだったが、予想以上に立派で思わず魅入ってしまった。
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この面には幹に飲み込まれた岩まであったが、360度どこから見ても見飽きない素晴らしさ。

そしてここを出るとすぐに本日のメインディシュとも言えるクライミングが始まる。
熱海港を背に見ながらくねくねと登って少しいくと、県道20号線は緑に包まれた普通の峠道の様相になった。
最初から引き離されていたチキンさんの背中がどんどん離れていき、ゴルフ場の所あたりで完全に消えた。
実は左膝に少しづつ出ていた違和感が、本格的に痛みに変わってきていたので、秩父の二の舞にならぬよう負荷の掛かる走りはしないように、軽いギアで終始回すのみを徹底した。
この区間は斜度も一定して路面も良いので、ヤビツの表側と同等ないい感じ。

激坂で往来の激しいと噂の11号との交差点の少し手前でチキンさんは待っていてくれたが、一緒に走り出すとすぐに差が開き、目の前で信号が赤になり、11号と合流してからの区間は完全な一人旅となった。
打って変わり車やバイクがブンブン行き交う中カーブしながら登っていくと、行く手の左ヘアピンカーブがどうも尋常ではなさそうに見えたので、手前の右カーブで一旦止まって息を整える。
するとそこは予想以上の傾斜が曲り切っても暫くつづく所謂巻貝で、子の権現に続く決死の乙女ダンシングを強いられた。
どうやら難敵はそこだけだったようで、その後は落ちついた斜度のまま、ようやくひとつ目の成果が現れた。
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熱海峠登頂!
その証は向こうの案内板の下に小さいプレートに書かれた文字と、このバス停だけ。
ここには景色のご褒美もなかった。

更に少し登ると右手に大きな駐車場が出てきて、やがて景色が大きく開けてケーブルカーも見えてきた。
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レストハウスの向かいの歩道でチキンさんお待ちかねで、ようやく合流。
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ここでようやく下界の景色が広がり、駿河湾が一望出来て今回1番の達成感だ。
ケーブルカーで登った上が十国峠になるのだろうが、それにつながる峰々も樹木が少なく、薄い緑に覆われた感じが高原らしくていい。
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晴れていて日差しはあっても爽やかな風もあって、最高に心地よい。
つい先ほどまで海抜0メートルに近い堤防で海風を浴びていたのが、1時間ほど頑張って登れば、海を見下ろす絶景と高原の空気を味わえるのだから、今回のコースは本当に贅沢そのものだ。
この場所で戴くコーラが美味しくないワケがない!

再び2人は先へと進むが、もはや緩い登りでも力がかけられずにチキンさんはすぐに見えなくなった。
ここからは尾根づたいな感じなので、時々左に視界が開ける所もあり、駿河湾一望の今日一のポイントは、駐車場も何もない通りがかりのガードレールからだった。
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そして2つ目の峠となる湯河原峠はこんな感じ。
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左側に駐車場と開いていないレストハウスが1件あるだけで、あとは右に湯河原パークウェイの入り口があるだけ。

さらに先へ進むと、唐突に駐車場と立て看板が現れた。
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原生林のほかここからも駿河湾を見下ろすことができた。

千切られてる上に、ちょいちょい撮影で足を止めているのでチキンさんもお待ちかねだろう。
先を急がねば!
この少し先で車が渋滞する先に、今回の最高地点があった。
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箱根峠という名の国道1号の交差点。
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三島方面小田原方面の車がおびただしく行き交う中、峠の象徴は標識のみでルート上最高標高地点だという風情は皆無。
早々に立ち去りたい感じなので、そのまま直進したら何故か登りが始まった。
おかしいぞと確認すると芦ノ湖スカイラインに入りかけていたのが判り引き返す。
峠まで引き返し湖畔へ降りる道に出ると、間も無く芦ノ湖を見下ろせる場所があった。
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写真1枚だけ撮って湖畔の前回折り返した所で見回すもチキンさんが見つからない。
キョロキョロしながら関所の方へゆっくり進んでいたら背後から現れた。
箱根峠で待っていたらしいが、気付かずに2回もスルーしてしまっていたとは…
(^_^;)

