07月 « 2015年08月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  » 09月

想い溢れて海となる?!(失念の山からの最果ての岸壁へ)<三浦半島>

2015年 08月23日 23:54 (日)

何事も準備がいいのに越したことはない。
周到な計画を立て実行に移そうという時、それを阻む要因は必ずしも外的なものとは限らない。
時に人は自分という敵にトドメを刺されるということもあるのだ。

6週にわたり早朝出発で標高700mを超える高地でのサイクリングを楽しんだ次の週末。
家庭の事情で帰宅時間に制限付のことが多い中、夜まで全くフリーということにもなれば、走行プランの組立てにも熱が入る。
その全行程200kmを超えるコースには、高地を存分に楽しんだ上に、そんなライドに相応しい食事や単独で行きたかった立ち寄り場所も含まれたので、是非その全てを走り切りたかった。
なので、これまでそこまで綿密なプランニングはしなかったが、コース上のチェックポイントや立ち寄り場所の発着時間を区間の勾配状況を加味した時速設定で決め、どこでどんな補給をするかも含めたスケジュール表もまで成した。

そんなプランを狂わせる障害が実行の数日前に発覚した。
前夜に古くから参加しているバンドのリハが都内で予定されていて、その終了が22:30だったのだ。
どう頑張っても帰宅は24時近くなるので、これで折角決めた4時出発が睡眠時間的に無理となり、30分遅らせることとなった。

そんなリハの後、乗換案内の乗換時間を走って縮めて帰宅し、速攻で入浴してほぼ24:10にどうにか床に就いた。
しかし布団に入れば計画どおりかと言えばそうではなく、いち早く眠りに落ちなければ意味がない。
いつもウトウトの電車でも寝ないように努めたにも関わらず、これが全く寝付けない。
Sleepタイマーも3回セットし直し、もうそれも諦めて、恐らく1時をだいぶ回ったあたりの時計は見たが、その後いつ寝落ちしたか、はたまた寝付いていないままだったかもはっきりしないまま、次に時計を確認したら4時5分だった。

食事と支度を終えて出発したのは4時40分頃。
これから沢山の山々を越えようという助走に相応しいランド坂を超え、是政橋から府中街道。
五日市街道を経て芋窪街道から多摩湖へ。
と進むつもりが、自転車通行止めの立体交差の側道が西武の玉川上水駅で途切れた。
やむなく線路伝いに戻ると、電車区があり1km以上渡る所がなく、2km以上のロス。
初めて渡った村山上ダムでこの日唯一の写真を残す。
DSCF9264.jpg
曇天朝もやの多摩湖。
そして悲劇(喜劇?)の発覚はこの直後。

渡ってすぐの西武球場前ファミマがスケジュール上の第1チェックポイントだった。
実はルートラボのコースになく、思い込みでミスした芋窪街道でのロスも含め、予定より30分遅れでの到着で、補給を少なめにして早く出ようかなどと考えながらバイクを結束しようとしている時、脳内に何かが浮かんだ。

えっ! 財布〜??

サイクリング用の財布そのものはポーチにいつも入りっ放しだが、メインの財布から必要な中身を移す作業を前夜からやった記憶がない!
早く寝なきゃのバタバタな中で、1番忘れてはならない物が頭から飛んでいたとは…

さすがにこれに関してはリカバーする方法は帰宅以外にあり得ない。
半笑いのまま踵を返してバイクに跨り引き返すが、既に計画断念は決定的だった。
ただでさえ日没までびっしり詰めたスケジュールに、ここまで1時間半と折返して計3時間を足すなんて…
縮小プランなど有り得んし、幸い翌日曜日は完全休養の予定として空けていたので、もはや順延しかあるまい。

本番はこれからとでも言いたげに帰り道足がよく回った。
いつもなら目前で一呼吸するランド坂もヤケクソで流れのままアウターのダンシングで…
なんと登りきった上、てっぺんでも休みなくそのまま帰宅〜!
寝不足の筈なのにどれだけ調子良かったんだ今日の俺!
と却って落込みながらシャワーを浴びた。

そして今度は抜かりなく早めに就寝して目覚ましに起こされた翌朝3時頃。
先ずは気になるお天気のチェック。
すると前夜までは昼間は曇りだった秩父地方が、ほぼ終日雨マーク。

あかん!

もはや奥武蔵グリーンライン行きは止めよとの神の思し召しと諦めたが、それに代わるプランが見つからない。
相模〜奥多摩方面のコースも検討しようとしたが、安易なプランで臨むのも気がすすまない。
それに埼玉ほどでないにしろ山間部は全般に怪しい天気だ。
対して終日晴れマークが多いのは神奈川の海寄りの方。
となると、かなり前から構想にはありながら、ロード購入からの山指向に浮上することのなかった三浦半島しかないか。
これは早晩行く予定ではあったが、猛暑と海水浴シーズンは避けたかった。
でもまだシーズン中ではあるがピークは越えたし、予想最高気温は30度とそれほどでもないから耐えられそうか?!

などと山指向からなかなか頭の切り替えができないまま、のろのろと支度をして4時半頃出発!
半島一周のコースはまだルートラボで引いていなかったが、大概の場所は車で走っているので迷うことはない。
日曜の早朝で交通量も少ないし、完全に車で行くルートで良いだろう。
江田から港北ICへの道は途中から片側3車線になり、ほぼ平坦なので普段あまりやらないスプリントの訓練にいい。
小机~東神奈川も車で走る感覚と変わらなかったので、いつも脇へ逸れる六角橋も直進して国道1号の青木橋で東口へ。
そのまま16号で桜木町~関内と走って、所要時間は1時間足らず。これならバスと地下鉄で来るより速い!
伊勢佐木辺りは信号の変わり具合で適当に進んで、中村橋から暫くは16号線をそのまま。
磯子~新杉田~富岡と来たら1時間半が経っていたので、711にピットイン!
腹も減ってないし、ボトルの水も大して減ってないので、ヨーグルトドリンク1本とグッズを冷やして15分後にピットアウト!
東海岸では八景島まではプレトレで行っているので、横須賀までは海寄りには出ない方針。
ひたすら自動車感覚で16号を行く。
プレトレ時代になんとか避けられないかと構想していた追浜の先のトンネル銀座もガンガン飛ばしていく。
4~5本あるだけと思っていたら8本もあった。
米軍~市役所と通過してから海岸通りに出る。
海沿いの景色が前来た時と変わったのは、以前Xジャパンのヒデ博物館だった場所にノジマのモールが出来ていたから。
その脇から海辺へ出られたので、本日初めての海とのコンタクト!
DSCF9266.jpg
あれが猿島と判る人以外にはどんな遠方にいるのかと思われなくもない景色か。
今日はこんなにどす黒い海を見たかったのではないが、歌にもあるように横須賀の海だから仕方ないか・・・
沖の方に物々しいシルエットの船が停泊している。
DSCF9267.jpg
もしかしてこれって国家機密に関わる情報なのか?!

このうみかぜ公園へは何度か釣りに来たこともあり、同じようなカゴ釣りの人が沢山投げ込んでいたが、一向に魚の姿が見えなかったので待ちきれず出発。

海岸通りを抜け再び16号と合流し、馬堀海岸~観音崎へ。
ここでようやく勾配が出てきるが、きわめて穏やかなものだ。
なるべく海岸線を通るならかもめ団地だが、珍しいものもなさそうだからパスして浦賀の街へ。
ここの細長い湾の雰囲気が大好きなので、この辺で補給休憩を取りたいと思っていたらバイクラックのあるコンビニがあった。
DSCF9270.jpg
7時も回ったのでしっかりした食事をということでオニギリ二つをいただく。

ここからすぐのトンネルを潜ると久里浜の港に出る。
いつかあのフェリーにこのバイクを乗せて房総半島を走ってみたい。というのはかなり前から構想していることのひとつ。
その先のトンネルを抜けるとまさにEAST COASTと呼びたくなる海岸線が広がり、一気にテンションが上がる。
これまで曇りがちだった空も晴れてきたので、ここからは思いついたら止まって写すの繰り返し。
DSCF9277.jpg
中でも津久井浜の134号のすぐ足元に届く砂浜の波打ち際の美しさが際立っていた。
ビーチは海水浴前の時間帯でマリンスポーツの真っ最中。
DSCF9288.jpg
そしてここから先が三浦半島一周にとって一番大事なエリアだと思っている。
三浦海岸駅の所から分岐する県道215号は、全般に平坦なコース上では一番起伏のある道で、沿道の景観も見所が多い。
更に県道から分岐して行けば、いくつもの漁港や岬などが点在していて、これら全てを見て回ればキリがなくなる。
そんな中で剣崎という分岐の案内板を見て、思いつきでそちらへ進んでみた。
すると先方に思いがけないランドマークが見えてきて、道はどんどん細くなり、海岸線近くにあった車止めのある粗い石畳の道に入ると、そこまで自走で辿り着くことができた。
その灯台の門前から右側を見ると、こんなプチ石廊崎とも言えそうなちょっとした絶景があった。
DSCF9293.jpg