2人ともこの場所には用もなく、予定時間より大幅に遅れているのでここには立ち寄らずに下山。
帰り道は旧東海道こと県道732号から。
登ったらさぞかししんどそうな九十九折を、前回の秩父から実践している下ハン態勢で。
この方がブレーキングが楽だし、路面に顔が近づく分状態も見極め易くていい。
そしてそのまま湯本も小田原市街もスルーして酒匂川の手前の711にピットイン。
軽く補給と給水を済ませてから国道1号を東へ。
大磯の手前から近道の県道63号へ折れて平塚インターから小田厚の側道へ。
途中左に折れてVターンで陸橋を越えたらこれが見えた。
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サイクリストに人気の石田牧場は今回が初めて。
なのでやはり基本となるミルクのジェラートをいただきましょう。
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ジェラートにそんなに拘りはないが、今まで食べた他の牧場のものよりふんわり柔らかな感じがした。
しかしそれ以上のヒットだったのが、軽井沢の銘店丸山珈琲とのコラボによりセット料金で飲めるコーヒーだ。
実は自宅でバニラアイスを食べる時は大概はインスタントだが、ブラックを一緒に飲んむことが多い。
お店でそれをやるのは単品同士だと金額的にも気が進まないが、こうしてセットでワンコインを切る設定は有難い。
そしてそれがスッキリとバランスのいい極上コーヒーなのだから、まさに極上と極上が合わさると至福しか生まれようがないという好例なのである。

これが海山2人旅の良い締め括りとなり、この店の前でチキンさんと左右にお分かれとなりました。
ご一緒していただき本当にありがとうございました!
お陰さまでより心強く、より楽しい旅となりました。

勿論家に帰るまでが遠足。
厚木市街あたりで完全に日も暮れて、来た道とほぼ同じルートをノンストップでヘタることもなく走りきって、出発から14時間後に無事帰宅。

走行距離:201.18km
平均時速:22.9km/h
獲得標高:2330m

そして今回のルートはだいたいこんな感じ

サザエさんリベンジと権現の罰?!<奥武蔵~東秩父>

2015年 09月12日 22:39 (土)

財布を忘れて、陽気なDNF!の翌日は、雨天の方向転換でおサカナ咥えに城ヶ島♪
という全くもってサザエさんな週末の翌週からは、用事があったり雨降りだったり雨降りだったり…
2週連続走れなかったあとのウィークデーも連日雨やら台風やらで、鬼怒川の洪水という惨事もあった中、金曜まで駅チャリ通も出来ずに、もう身体が走らせろと騒ぎ立ててるかのようだった。
翌日の土曜はずっと晴予報が動かなかったので、これはいよいよリベンジの時が来たりと再チャレンジする気満々で週末を待つ日々だった。

ところが数日前のcafé KiKiのマスターのブログで、このプランの記録の目玉だった有間峠秩父側通行止めの情報を見て、一気にテンションダウン!
まあ台風2つにあれだけ連日の雨なら林道のダメージも致し方無しか。
と切替えてコースの再検討のために各所林道の状況をチェックしまくると、なんと奥武蔵GLの1番走りたかった鎌北湖から顔振峠の間の区間で9月〜11月まで工事で通行止めという衝撃の事実も発覚!
これならあの日財布さえあればと後悔しない方がおかしいだろう。

完全に白紙に戻してまずは行き先から考え直そう。
そうなったとき頭に浮かんでしまったのは、別に激坂ハンターでもなければ桃太郎でもないのに、成り行き上どうしても立ちはだかるあの坂の鬼を退治に行かねばならぬのかということ。
しかもその使命を果たして向こうの世界へ降り、次の峠へと登れば、寸断された奥武蔵GLの先に出られるので、全コース制覇は晩秋か春に持ち越したとしても、その半分ほどの下見をしながら昼休憩の折り返し地点である秩父まで行くこともできる。
帰りは東秩父方面から八高線沿いあたりにいくつか立ち寄りポイントを決めてのんびり帰ってこようか。