そしてこれが劔埼灯台の全景だ!
DSCF9295.jpg
江戸幕府によって計画され、明治4年に建立。関東大震災後に再建された現役ながら由緒正しき灯台らしい。
てっぺんのドーム型と風見鶏がなんだか素敵!
DSCF9297.jpg
そして後で知ったが、この劔埼こそが東京湾と太平洋の境目なのだそうだ。

そうすると、こちらが東京湾で
DSCF9300.jpg
こちらからが太平洋ということになる。
DSCF9303.jpg

このあと県道215に戻るとすぐ出てくる江奈湾の景観も捨てがたいものがある。
中でもこの右奥にある干潟は独特ないい雰囲気だ。
DSCF9307.jpg
この県道に入ってから多くのローディーを見かけるようになり、対向の際に挨拶をするも殆ど反応がなく、山の方とのマナーの差を感じていたら、この写真で立ち止まっている所を大声で「おはようございま~す!」と越していったオネエチャンローディーがいた。
なんか嬉しくて後から走りだしたらすぐ追いつきそうだったので、どこかで話でもしたい気分だったが、撮影を優先して見送った。
突然新しく整備された道になり、トンネルと、湾の上に突き出ながら海岸段丘を上ると、間もなく今日一番写したかった場所が見えてきた。
DSCF9318.jpg
大きな風力発電のプロペラ二つの前を越した先の橋の上。
DSCF9316.jpg
ここから眼下に広がる宮川湾の景観は、初めて車で通ったときに開いた口が塞がらないくらい素晴しいと思ったものだ。
DSCF9322.jpg
そんな場所へ自転車で来れた上に、この晴天のもとで一緒に写真に収められたので、これで今日の目的の半分以上達成したくらいの気分だった。

そしてこのすぐ先を右折し、突き当たって左折すれば、あっという間に往路の終着地点城ケ島へ渡る大橋の上。
DSCF9329.jpg
得意の真ん中撮りで太平洋へと続く景観を収めてから島へと渡った。

時間はまだ9時半過ぎなので、観光街のお店もまだ開店準備という感じ。
とりあえず自販機でコカコーラを買ってバックポケットに入れて外海の方へ出てみる。
DSCF9331.jpg
磯遊びなどで岩場にけっこうな数の観光客がいたが、休めそうな日陰が見当たらないので更に奥へ。
京急ホテルの向こう側に出ると、ちょうど座り易い日陰と、撮影にちょうどいい場所があった。
DSCF9333.jpg
青い空、青い海、ダイナミックな断崖に我がバイク!
これを眺めながらの缶コーラが旨くない訳がない!!

更にこの頃からかなりの強風で、それもあって打ち寄せる波もなかなかの迫力だった。
DSCF9336.jpg

TCR購入時から山の方ばかり行先を求めてきていたが、やっぱり海っていいな~
ここまで約80km、車が少なければこれといった難所もなく一気に走って来れる場所なので、
かつて江の島がそうだったように、とりあえず城ケ島までひとっ走り!はこれから大いにアリじゃないだろうか。

このまま暫し海を眺めてボ~っとしていても良かったが、石垣の上にちょこちょこフナムシが寄ってきて、追い払おうとすると荷物の中に入ったりするので落ち着かず、ほどほどで腰を上げた。
戻りしなに城ケ島の灯台が見えた。
DSCF9342.jpg
あそこまではバイクでは行けないので、今回はこの写真だけで良しとしよう。

途中の海鮮料理の店も開店していたが、まだ10時を回ったばかりだし食事はどうかなぁ。
昔釣りをしたことのある三崎港の対岸の岸壁へ行ってみよう。
おっ!サイクリストに人気のしぶき亭だ。
表に回り込むと、しっかりサイクルラックがあった。
DSCF9347.jpg
写真は帰りに写したものだが、来た時には10台以上のロードが吊るされていた。
そうなると我がTCRも自然と吊るしたくなるというもの。
そしてお店のおじさんに促されるまま店内へ。
当然ながらローディーさんばかりで、早くも普通に定食や丼を注文していたので、アジのたたきも気になったが、入門編としてミックス丼を注文!
「ご飯大盛無料ですよ」と言われて、普通なら並盛にして回数で補うところだが、サイクリストは大喰らいと見越してのサービスと思われたので、まだ空腹感はイマイチながら乗っかることにした。
DSCF9344.jpg
そして隣の3人組の後に頼んだのに、何故か先に運ばれてきた上に、
この写真を撮ったあとに小皿にのったゲソのてんぷらまでサービスしてくれた。
至れり尽くせりで嬉しいが、今度来る時はもっと腹減らしてからにしよう。
でもその分時間をかけてゆっくりと食事休憩をとらせていただきました。

さあお腹いっぱいで時間はまだ11時過ぎ。
ここから西海岸を回ってのんびり復路といきましょう。
先ずは橋を渡って回り込んで三崎港の花暮岸壁へ。
DSCF9348.jpg
釣りにはまりまくっていた10年ほど前まで、三崎港のあちこちで竿を出した中で、一番多かったのが車を横付けできるここだった。
すぐそばに釣り具屋もあって、エサなどを買い足したりも出来たし、
ここなら子供連れでも安心だったが、肝心の釣果は最初の時にウルメイワシの群れに当たった以外はそれ程でもなかった。
そして、このように船の出入りが多かったので、大移動を強いられることもしばしばなどと思い出される。

このほかにも竿を出したことのある岸壁をふら~っと回ってから三崎港をあとにした。
この先の油壺周辺の入り組んだ湾など、ちょっと気になる場所もあったが、ここまでで景色もお腹いっぱいだったので、海寄りの道を行きながらも更に分岐までは足を伸ばさなかった。
油壺マリンパークも幼少時代に連れられて来た思い出の場所だが、自転車で寄る意味はないだろう。
勘に任せて裏道に逸れながら、ほぼ思い通りに134号に出た。
あとはこの道で西海岸をずっと北上していくのみ。
1箇所必ず立ち寄る場所は決まっていたが、あとはどうしよう。
とりあえずボトルが空だったので、コンビニで補給しながら考えよう。

有名な関口牧場のジェラートが近いが、そのあと帰り道に境川CRを通ることを考えると、その途上にある飯田牧場でも欲しくなる。
両方寄るほどジェラート好きって訳でもないしな・・
134を進み、だんだん牧場へ続く分岐点が近づきながら迷っているうちに、ふっとあるものが頭に浮かんだら最後、もうそれしかなくなった。

そうだ!ファミマ!!

この先134を走ってればどこかにあるだろう。
でもそれより前にこの場所が現れた。
DSCF9350.jpg
鶴見辰吾氏のブログで度々登場していたので、同じようにここで写真を撮りたいとプレトレで来たのが約1年半前のこと。
それが西海岸の最南到達地点であり、ここへ来たのはそれ以来のこととなった。
先にロードが一台停められていて、ベンチにちょっと年上と思しき男性がいた。
ベンチは二つ並んでいたのだが・・
「こっち日陰なので一緒に座らせてもらっていいですか?」
ということで軽くお話をさせていただいた。
上大岡辺りにお住まいらしく、これから鎌倉街道で戻られるとか。
こちらが青葉区で、いつも150km程度走っていることを話したあとその方は先に旅立たれた。

写真撮影が終わればもうほかに用はないので、こちらも再出発。
御用邸の前から134と別れて葉山の街中へ。
行楽客で賑わっていて車も渋滞が始まるが、道幅が狭い分車はすれ違いに無理をしないので、自転車的にはすり抜け難くはない。
再び134と合流して逗子海岸を通過。
海の家からいろんな音や匂いや熱気がムンムンとして爽やかさがまるでない。
通り過ぎてビーチが見渡せる所まで来てから一応撮影。
DSCF9357.jpg
この後潜る二つのトンネルを抜けたところで、1年前にiPhone5が落車してヒビだらけになった記憶が蘇ったが、6は無事通過!
こちらも賑やかな由比ガ浜の前辺りから車がほとんど動かなくなりだしたが、路肩には余裕があるので自転車の速度低下にはつながらない。
稲村ヶ崎を越すと渋滞は更に酷くなり、路肩を抜けようとするオートバイも増えて、それが足止めの要因となる。
すり抜けに躊躇して止まっている奴らの間を縫って鎌倉高校前もするりと抜けて腰越へ。
江ノ島入口目前の片瀬東浜の交差点で、ずっと頭の片隅で探していた看板がようやく見つかった。
IMG_3876.jpg
そして頭の中をマンゴー&オレンジ一色にしてくれたフラッペをやっとこさでいただきます~♪

このファミマの駐車場には何故だか赤とんぼからシオカラやギンヤンマまで沢山のトンボが飛び交っていた。
さて、ここから先は慣れたコースで帰るだけ。

国道467号を藤沢橋駅に向かって走るが、どうもペダルに力が入らない。
そういえば向い風がかなりきつくなったためか、それとも疲れが出てきたか。
藤沢橋の先の遊行寺前を右折し、境川沿いに出る。
これまでこのCRで帰る時の大半は追い風だったことが多く。登り基調の復路で平均時速を上げることが多かったが、今日は予報通り終日北寄りの風。そしてここへ来て相当な強風になっている。
20km/hちょっとよりなかなかペースが上がらないが、もう無理せず行こう。
少し行ったところでコルナゴの人が軽く手で会釈しながら越して行った。
そういえば江ノ島を出て間もなく背後に1台付いているのを感じていたが、ここまでずっと引いていたのか。

ともかく風も強いが、ここへ来て午後の日差しがいよいよキツくなってきた。
やはりイイボクでジェラートを補給する必要がある。
プレトレなら裏のダートからすんなり行くところを、ロードなので恐らく初回以来の表通りから回り込み。
ってことはTCRでイイボクは初めてってことが発覚。
入口前に車2台待機状態で店内に人がギッシリなのが見えるが入るしかない。
この日一番冷房が恋しくなった時だったので、レジ待ちも店内なら大歓迎で、巨峰のジェラート受け取ってからも狭い店内で突っ立っていただいた。
前を並んでいた人のほとんどが頼んでいた巨峰だけど、フルーツ感は抑え目でミルクが効いたサッパリテイストがたまらんす!

そしてここでもうひとつ大事なのは、裏の水道での各種クーリング。
グッズ意外にジャージやレーパンにもジャバジャバ水を掛けてから再出発!

CRに戻ると相変わらずの強風。
慣れたた快適な道の筈が、まさかの境川峠状態で、やっぱり20km/hちょっとでの巡航。
それでも道程そのものは、以前に比べたら長さを感じず、脳裏に焼き付いた沿道の光景が次々過ぎてゆく。
今日一日さしたる難関もなかった筈だが、それでも疲れが蓄積されてきてもいるようだ。
更にもうひとつ大事なことに気付いてしまった。
10時半頃ミックス丼が運ばれてきたのが最後、その後はまさかのスイーツ2連発だけでまともな食事をしていない。
時間が15時になろうとしているということは、ハンガーノックボーダーラインの4時間がもう経っているではないか。
今一つ力が入らなかった原因はどうやらそれだったようだ。
未知のルートはないし、途中補給ポイントはいくらでもあるし、今回はいきあたりばったりで良かろうと思ってた。
しかし大好きな境川の唯一の弱点。それは藤沢~瀬谷の区間で沿道にちょうどいい補給場所がないこと。
帰宅の時間には余裕ありあまりなので、腰を据えた休憩と食事の出来る場所は・・
十日市場付近まで帰らなければあとはコンビニくらいになってしまうが・・・・
そうだ!近場では珍しくイートイン可能な711がそこにあるじゃないか。

ともかく環状4号の町田IC近くのその店を目指して走るのみ。
頼むから途中でガス欠にだけはならないで〜!
海軍道路は車道を走り、16号でクランクして4号に入って二つ目の信号。
なんとか無事辿り着いた〜

と、その711の目の前で…  ガツンッ!!! 

うっ!(´Д` ) やな音〜
もしかして、歩道の段差でリム打ちってヤツぅ〜(ーー;)
あ〜やっぱり前のタイヤヘタってるぅ!

でもとりあえず置いといて…
先ずはとにかくイートインじゃ!
ここに着くまでに頭に描いた通り、惣菜パンを500mlコーラで流し込むという、部活帰りの高校生みたいなジャンクな補給をとにかくしたかった。

う〜ベプシが沁みるぜ〜〜♪

さて、タイヤ交換から3000km近くをノーパンクだったリチオン2だが、やったのが山奥とかでなくて何かと便利な711前ってだけでもラッキーと思うことにしよう。
休憩する予定は棚上げにして、飲み干したらすぐに修理に掛かります。
え〜使いそうな道具は全部出してと…
あれっ!なんかタイヤのヘタリが中途半端だな。
パンクなら普通ぺしゃんなのにな…
試しにエアー入れてみようか。
前に十分な圧がかけられないのが発覚しているトピークのハンディポンプで、出来るだけ押し込んでみると、
おっ!抜けてこないぞ!!
じゃあ試しに走ってみようか。
するとそのままスーッと30km/hまで普通に踏み込めた。
出掛けのポンピングでもちょっと感じたバルブの不具合だったのだろうか。

環4のアップダウンを普通にアウターで越えて、消耗も大してないので繁華街を通る青葉台を避けて、ちょいクライムのある藤が丘経由の最短コースを行ったら、あの薬王院のバカ坂の前を通ったが、流石に今日は勘弁しておいて無事帰宅!

走行距離:165.5km
平均時速:23.9km/h
獲得標高:975m

本日のルートはこんな感じ

三浦半島サイクリングの醍醐味は東海岸では横須賀以南に集約されている。
今回のコースは確かに綺麗にぐるりと巡ったコースになってはいるが、基本16号のトンネル銀座は普通の時間帯は避けるべきだろう。
だが半島を縦断する道路は16号と134号の2本の国道以外には横浜横須賀道路しかない。
なので自転車乗りとしては必然的に西海岸の134号からのアプローチに絞られてしまう。
真ん中の山岳地帯を通り抜けられるような林道の類を探しても地図上全く見つからないのだ。
城ヶ島で休憩しながら呟きチェックをしてたら、前にご一緒したことのある千代さんがちょうど湘南国際村まで来ていたので、
冗談半分でここから1時間程度で行けますよ!なんてコメントしながら、何でロード乗りはみんなあんな道が新しいだけの何も楽しくなさそうな所へ行くのかなぁ?なんて考えていた。
でもその答えはこうして半島を一周したら判った気がする。
帰りの向かい風さえなければ楽勝な平坦コースがほとんどだったので、ただ先端まで走っただけではこの半島は物足なさ過ぎる。
そんな中でも唯一クライミング気分を味わえる場所というのが人気の理由なのだろう。

曲がりなりにも神奈川県民なのだし、今後は魅力ある目的地である半島の先端を度々訪れながら、この移動に制約の多い半島を巡るルートをいろいろ試して、楽しめるコースやポイントのバリエーションを発見して増やしていきたいものだ。
スポンサーサイト

お盆のおひとりさまぁ~リゾート<箱根とその界隈>

2015年 08月15日 21:08 (土)

長くなるけど話は前日から。
盆休みの前半は夏休みをほぼ引き籠ってゲームやユーチュー漬けで過ごす我家のJKを連れ出すことに努めた。
金曜日は、前週場所を確認したばかりの秘境の蕎麦屋に車で訪れた。
それが時坂峠のみちこである。
IMG_3813.jpg
IMG_3815.jpg
2時間前後待った甲斐のあった絶品蕎麦と野草の天婦羅に
IMG_3821.jpg
親娘で大満足しながら駐車場に戻って唖然〜(´Д` )
なんと前輪がぺしゃんこ!
店内で恨みを買うようなこともしてないし、タイヤの側面にキズも見当たらない。
アブに蜂、ヤブ蚊の来襲を交わしながら大汗かいてパンクタイヤを装着して、本当なら払沢の滝を見たり、都民の森にも立ち寄ろうかというオプションは全て帳消しにして、すぐに6月にタイヤを購入したばかりの店へ向かった。
もしかして2本交換か?と頭のレジがチンッ!と回り落込みながら、自宅より遠い小杉の店を目指す途中で、川崎街道より多摩川沿いの方が早かろうと稲田堤あたりから出ると、間も無く見覚えのあるメットとジャージの後姿を発見!
その日に秩父方面へ走行の呟きを見てたので、今頃ここを通るのは大いにあり得る。白いフレームが見えないか〜?
ああっ!前カゴ!!
これで確信を得て、少しづつ近づきながら娘にスマホで撮影するよう指令し、真横に来たところで叫んだ。
「ふらっくさーん!」
車の色からも判って貰えたようで、手を振ってくれた。
そして大声に驚きながらも見事にミッションを果たしてくれた娘撮影の写真がこれ。
IMG_3822.jpg
(こんな多摩サイを走る下からのアングルなんてなかなか撮れる写真ではない、我が子ながらグッジョブ!)
多摩水道橋の手前で2〜3会話も出来て、不幸なハプニングが一転ラッキーに転じた気分でタイヤ屋へ。
IMG_3823.jpg
しっかり原因を調査して貰ったところ、原因は直径5mm程度の小石が複数溝に押し込まれた形と判明。
ミニバンのタイヤがこんな小石でパンクなら、ロードの23mmなら見えないくらいの小石でパンクしてもおかしくないと、あらためてTCRのリチオン2がこれまでノーパンクであることがどれだけ幸運なのかを実感した。