前日仕事半分でそんなプランを考え、適当にキューシートも急遽こさえて帰宅。
とにかく財布優先で持ち物を揃えて23時には床に就いた。
しかし3週前の再現のようになかなか寝付けず、2度ほどスリープタイマーでBGMをかけ直したあととにかくじっとして、ふっと気がついて時計を見たら目覚しの10分前。
食事を済ませてバイクの準備。
前週用事の合間にリム打ちが気になったのもありGショップに持ち込むと、やはりチューブに小さな穴があったらしく、交換してもらうと同時にメンテでハブの調整などをしてもらい、その後チェーンのクリーニングと注油をしたが、オイルが無くなりかけてスプレーの出が悪くてまばらだったようで、一部にサビが発生!
一箇所づつブラシで落として注油し直ししていたら、出発は予定より15分遅れの4時45分となってしまった。

先ずは多摩川遡上の最短ルート黒川から多摩センター通りへ抜けて関戸橋へ。
ここから多摩サイを国立の寸断地点まで。
そのまま終点まで多摩サイでも良いのだが、時間も早いのでここから一般道を飛ばした方がスムーズと考え、新奥多摩街道に出る。
途中で時間をチェックしたときには絶対無理だろうと思っていたが、第一CPのローソン立川富士見町店に設定通り出発のちょうど1時間後に到着。
まだボトルの中身も減ってないし、食事の追加もする気になれないし、トイレも必要ないので、とりあえず先のルートの確認をしていると、にわかに腹に鈍い痛みを感じた。
あれっ!?なんか悪いものでも食べたっけ??
と、その時。
ズズズン!!
おっつ縦揺れだ!

ってことは当然・・・
おわっ!横揺れだ~~!!
後ろの住宅街からカラスの群れが飛び立った。
ま、まさかこんな旅の途中でか・・・
ちょうど前日に会社で震災の帰宅難民対策などもしていた矢先だった。

しかし揺れはそれほど続かず、辺りの様子も別段変わっていない。
呟きでよーしさんが地震のことを上げていたので、震度を尋ねると、震源が東京湾で5弱あったとか。
それでも引き返すほどの事態ではなさそうだったので、15分ほどの休憩で先へと進むことにした。
小作の手前で新奥多摩街道から右折し、青梅線を潜って北へ。

都道44号のファミリーマート青梅藤橋店をルート上午前のラストコンビニとみなしていたので、ここで2度目の休憩と補給を。
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おにぎり2個を腹に詰め込み、なくなりかけたボトルにスポドリを継ぎ足す。
ここから岩蔵街道~山王峠と続く区間は、いよいよ山岳地帯の様相が始まり、水量がまだかなり多い沿道の川音も心地よく、天気も曇りから晴れに変わってただただ心地よかった。
DSCF8942.jpg
有間峠走行会の帰りに通ったこの峠では、足を使わないように無理なくシッティングで越えて、撮影せずとも同じなので画像はその時のものを転用にて。
そういえば今回から画像のサイズを大きくしてるので違いは一目瞭然ですな。
それはともかくこの先のあの山の上、ほんの300mに全力を投入するのが午前の部の最大の課題なのである。

県道70号に突き当たり右折して原市場の街をちょっと通って信号を左折。
いよいよ引き返すことの許されないあの場所へ続く魔の領域へ踏み込んだ。
暫くは民家も点在し、バスが前を行くのも見え、普通の長閑な山里の風景。
途中いくつかある分岐には案内版があるので迷うこともなく目的地に近づいていく。

暫くはずっと川沿いに走るが、途中完全に森に包まれるエリアに入ったとき、右側の川を渡る何かが目に入った。

シカだ!