タイヤの穴は釘のような物が刺さるよりタチが悪い穴とのことだったが、内外から念入りに修理をしてくれたので、買い替えという手痛い出費は避けられた。
しかも修理代がただでさえリーズナブルな3000円+税なのが、購入時のポイントで1000円割引という予想外のラッキー価格で、結果怪我の功名とも言えるくらいのパンク騒動だった。

その翌日の土曜が1日走れる日となったので、前夜までにプランを固めた。
前週成り行きからカザリンをクリアしたので、次なる激坂なら子の権現か!?
とか、間もなくブルベの申込みが始まる定峰にしようか!?
など埼玉方面に指向が寄りつつあったが、結局考え直した。
TCR購入以来の山指向からつい奥多摩以北ばか見てるが、神奈川県民ではないか!
同じような距離走るなら、あの未踏の地を訪れるべきだろう。
ということで今回の箱根行きが決定!

シリアルを流し込んで出発したのが5時10分。
途中までは表ヤビツと同じで、松風台~成瀬~鶴金橋~東海大相模~相武台前という経路。
ここから座間~海老名と進み、あゆみ橋で厚木へ渡り、線路沿いにクネクネと129へ。
船子北谷の分岐を右に折れて小田厚の側道へ出て、小田原方面へ向かう。
側道が狭く、ガードレールから草のツルが伸びて走り易いとは言えないが、並行する小田厚を疾走する車の影響もあり、スピードが必然的に上がっていく。
ガシガシ回しまくって、出発より1時間半でようやく最初の休憩場所が近づいてきた。
DSCF9171.jpg
平塚PAに進入してベンチで補給休憩。
ちきんさん情報の通り、ここの売店には焼き立てパンが豊富で、コーヒーも沢山の種類の豆が選べたりするので、大勢の人で賑わっていた。
惣菜パン1個とアイスコーヒーを外のテーブルで。
曇っているのでこの時間はまだ暑くはなかった。

PAの裏から吾妻橋を避けた裏道で県道63に出る。
小田厚と新幹線の狭間で小高い山の間を抜けるこの道はやはり気持ちいい。
車やオートバイに釣られて気が付くと40km/hとサイコンが示している。
国道1号にぶつかり、右折して小田原まで一直線。
路側帯が広いので速度を緩めずに何台ものロードとすれ違いながら進む。
2度ほどこの夏初めての海岸線が見えるが、生憎空がどんよりなので写真は撮らず、頭にだけ焼き付ける。
小田原市内に入り弱ペダで小野田くんが落車したクランク状に進む所を過ぎると、いよいよ箱根ゾーンに突入。
そしてクライミングが始まる手前で最後のコンビニと思われる風祭ローソンが今日の第2CPだ。
IMG_3825.jpg
ここまでの平均時速を見ると、なんと26.9km/hになっていてちょっとビックリ!
どれだけ道路状態が良かったのか・・・
そして呟きチェックなどをしていると、突然話しかけられた。
年季もののマウンテンバイクの髭の伸びたおじさんが、
「この先の旧道じゃない方の道は自転車通れますか?」
「僕も初めてそこを通るのですが、大丈夫ですよ。」
それから話が始まり、行先などを尋ねると、なんとこのお方北海道から走ってきて、
途中相馬辺りで被災地の手伝いなどもして来て、最終目的地は琵琶湖なんだとか。
昨夜は大磯の海岸近くのグラウンドの横でテントを張り、今日の目的地は焼津とのこと。
13年前には同じMTBで沖縄まで行ってて、それが楽しかったので今回もとなったらしい。
そんなお方でさえ国道1号は大変走り易いと絶賛されていた。
旅の成功を祈りつつ、敬意を込めて写真を撮らせていただきました。
DSCF9173.jpg
これぞ自転車乗りとして究極のお姿。素晴らしい!

マイエンジンへの補給と給水関係を終えて再出発。
箱根湯本駅前を通り抜けるとすぐ川音と共に見覚えのある景色が出て来る。
DSCF9175.jpg
今は完全封鎖で通れないが、このトンネルの中を通ってみたかった。
ここも含め、ここからのルートは弱ペダというより箱根駅伝の5区として見てきた景色をなぞるのが楽しみだ。
暫くは左側が崖で、木々に覆われて日陰にはなるが、なんだか蒸し暑くて車やバスに沢山追われるので快適ではない。
但し、頭上から金属音が聞こえて見上げると登山鉄道が遥か上を通り抜けたりするなど、車では味わえない良さがある。
沿道にこんな滝があったのも車で通った時には気付きもしなかった。
DSCF9180.jpg
蛙の滝というらしい。

次に現れる有名ポイントは大平台のヘアピンカーブ。
ここのヘアピン度合はなかなかだが、斜度はゆるゆるだった。
再び左の崖に沿う区間を過ぎると旅館やホテルが集まる宮ノ下温泉に入り、車が渋滞し始めた。
御殿場方面との分岐を左折するとすぐにこの有名旅館が現れた。
DSCF9182.jpg
富士屋ホテルを写してから上り始めると、これまでよりぐっと交通量が減ってきた。
斜度も少し上がってくるが、これまでと大差はない。
小涌園を通り過ぎたあたりからの林間コースは、いよいよ気温も下がっているのが実感出来て爽やか。
だが、元箱根まで7kmという案内を見て、これまでだいぶ上っているのにまだか・・・
と、辛くなってきたのもこのあたり。
そんな時、左のダート道の入り口にタイヤを上に向けて立てられたピナレロ発見!
「大丈夫ですか?」
「大丈夫です。疲れて休んでただけです。」
若いイケメンの兄ちゃんだったが、何処からかと尋ねると小田原在住とのこと。
それでいて箱根越えは初めてというのに驚くと、今回がロード購入後2回目のサイクリングなのだそうだ。
今回会話を交わした2人のサイクリストが、片や日本縦断の大ベテラン、片やピチピチの初心者ってのも面白い。
それにしてもバイクを止めるのに逆さにするってのは、クワガタで言ったら死んでいる状態なのでやめた方が良いと思う。

半ば足付きしたくて声掛けした感も否めないが、そんなちょっとの会話とドリンクを飲む時間だけで十分なのでお先に出発!
ようやく林間を抜けて視界が広がり、元Gスタンドっぽい建物を通過すると、初めてまとまった下りの一直線。
反動を利用して先の上りを半減させて越えると再び下りになり、視線の先に芦ノ湖が見えてきた。
ヒャッホー!
と下ってカーブした先に目的地の玄関が現れた。
DSCF9183.jpg
この突当りの元箱根交差点を曲がれば湖畔のメインストリート。
DSCF9184.jpg
こんな鳥居に迎えられれば観光地気分も上がるってもの。
DSCF9185.jpg
これを越えると荘厳な杉並木の中を走り、街の景色が広がった所が今日の折り返し地点。
DSCF9188.jpg
娘への話のタネとして、インハイ初日のゴール地点を一応の今日のゴールとした。
時間はちょうど10時。風祭から1時間と15分くらい。
あとで調べたら、今年5区を走った新山神の青学の神野が1時間16分台というので、
中継地点から休憩なしで頑張って走っても勝てるかどうか怪しいところだ。
この右手にあるボート乗り場の方へ行くと、
DSCF9190.jpg
こんな箱根駅伝の記念碑もあったので、駅伝の折り返しもここなのだろうか。
そして個人的に一番欲しかった絵面はやっぱりこれ!
DSCF9192.jpg
芦ノ湖まで自走で来ましたよ~!
って証の一枚なのだが、イマイチどこの湖だかの決め手に欠ける背景か・・?

ここから少し戻って、伝統的に箱根の山越えと言えば外してはならないここへ。
DSCF9195.jpg
内部は拝観料を払って入るようだったので、この脇の方にある食堂などのある建物のベンチに荷物を置いて休憩タイム。
達成感のコーラを500mlペットボトルでやりながら呟き系への報告やレスなどを。

ここまでの最高地点の近くの温度計が22度となっていたが、湖畔もこの真夏の日差しにも関わらずとっても涼しい。
DSCF9193.jpg
そんな空気をいっぱいに吸いながらこんな景色を眺めているだけで十分なリゾート気分に浸れる。
やっぱり真夏は早朝脱出で山へ登るのが一番!

こんな船も入ってきた。
DSCF9202.jpg
なかなか離れがたいくらい心地良い場所だったが、ランチを含む大休憩はここより先へ進んで取る予定。
元箱根交差点まで戻り、湖畔に沿って真っ直ぐ進む。
箱根駒ヶ岳ロープウェイの乗り口を越えた先から始まる歩行者自転車道路に突入すると、終始森の中だった。
時折芦ノ湖の奥深い景色が垣間見える意外はほとんど森ばかりのような道で、何か所かそこそこの起伏もあった。
舗装はされているが落ち葉だらけで一部土が溜まって完全にダートのようになってる所もあるので、これはロードで通るべき道ではなさそうだ。
けっこうな距離を走ってようやく明るい所に出ると、湖尻の船着場の駐車場だった。
ここでようやく判り易いシンボルを発見したので記念撮影を。
DSCF9203.jpg

さて、この辺で飯にしないと食べる場所がなくなる。
湖畔のベタなレストランだとイマイチなので、ちょっと走りながら探すとしよう。
すると、すぐ先の右手にいい感じのお店。シチューとカレーのお店なら当然カレーいっちゃうでしょ!
それより何よりバイクラックがあったので、それだけでこの店100店満点!!
DSCF9205.jpg
あとで調べたら、3日前にさかけんさんが入った店と同じだった。
そしてほとんど迷いなく注文したのはチキンカレー¥1240-
DSCF9209.jpg
骨付きもも肉がまるごと1本ってのが嬉しい。
これをテラス越しに湖畔を眺めながらまったりといただきました。
DSCF9211.jpg
吹き抜ける風も爽やかでちょっとしたサマーリゾート気分に浸れたひととき。

さあ、まだ見たい景色が最低二つはあるので先を急ごう。
ロープウェイの桃源台乗り場を過ぎ、ホテルが並ぶ一画の緩いカーブを上がっていき、のぼりきって下りが始まって暫くいくと、お目当ての景色が見えてきた。
DSCF9215.jpg
この仙石原独特の雄大さをバイクと共にどういう絵面で収めるか四苦八苦。
DSCF9222.jpg
ん~なかなか写真って難しい。
それにしてもこの辺は湖畔と違って、正午を回ったばかりの日差しが少々きつい。
たいがいにして先へ進もう。
箱根裏街道こと国道138号に出てローソンでドリンクの補給。
この店を出て左前方を見ると、噴火騒ぎもまだ生々しい大涌谷がちらっと見えた。
DSCF9230.jpg
とりあえず今は落ち着いてるようで安心した。

御殿場方面に少し進んだ所に右への分岐があり、その20mほど先に林道の入口があった。
DSCF9232.jpg
林道の名前の表記が見つからぬままゲートを越えたが、黒白林道という名で良いのだろうか。
ご覧の通りの優しい勾配で始まって、先にどんな展開が待つのかと思いきや、ずっと緩いまま続いて行く。
そして何よりうれしいのが道幅がずっと一定に広くて、路面もかなり良い状態。
しかしこんなに良い道なのに誰も通っていない。実際てっぺんまでに出会ったのは対向の車一台だけだった。
ほとんど木に覆われた日陰で、何故かすぐに鳥やセミの声が全く聞こえない静寂に包まれたままゆっくり上る。
実は芦ノ湖畔あたりから右膝の外側に違和感というか軽い痛みが出ていたのだ。
ロードに乗るようになってからこのような痛みは一度も出たことがなかったが、プレトレ時代はしばしばあった。
そんな足をかばいながらのクライミングにはちょうどいいユルクライミングだけで簡単にてっぺんの証が現れた。
DSCF9234.jpg
金時隧道だ。
因みに黒い部分に白い雲状のものが写っているのは、レンズの傷なのであしからず。
そして真ん中に小さく光る出口の明かりで判るとおり、このトンネルなかなかの長さだった。
それでいて林道のトンネルなので中に照明の類は一切ないので、そういう意味で稀有な感じがした。
向こう側にどんな景色が待っているかと期待したが、一見それほどのものは現れなかった。
それでも出口の傍に駐車スペースがあり、5台近い車が停められて、そこには決定的な何かがあるようには見えなかったが、
DSCF9239.jpg
このような感じでトレッキングコースがあって、ここを起点に登山を楽しむ人もいるのだろう。
結局道路付近から見える景観としてはせいぜいこのくらいのものだった。
DSCF9242.jpg
そしてここから始まる長い下り勾配も、箱根側と同様に極めて穏やかな印象。
林間より日向が多いこと以外は路面状態も変わりなく良好で、十分な道幅がどこを切っても続いている。
DSCF9245.jpg
それどころか、車のすれ違いに問題のある区間もないのに、随所に退避スペースも作られていて、中にはこんな所もあった。
DSCF9244.jpg
こんな道ならそのままセンターライン引いて、はいっ国道でござ~い!って言っても十分通用するだろう。
そんな長い下りの途中に勾配の標識がいくつかあったが、10%が1か所と、9%が3か所程度。
つまりあとは皆それ以下で納まっているということだろう。
これなら箱根へのアプローチとしてのんびり上がってこれて良さそうだな。
と思いながら下っていったが・・・・
ずっとそう思い続けたままの状態が異様に長かった!
逆に途中でひと息つけるような場所もないし、却って単調過ぎて飽きるかもしれない。

そんな長かった林道がT字路でぶつかった所を左折して、ちょっとだけ坂を上るとその先に駐車場があり、
たくさんの車が停まっていて、歩いている人も大勢いた。
車止めの先を更に進むと、そこら一帯がキャンプ場になっていて、林の中や川の周りに物凄く沢山の家族連れで賑わっていた。
その管理施設の囲いにバイクを結束して、川の方へ歩いてゆく。
小さい鉄橋を渡ると対岸に道らしい道はなかったが、標識が向けられていた方向へ、木の根が張り渡った上を進んでいく。
途中に敷物を敷いて座る人や、行き交う大人や子供がうじゃうじゃいる林の中を少し行くと、木々の隙間からすぐに見えてきた。
DSCF9254.jpg
うわ〜ぁ!こりゃ凄いわ。
何が凄いって、これまでそんなに沢山の滝を見たとは言えないが、こんな風に途中の障害物なしで垂直落下する英語で言うところのFallの名に相応しいものは初めてだ。
垂直な崖から張り出した岩の流水口の形成され方が本当に見事というしかない。
ただひとつ残念だったのが、場所がキャンプ場の一画と化していて、人が多すぎて神秘性が薄れるところ。
滝壺で子供たちがうじゃうじゃ遊んでいて、普通に打たれたりもしちゃってるし・・・

ん~~そんなことならこっちも遠慮なくいっちゃおうかー!?

そぉれぃ~っ!!
DSCF9257.jpg

な~んて勿論嘘です。
この画像はリアル滝行の女性でした。
しかし、こんなサマーレジャーの真っただ中では、水圧こそ少しは厳しいかもしれないが、むしろ気持ちよさそうなくらいに思える。
遊んでいた子供らを仰々しさで蹴散らして突然始まったが、沢山の家族連れに囲んで観られてる様は、修行のイメージから離れ、リアル滝行ショウって感じにしか見えなかった。
こういうのはもっと人の少ない時間や場所。そして厳寒の冬にやるべきなのではと素人ながら思ってしまう。

そんな滝をめぐる二極端な風景も楽しんだあと、滝行は出来ずとも少しは水の恩恵を受けていきたくなり・・
DSCF9258.jpg
軽く沢行など。

ああ、冷たくて気持ちいい~~♪

あっしまった。レッグカバーは付けたままでも良かった。
着け直して浸したり、インナーキャップやアームカバーを冷やしたり、顔も洗ってさっぱりスッキリ!