奥多摩で1日に2回目撃したのは黒くてずんぐりしたカモシカだったが、それではなく薄い褐色で奈良や宮島にいるようなやつ。いや、ツノこそ見えなかったがそれよりずっとスリムで、アフリカのインパラにも近いスレンダーな感じの鹿が2匹!

気付いた瞬間静かに足を止めてカメラを用意するも、カバーを外している間に既に左の斜面を軽やかに駆け上がって見えなくなってしまった。
(この件長い道程で忘れていて、翌日思い出し追記)

点在する集落とそんな大自然のバラエーションを楽しみながら進んでいくとどうやら最後らしい分岐が現れた。
ここから残り1.5kmと書いてあったので、ここでひと呼吸おいて息を整える。
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さて、それでは最初にして本日最大のクライマックスへ突入しますか!
ひたすらシッティングで必要とあらば惜しみなくインナー30Tの乙女ちゃんでクルクル。
50km以上走って魔界の入口からいくらかキツめの上りもあったので、パワーゲージの残量もそれほどはないが、最後の一手でダンシングを出せる余力はなんとか残っているだろう。
そして遂に最終決戦の狼煙であるあと300mの小さい表示が出てきた。
この先に左ヘアピンがあり、そこから更に上った右ヘアピンがラスボスだ。

すると最初の左ヘアピンからして既に尋常でない勾配で、ラス前の難敵に早くも乙女ダンシングを出すしかなかった。
ここを大きくアウトに回ってクリアするも、先の直線で勾配が緩むことがなく、暫くそのまま進むしか方法がない。
でも迫り来るあの右ヘアピンが悪名高いラスボスの斜度28%なので、このままではそこで力尽きてしまうだろう。
そこで急遽実行した秘策、それは激坂攻略のもう一つの反則技とも云われる蛇行である。
ヘアピンの5m前あたりで、急勾配をシッティングでほぼ真横に近い角度にじわじわと2回ほど切り返し、束の間だけ太腿の筋肉を休ませる。
そして再度アウトに出たところで最後の力を振り絞って・・・
乙女ダンシング~~!!
限界ギリギリでどうにかヘアピンをアウトに広がったまま曲がりきった。
ボスキャラが消えてもそこがゴールではないので、残りの15%近くありそうな直線をシッティングで蛇行して、遂にゴール!!!
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もう苦労して上った坂を降りてまで写真はいらないので、門前の巨木前にバイクを結束し、折角だからちゃんと観光しよう。

山門の向こうには有名なあの方々がお待ちかね。
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ふらっくさんもこないだの記事でやっていたので、それに倣って右のお方とご挨拶を・・

ジャンケン・・・
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ラスボスをどうにか攻略したとはいえ1.5km手前で休んでるし、なんとなく正面突破した感じではないので、ここはチョキでなくパーで引き分けということにしておこう。

こんな感じで右の方はけっこうイジられることも多いことだろうと思うので、
左のお方にもちゃんとご挨拶しておきましょう。
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なんかちょっと違うみたい!?
ってかおじさん手の皺凄くない??

そして更に中へと登っていき、先ずは本堂でこの先足が無事に保ちますようにと祈ります。
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散々サイクリスト達の足を削っておいて足腰守護の神仏というのも気が利いているんだかどうだか・・
という疑問はともかくとして、この上に展望台もあるというので更に登っていきます。
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鐘つき堂があって、除夜の鐘の時以外の夜はダメとか鳴らす間隔などについて書いてあるので、昼間に単発ならよしと判断して鳴らしちゃいました。
ゴ~~~~~ン!!
と鳴らしたら、遠くからやまびこが・・
ゲ~~~~~ン!!
ってのは冗談ですが、この後ろ側がてっぺんの見晴台になっていて、一段下がった所がちょうど東京スカイツリーのてっぺんと同じ高さなんだとか。
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これが634mの景色なのですが、いかんせん都会の方がガスってよく見えませんでした。