これにて今日訪れたかった場所はひと通り回れた。
右膝の痛みも治る気配はないから、あとはのんびり帰るとしよう。

夕日の滝から真っ直ぐ下って足柄街道にぶつかる。
DSCF9260.jpg
ここが金太郎の里足柄の玄関口らしい。
本当ならここを左折して足柄峠にも登ってこようかというオプションも考えていたが、この足ではそれは無理。
それに今日はきっと富士山も見えないだろうから、足柄登頂はまたの機会にとっておこう。
足柄街道は当然ながらさっきの黒白林道より綺麗に整備されて、更に緩やかなカーブと勾配を気持ち良く滑走できた。
この二つの道路を合わせて箱根登頂のルートとするのは、単調でその長さが辛くなるかもしれないが、恐らく年中混み合っているであろう湯本からよりも、のんびり山を満喫しながら登れるという魅力があるので、一度は試してみたいものだ。

あとはルートラボで引いた道程に従って、大雄山付近でちょっとオーバーランしたのにはすぐ気付き戻って左折。
真っ直ぐ行って足柄大橋で酒匂川を渡り、河原立体の交差点から斜めに抜け道を通り、
東名の下から小田急の右側に沿って走り、秦野市に突入して暫くして246に合流。
合流地点の交差点の名を普通に訓読みしてからローマ字を見て、その読み方のノリの良さにミュージシャン魂が騒ぎ思わず撮影!
DSCF9261.jpg
写真写りがイマイチだが、
蛇塚 と書いて ジャズか!? と読むそうだ。

ここから暫くは246をひたすら東へ。
勿論交通量は半端ないが、この辺は道幅にも余裕があるので、あまりプレッシャーなく回しまくれる。
アップダウンもあるが、痛む足に負担がかかるほどでもなく、順調に進んで渋沢駅前を過ぎ、秦野の中心部付近へ。
すると当然あの場所の前も通過する。
DSCF9262.jpg
そう、ヤビツの玄関口名古木の711だ。
午後3時近いので、さすがにこれから登ろうというローディはいないようで、左の扉が開いたミニバンはこれから車載して帰ろうというところ。
それにしてもここへ来てヤビツへ向かわないというのも、自転車だとちょっと不思議な感覚。
時間と足に余裕があれば、越えて帰るというセカンドオプションも一応年頭にはあったのだが・・

さて、ここから自宅まで全速力でも2時間はかかるし、食事してから3時間以上は経っているので、最後の補給休憩を取ろう。
リーズナブルな軽食と、ちょっと寛ぐコーヒー、そしてアイス系のスィーツ。
どれも1か所でという願望から場所は絞られ、伊勢原のマックにピットイン。
3つのニーズをたった330円で叶え、注文すれば無料ながらレシートにも刻まれる水も貰い、まったり小一時間の休憩を。

ここから先は既に往復共2回は通っているいつもの裏ルートで、相武台前で往路と合流しての帰り道。
その先の711で飲み物だけ補充してから、とにかく安全にと気を抜かずにコースを辿り18:00過ぎに無事帰宅!

おっと、ひとつだけ無事じゃなかった。
鶴金橋から坂を上り、町田街道を渡ろうとボタンを押して信号を待っていたところ・・・

ドンッ!!

おっさんが後輪に激突!
バイクが倒れ、痛んでいる右足にフレームが当たった!!

「おい~何するんだー!」

「ごめん、だいじょうぶ?」
と一応言葉だけ聞こえたが、おっさんは止まらずに去っていった。

まあ見た目と走ってみた感じ問題なかったから良かったものの、一応完全な貰い事故でした。
こちらに全く過失のない突然のことで、訴えてやりたいくらいだったが、ぶつけた足も問題なく、裏腹にその後の走りは順調だったりしたので、ともかく無事で良かったということにしよう。

そんなこんなも含めて、今回も故障や不具合もなく、想定したコースと時間設定からほとんど外れることもなく、ツアーの全行程を全うさせてくれたTCRとリチオン2には本当に感謝!

楽しい旅をありがとう~!!

走行距離:178.4km
平均時速:23.1km/h
獲得標高:2140m

そして今回のルートはこんな感じ

オラ、雲上人になるっ!!<風張林道~都民の森~時坂峠>

2015年 08月08日 23:07 (土)

な~んて気負って旅立った訳では全くなく、実際は前夜急に土曜のフル出走が可能なことに気付き、ちゃんとコース設定が出来ないまま就寝。4時半頃目覚めて5時10分に出発!

とりあえず決めたのは、Googleナビであきる野の711まで最短コースで行くことだけ。
柿生駅へ向かうのは意外にも初めて。
実は途中我が家からかなり近いところに、こんな名前の交差点があったのだ。
DSCF8946.jpg
「牧島さん、もう1本お願いします!!」
10本でも20本でも全然余裕ッショ!って感じのチョイ坂である。

柿生駅から世田谷通りに出て、鶴川駅のファミマで朝飯のおにぎり。
そのまま真っ直ぐ小野路を抜けて南野から尾根幹を大妻女子大の先まで通り、右折してナビに従って進むと、結局野猿街道に出て、北野駅、八王子駅と通過。
あとは秋川街道をひたすら進む指示が出たので、そのまま五日市かと思いきや、小峰公園の先で左折の知らせ。
カーブしながら気持ちよく下っていったら秋川沿いに出た。
川幅がゆったり広々してめちゃめちゃ眺めのいい景色が広がる。
橋の上から上流、下流を見た真ん中撮りが素晴らしい!
DSCF9097.jpg
DSCF9098.jpg
広くて浅い流れだが、水が透き通って抜群の清涼感!
いつも五日市駅からちょっと離れて走るので目にすることがなかったが、他では見られない川の表情が見られてラッキーだった。

名残惜しみながら意外な所のプチ激坂で桧原街道に戻ると、もう1km程度でとりあえずの戸倉711に到着!
時間は7時20分。ここまで41kmちょっとを平均時速23.9km/hで走破。市街地がちょっと面倒だったが、最短なのは間違いなさそうだ。
まだ空腹感はないが、ここで食べないといけないので、ホットドッグをひとつ。
ローディーが続々入ってくるが、この前同様年齢層は同等以上な感じでけっこう高めな人が多い。
少し休んで再出発の準備。こないだ重宝したロックアイスのカップ入りがないので、アイスコーヒーRサイズを買って、コーヒーを淹れないという勿体ない手段でスポドリと水の氷を充填。
トイレで熱中対策グッズをそれぞれ濡らして711から再出発!
次のとりあえずポイントだけは決めたので、そこまで行って先へ挑むか戻ってほかへ回るか決めよう。

幸いにも曇りがちなので日差しにやられる心配はない。
目指す方向の山の上がガスってはいるが、雨雲があるようには見えない。
蕎麦屋前の駐車場のゆりーとくんが気温27度と表示。
確か前回は28度だった筈だから1度しか違わないが、日向がないだけでもだいぶ走り易い。
あっと言う間に役場を過ぎて橘橋交差点を右折。
ここから右は4月にmakolinさん主催のオンナだらけライドの時以来。
あの時はにわか雨に阻まれて、目的の場所まで行けずに折返し、あちこち覗いて途中で引き返してきた。
今回いくつか候補に挙げた場所はその行きかけの場所を中心に考えたのだった。
絶品の蕎麦をいただいた深山さんを通り過ぎ、その時引き返した神戸岩への分岐のちょっと先も通過。
その後も緩い勾配と走り易い整備された道をどんどん進みここへ着いた。
DSCF9099.jpg
この藤倉にあるちょっと風情のある喫茶店がmakolinさんツアーの最終目的地だった。
近くには名物の廃坑になった藤倉小学校跡など見所もある。
この手書きの案内板で当面の目的地の方向を確かめて進み出したところへ、後からエアロロード2台が迫ってきた。
あれっ?!こっちへ来ないぞ!
と思った直後に行き止まりが見えた。
実は案内板の手前に「きのこセンターこの先直進」っていう看板があったのに、案内板で来たのは左折方向。
なんだやっぱり素直に従うべきだった。
戻って直進方向へ進むが、さっきの2台はもう見えない。
きっとあの林道も軽々越えるような猛者たちなんだろうから、早晩軽~く抜き去られていたことだろう。
道はだんだん林道っぽくなっていき、隣の川の落差も大きくなるにつれ、斜度がキツくなってきた。
最後の一枚30Tでくるくる状態がしばらく続いてようやく目的地が見えてきた。
ここで振り向いて写真撮影!
DSCF9102.jpg
ここまで来てどちらへ折り返すべきか悩むというのが、今回のターニングポイント。
当然左の斜面を駈け上がり、果敢に風張林道に挑むのが男の子の選択。
でも、この都内一と言われる難所に挑むなら、こんな真夏ではなく涼しくなった秋以降にしたかったので、
ここまで来て気温が高かったり、日差しがきつそうだったらやめよう!
また雨雲が迫ってきていても勿論やめよう!
更にこれまでの経路で既に足が消耗してヤバそうならやめよう!
という三つの逃げ道を用意し、引き返す気が実は満々だった。
そして神戸岩まで行ったり、他の峠などを回ったりすればいい。

しかし実際には曇っていて気温が上がらず走り易く、上空に霧のようなのが見えたが雨雲はなさそう。
そして足の方もこうやって悩んでいる時間分の小休憩があれば問題ない。
出掛けに「桧原村に向かう」と呟いたところ、先週ヤビツで集まった仲間たちからの激励コメントも寄せられていたし、ここはネタとしても挑むしかなかろう!

と決断するのに10分以上の時間を要したが、9時13分遂に意を決して左の斜面を登り始めた。
写真の左奥のカーブの先からだんだん斜度が上がり、早速ダンシングでインナー2速へ。
恐らくここでは30Tのダンシングでしか越えようのない所が出てきて、これに耐えきれなくなったところでアウトとなるのだろう。
一旦傾斜が緩んだところでシッティングにしたら、次に斜度が上がってからは30Tでくるくるから立ち上がれない。
こうなるとあとは蛇行でどこまで逃げられるかだ。
路面の状態はなかなか良く、斜度のキツいのが続いてくるうち道幅が広がってきたので、より蛇行が有効になる。
森を抜けて右下に下界の景色を見ながら左カーブすると、先の方に民家が見えてきた。
きのこセンターまで1kmとのことだったので、あそこを左に回り込めばそれがあるのでは・・・
民家の周りをぐるりと曲った先の景色は想像と違っていた。
更にキツい傾斜がほぼ真っ直ぐにひたすら続いているではないか。

まぢですか~~

半べそ状態で蛇行を継続してその坂の残量を徐々に減らしていく。
一旦勾配が収まった先にまた集落が現れた。ここにきのこセンターがあるのだろう。
ボトルのまだ冷えてるスポドリを流し込み、バックポケットからカメラを取り出し、その看板のところで・・
起動が間に合わずに撮影は失敗!
勿論ここまで堪え忍んだんだし、そんなのは二の次でいい。
え~とこの分岐は右だった筈。左の民家の方々が作業されている横を、声がでないので心の中で挨拶して通過。
そこから先は路面に落ち葉や落石が落ち放題で、ガードレールも気が付けばなくなってる。
落ち着いていた斜度が再び厳しくなってくると、左側に石垣が続いている。
この延長線上に例のアレがあるのだろう。
そして出ました巻き貝のヘアピン!
当然撮影の余裕はゼロで、大きく外側に膨らんで横目に見ながら蛇行して通り抜ける。
限界に近い蛇行なので、コースを選ぶ余地はなく、ちょくちょく枝などに乗り上げながら上っていくと、
左の路肩の下が崖であろう光景が現れた。
ここでは一旦斜度が緩んだのでカメラをなんとか止まらずに構えられた。
DSCF9106.jpg
しかしご覧のとおりの濃い霧で視界は10m程度か。
きっと眼下に広がっているであろう絶景は残念ながら見えず、代わりに霧がこちらへ向かって吹き上がってくる光景はちょっと幻想的。
雲の上ってきっとこんな感じなんだろう。
自転車で雲の上まで上り詰めたわけか・・・
これはこれで貴重だろうと自分を納得させて漕ぎ続ける。
再び森の中になった辺りで左前方から車の音が聞こえ始めた。
もう少しだ!
と、思ってからまだキツい斜度で暫く上り続けたら、突然先が下りになり、やがてあのゲートが見えてきた。
う~っやっと着いたぞ!!
DSCF9108.jpg
正確な距離は測っておらず、サイコンで5km以上あった筈だが、後の調べによれば4.7kmの道程だったらしい。
一体どれだけ蛇行で距離を伸ばしてしまったのだろう。
ようやくゲートの向こうに現実的な人間世界が見える。
脇から抜けて現実世界に戻ると、真っ先に3週前の忘れ物の前へ。
DSCF9112.jpg
後ろの景色は霧で消えかかってるが、大事な東京で一番高い道路の称号が誇らしい奥多摩周遊道路の標示は写った。
この称号を自転車で手に入れるための3つのルートのうちの最大難度を制してというのがまた感慨深い。

大きな満足感に浸りながらその周遊道路を前回と反対方向へ下りはじめる。
すぐ先にある温度計の標示が19℃となっている。
なんと下界より8度も低い気温とは・・
いくつかのカーブを経て、期せずして前回と同じ10時に今日の大休憩場所、都民の森に到着。
ここも霧に包まれた曇りなので、屋根がなくても十分涼しい。
先ずは前回食べられなかった田楽と、勝利のコーラでひとり祝杯を。
DSCF9113.jpg
711以来でスマホを繋いで無事登頂の呟き。
するとmakolinさんが昼に先述の藤倉あたりの喫茶店を目指されてるという書き込みがあった。
さすがに林道を戻って待ち伏せってのはしたくないが、折角同じ桧原村内に居ることになるのなら、5月末の秩父以来会ってないし、リハビリの経過も気になるので、ちょっとでもいいのでお会いしたい。
とりあえず都民の森に居る証として上の写真を返信として上げておいた。

木製テーブルの長椅子でまったりしていると、さっき711で見た人だちが続々とやってくる。
ひと足先に出て10分ちょっと休みを挟んでこのタイミングってことは、休まず林道から登れば最速ルートになるってことか。
なんて不休で林道は無理無理ぃ~~!
別に会話もしていないが、キミ達と違ってこちらはあの林道を越えてここに来たのだよ!
と、内心ちょっとした優越感。

この前は日差しはきついが日陰なら爽やか~って感じだったが、今日は完全に寒いの領域。
水道の所にあった温度計では21.4度だった。
普通ならちょうどいい気温だが、クライミングで全身汗だくになったまま、霧も立ち込める湿度なのもあり、全く乾かずに冷えるばかりだ。
どんぶりであったかい蕎麦を食べている人を見て、こちらも食べて身体を温めたくなってきた。
店内をいろいろ物色して結局人気No.1というのに惹かれ、温かいカレーパンを買い、温かい缶コーヒーでいただいた。

makolinさんからの反応を待ってもいたが、それ以上に汗が乾かないので、なかなかここを立つ気にはなれなかった。
このままここから標高何百mも滑降していったら寒くて大変だろう。
まあこの先確実な予定も立てていないし、この場では想像出来ないが、下界は普通に30度を超えている頃だ。
ここに居れば居るほど避暑が出来ているのだからラッキーというものだ。

てな訳で周辺をちょっとブラついたり座ったりしながら1時間半ほどが過ぎた。
まだジャージは完全に乾いてはいないが、昼も近いので降りるとしよう。

やっぱり寒い~~!

ペダルを回さずに滑降していると足がガクガク震えだすほどだった。
ともかくカーブの前の減速と、センターに寄りたいときの後方確認など安全に気を配りながらもスピードに乗る。
数馬の集落を過ぎたあたりで後ろをチラッと見たら、1台のロードが迫っていた。
危険な下りで競い合うつもりは全くないので、まあいつでもどうぞ!
と、そのままのペースを保つと、すぐに脇を追い越していった。
俺なら手で挨拶程度ぐらいはするが・・・
まあそれは良しとして、下りに自信がお有りのようだから、どんなもんか見せていただこう。
普通に後ろについて下っていったが、ぶっちぎりの速さということもないので引き離されるほどでもない。
それどころか、時々平地や少々の上りに差し掛かると、なんか下りの勢いが活きていない感じで、こちらのペースではどうしても追付いてしまう。
下りは合わせるとして、上りを人のペースに合わせて抑えるというのは我慢できない。
ちょっと上り基調が続きそうなところで抜き去ってやった。
そうなると後ろに回った彼に同じような失望をさせたてはいけないので、本気の走りを強いられることになる。
抜き返された口惜しさでムキになって追って来る気がないのか来れないのか、追随してくる気配はなさそうだった。
その後2度工事中の信号待ちにあって、そこで追いつかれはしたが、リスタート時に仕掛けてくるようなこともなかった。
それでも失速して最終的に見下されては困るので、上りや平地では手を抜かず走り抜いて、とうとう橘橋の交差点に着いた。
ここも思いっきり赤だったので、遅れて追付いてきたようだったが、そんないたちごっこはこれでおしまい。
いずれにせよこのまま帰路につくには早過ぎるので、役場でひと休みしてこの先の方針を考えるのだ。
バイクラックにTCRを掛けている目の前をこちらに一瞥をくれながら彼は五日市の方へと走り去った。
そうなのだよ、残念ながら君の前にいたのは意外とチンケなおじさんだったのだよ!しかも50過ぎの・・・

正午をとうに過ぎてはいたが、さっきカレーパンを食べたので腹は減ってないし、ここの喫茶せせらぎで再びマッタリしていても仕方ない。
とりあえずロビーの椅子に腰掛けて汗が引くのを待って、トイレへ行ってみる。
DSCF9117.jpg
すると入口の通路からトイレの内部までこのように檜張りになっていて、思わず癒されるあの香りが漂っている。
大の方の部屋が檜張りだと、まるでサウナかのように見えてしまう。

さて、次はどうしたものか。
ダウンヒルに予定外の力を使ったとは言え尾を引くほどではなかったし、都民の森で十分に休んだこともあるので、近場でもうひと頑張りしても良い気持ちがだんだん固まってきた。
そもそも桧原村へ向かおうと色々ググって最初に行きたくなったその峠が、あまりに近過ぎて難易度も低そうだったため、先にもう少し手応えのある所へ行ってからにしようと後回しにしていたのだ。
身体もすっかり乾いて2度目の登頂に向け、グッズを冷やしたりの準備を終えてバイクラックに戻ろうとしたら、見覚えのあるジャージの人がTCRの方へカメラを向けていた。
おっと、makolinさんだ!
連絡は取れないままだったが、どうやら網の張り方としては正しかったらしい。
そろそろ藤倉あたりかという時間だったのに、実はこれから向かうところだとのこと。
しかもお連れさんまでいらして、それが坂神あきあきさんというスレンダーな女性ではないですか。
これから一緒に月見かえるまでどうですか?と一応誘われたものの、同じ道をけっこうなぞることになるのもあるので野暮なことはせずにお見送りした。
行ってらっしゃ~い!
DSCF9119.jpg
こんな感じならmakolinさんは順調に回復されてることは間違いないとひと安心できたので会えて良かった。

完全復帰されたら、また一緒にロングライドいきましょー!