さあ、これで最難関の目的地でのミッションは終了したので下るとしましょう。
ところが、ラスボスとの激闘と見晴台まで意外に険しい斜面や階段を登る間に、かなりの足の痛みが出始めてきていました。
特に膝の痛みが酷いようで、かつて乗り始めた年の途中でよくなったり、最近では箱根の後半でなったあの感じ。
ちょっと調子に乗ってふざけてしまった罰があたったのかも・・・
そしてもうひとつ発覚していたのが、急ごしらえのキューシートの時間設定が滅茶苦茶で、子の権現への着時間よりここを出発する時間が10分前になっているという有り得ない設定に。
予想外に観光にも時間が掛かったのもあって、既に設定時間から30分以上遅れている状態になってしまったのでした。

北側の道を下って国道299に出て少し走ると、やはり上りでは膝が痛んで力が出せないことを実感。
これから再度峠へ向かって上りが始まると思うと気が重くなってきたので、一旦正丸駅に入ってひと呼吸。
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ちょっと休んだからって治りそうもないので、写真だけ撮ってすぐに走り出すと、間もなく素通り出来ないものが目に飛び込んだ。
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石碑に刻まれた文書を見ると、江戸末期にここにあった本橋家で本当に日本初の帝王切開が行われたそうだ。

なんとも想定外の発見はさておき、先は長いし時間は押しまくりなのでとにかく行くしかありますまい。
正丸トンネルの前を右折して、正丸峠へ登る分岐を折れずに直進すると苅場坂林道だ。
道幅もまあまあで、勾配も落ち着いてほとんどが木陰になる静かな林道なので、普通の状態ならかなり気持ちよくクライミングが楽しめそうだが、膝が痛んで力が掛けられないため、最初から30Tで速度はどんどん落ちていくばかり、巡航で6~7kmってところか。
正丸駅から7kmほどで峠に出る筈だが、こんな調子に加えてサイコンの表示がおかしくて距離がちゃんと出ない。
もうそろそろ終わりかと何度思っても続きが出てくる。
この間に4台のロードに抜かされたが、うち2台は一緒に談笑しながら楽しげに走っていた。
この果てしない感じは最近にないくらいの忍耐を強いられたが、幸い足に力が掛けられない分体力は残っていたので、どうにか途中で休まずに登り続けることが出来て、ようやくGLとの分岐点でもある峠の広場にたどり着いた。
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600m超の子の権現から麓に降りて、痛む足でそれより200mも高い818mまで登った訳なので、さすがに疲れた。
軽のワゴンでおじさんが飲み物を売っていたので、200円と書いてあったコーラを頼んだら、プラコップに入れたのが出てきたので、並んでいた小さい椅子に腰掛けてラスコンからバックポケットに入れておいたアンパンを食べながら有難く飲み干した。
北東方向に視界が開ける素晴らしい景観の峠だったが、遠景は曇っていたし疲れで景色の撮影は忘れてしまった。
ただ、始終すぐそばに下界にいる種類とは色味の違う綺麗なタテハ蝶が舞っていて疲れを癒してくれた。
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リチオン2の赤に映えて鮮やかだが、その尖った口でタイヤに穴明けないでね!

後ろで軽ワゴンのおじさんがつま弾くカーペンターズの曲っぽいギターの調べとあいまって少し眠たくなってきたが、そうこうするうちに予定時間を1時間以上オーバーしていたので、重い腰を上げ再出発。
ここからは暫くは下り基調なので、その間だけは痛みも忘れられる。
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すぐにGL上の最高標高と云われる大野峠が現れ
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そこからちょっと下ると高篠峠。
さすがは峠のバーゲンセールと云われるだけのことはある。
更に緩やかに上ると白石峠も呆気なく現れた。
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ここだけ立派な休憩所やトイレなどあって、ガイジンさんのローディーが5~6人集まってたりと賑やかだったが、シンボルらしいものが見つからず、物売りのトラックの白石峠と書いた看板をそれに見立てた。
午前の部のもうひとつの重要ポイントはここの分岐から2km上がったところ。
前日にmakolinさんの呟きでその存在を知った堂平山(どうたいらさんと読む)なのでした。
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てっぺんにこんな天文台があり、ここから四方を見渡せるという奥武蔵きっての眺望とのことだったが
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東側の遠景はやはり霞んで見渡せなかった。
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こんな風に関東平野のランドマークを確認できるような澄み渡った時に是非再訪したいものだ。
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日差しの関係もあり反対側の西面に広がる奥秩父からその先の山々の方はなかなかの景観だった。

そしてここへ上がる途中に駐車場のあるスペースがあって、ここではこんな人々が集っていた。
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バイクに跨ったまま目の前で空へ飛び立つ一部始終を見られるとは、なかなか貴重なひとときでした。

さあ、本来ならもう昼飯処に着いてる時間だ。急がねば!
再度白石峠をスルリと通過して勢いに乗って下り坂へ・・・
おっと変な凸凹があるから注意!注意!!
車には減速の為に有効なものでも、自転車には命取りにもなりかねないトラップと、不安定な路面を見極めながら下っていくと両側に茶屋のある所を通過。
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どちらも閉店しているようで、振り返るとゴーストタウンのようだが、ここが定峰峠らしい。
さてそのシンボルは・・
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どうやら突き当たりの崖のこれらしい。

ここからは県道になるので道も整備されて快適な下り坂。
少しいくと自動車に追いついてしまったので、その速度に合わせて降りていると、後ろからオートバイがどんどん溜まってきて、自動車がたまらず一旦停止してやり過ごした。
一緒に越してしまいたかったが、足もダメだしそれはやりすぎと自制して平地に降りるまで先導していただいた。
頭半分が雲に隠れた武甲山に向かって走り299の交差点を右折し脇道でショートカットして西武秩父駅前を通過。
今度秩父へ来るときはここで食事と決めていた野さかにちょうど正午に到着!
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相当混むとの噂だったので、本当は開店の11時半より前に着く予定だったが、この時間ってのは最悪かも。
当然周りに入り待ちの人々が沢山いたが、どうせ休むんだからそれが食事前になっただけと思えばいい。
名前を書いて座る場所を探すと、奥にクッションのある長椅子があって空いていたので、ここで足を伸ばして寛いて待つことにした。
するとこの前の時坂峠の蕎麦屋さんとは大違いで、なかなか呼ばれるペースが早く、30分足らずで中に案内された。
食券を買って注文したのは、前のお客もみんな同じだった豚丼の並盛り。
出てくる時間もなかなか早かった。
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噂通り何故か不自然に味噌汁が少なかったことを除けば全く不満がないどころか大満足なお味。
絶妙な旨みとコクのある味噌だれが染み込んだ程よい脂身と柔らかさの薄切りロースが飯の分量を上回るボリュームで敷き詰められて、これに山椒や一味を掛けて変化をつけながらあっという間に平らげてしまった。
後からきた人が大盛りねぎダクというのを頼まれていたが、今度食べられる機会があったらねぎダクってのを試してみたい。

お腹いっぱい大満足で元気に折り返し~!
と店を出たのがちょうど予定の1時間遅れの13時。
大休憩を経て少しは回復?!と期待したものの、膝の痛みはどうやらあまり変わっていない様子。
とりあえずこれから山越えなので空になったボトルに水を、とさっき前を通った711にピットイン。
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バイクラックもあるので、ここがブルべのCPかと思ったら、それは国道沿いの宮地店でこちらは山田店でした。

さあ、あとは痛かろうがなんだろうがとにかくひと山越さないことにはお家に帰れないのだから、行くしかありません。
定峰峠に続く県道11号から分岐して皆野方面へと進むと、予想より早くそこそこの上り坂が。
この道から右に分岐する所が川の近くだったはずなので、ここで上ってもその分下ったりするんじゃねの?!
まあ大方予想通りでその分岐が現れて右折すると、すぐに上り勾配が始まった。
もう5%程度から上になると30Tでしか走れない足だし、ダンシングなんて有り得ないので、それ以上になれば蛇行しかなく、ひたすらヨレヨレと5km/h程度で進んでいく。
恐らくこれが最後の峠みたいなもんだから、無理する必要もなかろうと、ある程度頑張ったところで一旦休憩。
GPSで位置を確認すると、立ち寄りたかった場所まで残り半分を切っていたので、なら頑張ろと少し元気が出た。
そこから先だんだん斜度はキツくなっていったが、視界が開けて目当ての草原が見えてきたので耐え忍んでここまで来れた。
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ここが5月下旬以降になるとこうなるんだそうで・・
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(注:モチロンこれは拾い物の画像です)
こりゃあ季節になったら鬼退治とかふざけないで、万全のコンディションで見に来ないとですな~♪

足のことさえなければ、秩父市街からここまでなかなかナイスなクライミングコースだったし、この畑の上から見渡す景色もこんな感じでなかなか。
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そして更に少し登るった所の分岐を上がっていくと
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彩の国ふれあい牧場もあり、ジェラートこそないもののソフトクリームはあるらしいので、高原でのんびり出来る素晴らしい場所のようだが、今日は時間も押しているので牧場は案内板だけにしておこう。
と下りの分岐を探していると、
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道のガードレールの向こうには右も左も牛さんが放たれておりました。

そして下りの分岐を右に降りると、左に東秩父の景観が広がった。
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きっと今日の観光写真はこれが最後になるだろう。
同時にここから先はほとんど下りになるに違いない。

さすがに下りは健常時と遜色なく、平地も普通に30km/hくらいまでなら回せるようだ。
東秩父村を抜けた所で山側に折れてちょっとした峠を越える予定は変更して小川町の市街に出た。
こういう想定はしていなかったので、危うく間違って東松山方面に行きかけてから戻って八高線沿いに飯能方面を目指す。
迂回したお陰でちょっとしたスピードダウンで越せる程度のアップダウンしか出てこないが、当初ここを避けた理由のとおりでやはり大型車がたびたび追い越していくのは我慢するしかない。
そして15時半丁度に最後の補給ポイントに到着!
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自転車女子には特に人気のシロクマパンことパン工房シロクマだ。
おやつの時間だというのにひと組の客が購入中なだけで、ショーウィンドの中には在庫切れの方が多い感じだったが、これから60km近く走り通すのに良さげなものを二つと走った分だけ飲みたくなるこいつを購入!
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バイクラック越しに彼岸花が咲く原っぱを眺めながら、もち入りのアンパンとガーリック入りのチーズパンをいただく。
コーラも含めて全てリーズナブルでパンもおいしいし、人気があるのも頷ける。

ここからも八高線に沿って県道30号を飯能方面へ。
小中学の頃遊びに来て以来の宮沢湖手前のサンクスに給水で立寄る。
この道は路肩がイマイチ広くないので、やはり大型車が迫ると冷や冷やするし、途中かなり渋滞していたが、大型車の横だけはガードレールのある所でのすり抜けが出来ない。
でも起伏の少なさだけは今の身体には有難い。

国道299のバイパスを左折。
暫くは片側2車線で路肩も広く、それでいて交通量が少なく快適。
圏央道と並走する交差点で1台のロードに追いついた。
少し前の代のTCRだ。
乗ってるにいちゃんはレーサースタイルでないラフな服装ながら結構逞しそう。
今の足ではきっとついていくのは無理だろう。
緩やかな上りが始まると、ダンシングでグングン進む。
こちらは当然シッティングだが、この斜度ならアウターのままでも回せる。
すると意外にも差が開かず、しまいには追いついてしまった。
ダンシングが甘いのか、それとも前に目標があるだけで有り得ない力が出てしまっているのか。
入間市付近の交差点でにいちゃんは左折してお別れとなった。

そのまま真っ直ぐ小手指辺りでルートラボで確認しながら右折したら、1本早かったが修正して西武園へ向かう。
見覚えのあるサンクスが見えて来て多摩湖畔に出た。
ルート上は多摩湖線に沿った道を行くようにしていたが、せっかくだから多摩湖を見て行こうと堤防の上へ。
けっこうたくさんの人がいて、カメラを構えたり眺めたりしている。
ちょうど夕焼けの時間か。
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残念ながら夕陽は雲に隠れていたが、ほんのり夕映えの多摩湖の写真を撮れたのは、予定より遅れたのが幸いしたと言えるだろう。

ここからはなるべく街道と名が付く道を避けたルートを引いていた。
武蔵大和駅前からやまもも通りを真っ直ぐ通り抜けて玉川上水へ。
ここの工事中の橋の歩道だけ通れるようになっているのはストリートビューで確認済み。
川向うの通りのロープで出来た柵だけちょこっとバイクを持ち上げて越える。
網目状の住宅地の道をクランクして進み、斜め方向の道で国立へ向かうが、この道だけは時間帯的に失敗だった。
途中逆方向の一通の区間が極端に狭く、乗用車と自転車1台づつがすれ違えないくらいの所がいくつもあった。
そこを抜けてようやく双方向になった所から下校する高校生のチャリの群れと合流し、それを抜けずに溜まる車に挟まれて進むしかなくなった。

中央線を越えて北府中に向かう一帯で落ち着きを取り戻し、武蔵野線を潜って府中街道へ。
すっかり日も暮れたし、もう慌てる必要もないので甲州街道を越えた先のファミマでアイスコーヒーを1杯。
是政橋で多摩川を渡れば帰ったも同然と言いたいところだが、最後の問題が残っている。
ここから自宅への最短ルートとなると、あの有名な坂を登らねばならない。
だからといって平坦ルートで帰るのはかなりの遠回りが必要。
この二択は迷うことがなかった。
痛みを抱えながらも午前に600m以上、そして午後に300m以上を登ってきたのだ。
ここは当然「急がば登れ!」しかない。

実際勝手知ったる坂なら不安もなく、最初から30Tに落としてゆっくり回していればあとどの位で終わるのかは判りきっている。
結果最近ダンシングで登った時より疲れずにランド坂を通過し、最後の〒坂も同様にクリア。
自宅に帰り着いたのは出発より15時間後の19時45分だった。

走行距離:200.16km

途中で速度計が止まったり、累積距離が動かなくなったりとサイコンに異常があった上での最終表示なので、実際は蛇行した分もっとなのかも知れない。

平均速度:20.2km

獲得標高:2688m

そして本日のルートはだいたいこんな感じ


そもそも定峰200のブルべに出ようかと考えかけたことをきっかけに、単独で200kmを越えるルート設定をして走破しようというのが、元のプランを立てるきっかけだった。
実際は開催日が会社行事とモロ被りだったので無理だったが、仮に今回がその本番だったとするなら、15時間掛かったので当然失格だ。
でも平均時速が20km/hだったので、タイムリミットを意識して休憩時間を合計3時間以下に抑え、正味10時間走ればゴール出来たということも言える。

そんな仮定から想像するに、この200kmもの長い距離を時間に追われて楽しむ余裕もなく、ひとが引いた経路をひたすら一日中なぞっていくなんてどこが楽しいのだろうと思ってしまう。
殊更今日みたいに前半から負傷なんかした日にゃ大半苦痛で終わるだけだろう。
そう考えると今回の旅で本当に辛かったのは、結果的に苅場坂までの7kmと天空を彩るまでの4kmくらいのものだった。
今回気温も上がらずに快適だったが、これから益々走り易い季節や紅葉や空気の澄む季節になってくる。
両膝が痛んでも200km走れるTCRとなら、自走でもきっと今まで見れなかったような色んな景色が楽しめることだろう。