後を追うかのようにこちらも橘橋交差点に戻って右折。
そしてほんの少し走ってちとせ屋さんの手前の分岐を左折。
払沢の滝入り口ではなく駐車場の方へ進み、それを通り越した先に目的の峠がある。
この時坂(とっさか)峠もmakolinさんと4月に来た時に足元まで行き掛けてその存在を教えてもらっていた。
調べるとなかなか景色が良かったりして楽しめる上、斜度がキツいところがないというではないか。
さてどんなものか上ってみよう!

民家がいくつかある所を通り過ぎると早速噂のアレがご登場。
DSCF9150.jpg
いわゆる巻き貝ってヤツだが、風張の立派に反り立ったのとは違い、斜度が緩いので潰れた感じになってる感じは、さながらカタツムリってとこか。

そうなると同じようなヘアピンの真ん中で石垣のないコレは・・・
DSCF9149.jpg
ナメクジってことになるのだろうかww

縦方向での物足りなさを横で補うこんな迫力のあるヤツも・・・
DSCF9148.jpg
この形だと、ん~アワビかな?!
ってもうとっくに巻き貝じゃないじゃん!!

こんなのが立て続けに出て来るほどパッと見スリリングなようなヘアピン続きの道だが、カザリン帰りで力不足の足でもキコキコ回せば問題ない傾斜ばかり。
しかも路面状態も概ねいい感じ。
だがこんな所を行き来する車やバイクが意外と多かったりする。
ヘアピン銀座から林間に入ると、下の方で聞こえたアブラゼミの声が消えて、中に都会では聞けないセミの声が混じる。
登ってくるのに苦痛は感じないのでまだ大して上がってきた気はしないが、木々の間から結構下の方に景色が垣間見える。
そして突然左の視界が一気に開けた!

おおぅ~~!!
DSCF9139.jpg
と、思わず声を上げてしまいそうな景色が広がり、しかも路肩にガードレールがない。
カザリンで見えるべきだった景色とは落差が大違いかもしれないが、それの代わりとしては十分楽しめる。
しかも一度林間に入り直したので絶景ポイントは終わりかと思いきや、またまた突然スパッと視界が広がった。
DSCF9135.jpg
ぬおぉぉ~~!!!
今度ばかりは本当に声が出てしまった。
さっきより大きく広く開けたダイナミックな山肌の景色。
これで都会の方まで見えれば入山峠と同じだが、それがなくても勝るとも劣らない景観だ。
林間から突然絶景に飛び出る所を先の方から写すとこんな感じ。
DSCF9138.jpg
カザリンで坂お腹いぱ~い!ってなった帰りであっても、これなら別腹で楽しめる。
こりゃ絶景好きにはたまらん峠界の極上スイーツと言ってもいいのでは。

この後再度林間に入り込んで、更に暫く緩めの勾配を登っていくと、Web上で見覚えのある目的地の光景が現れた。
DSCF9121.jpg
大袈裟過ぎるくらいの看板があるのはいいが、左側の茶屋は扉が開かれてはいたものの人の気配はなかった。
そして写真奥の軽っトラの右手がこんな感じになっていた。
DSCF9122.jpg
木製のベンチが並んでいて、その向こうにはさっきとは反対方向の絶景が広がっている。
DSCF9123.jpg
神戸岩や藤倉方面の景色になるのだろうか、反対側と違うのは山肌のけっこう高い所に民家が点在しているのが見えること。
ちゃんと休憩しながら景色も楽しめるとは、なんて気の利いた峠なのだろう。
しかも気が利いてるといえば、それだけではない。
DSCF9130.jpg
茶屋の脇にこんな水汲み場もあり、その水は都民の森の水より少し冷たいかもしれない。
普通にしていても役場のあたりよりかなり涼しいのだが、これで更に涼を得ることが出来る。
ボトル2本に詰めたり、グッズや頭や身体に浴びて、ああスッキリ!!
4Km弱の手軽なクライミングでこれ程の満足感を得られる場所はなかなかないだろう。

しかしここまで来る間に車やオートバイが何台か抜かしていった筈だがが、どこにも繋がらない行き止まりの峠なのに、ここに停まっている車はひとつもなかった。
その理由はどうやらこれだったようだ。
DSCF9132.jpg
ここから進行方向に1kmほど下って行くと、このそば処みちこがあるらしい。
トレッキングの人も含み往来した人数からするとかなり人気のようだ。
今日は行かないが、ここを目的地にするグルメライドも相当まったりと楽しめていいかもしれない。

そんなこの峠の魅力の数々を確認し終えたので、あとはここまでの写真を撮りつつおさらいしながらのんびり下って行こう!
僅か3.8kmのコースの中に撮影ポイントが多すぎて、あとで数えたら頂上から下りながらの写真まで合わせて30枚も撮影していた。
その中には記事にしてない場所も数か所含まれている。

満足感いっぱいで下山したついでに、名勝であるここも見ておきたくなってきた。
バイクを置いてかなり歩くようだが、気分がいいのでそれも苦にならない。
それがまたいい方向に予想を裏切ってくれた。
DSCF9151.jpg
なんと通路一面に木のチップが敷き詰められていて、踏み心地が柔らかくてガチガチのSPDでも大変歩き易いではないか。
しかもこの状態が9割以上続いているので、極端な話SPD-SLでもカバーなしで滝が見える所まで行けるかもしれない。
そんな道なので、子供連れはもとより、実際小型犬を引いた人がかなり沢山歩いていた。
更に道の途中にはこんな洒落た木工製品の店があったり・・・
DSCF9152.jpg
主役を奥に控えて前座のようなこんなプチ滝など、渓谷の素晴らしい風景もあり・・・
DSCF9157.jpg
そして満を持して現れた主役の払沢の滝は日本の滝100選に入るだけあって、本当に素晴らしかった。
DSCF9160.jpg
立派な滝壺もあり、この見えている部分の落差26mでも十分素晴らしいのに、実は全部で60mもあるというのだからすべてが見えたらもの凄いことになるだろう。
しかも冬に完全氷結することもあるらしいので、桧原村の入り口に近いこの名勝も折々に訪れるべき場所だ。

午前中の苦行とは一転、観光気分を満喫し大満足でウッドチップを歩いて戻っていたら、さすがに腹が減ってきた。
補給場所は既に決めてあったが、そこまでもたすために滝の玄関口ちとせ屋さんのうの花ドーナツ90円也をひとつ。
滝の前の夢のようなマイナスイオンから現実の真夏の空気に戻ったところへ揚げたてアツアツだったが、旨いので問題なし。

目の前で豆乳ソフトを買ってた初老のグループを乗せた西東京バスの少し後ろを追いかけるように走り、戸倉の交差点でパスして、街道ラス前コンビニであるファミマにピットイン!
バイクラックとイートインスペースのあるコンビニは
有難い限りだ。
まずはずっと体内にこいつで冷気と酸味を取り込みたかった。
DSCF9167.jpg
最近サイクリスト達に話題のマンゴー&オレンジフラッペ。
有間峠の帰りに衝動的に戴いて以来忘れられなかった逸品だ。
そして一旦身体を内外からクールダウンさせてから、ここまで小腹もんで凌いでいたが本格的補給を。
ファミマのPBカプラーの担々麺が現状自分的No.1カップだが、それを追随する同PBの中華めんとおにぎりというリーズナブル過ぎるペアでコンビニのメリットを生かしまくり。

更に食後にテーブルに突っ伏して10分少々ウトウトし、小一時間でiPhoneの充電も満タンになった午後4時頃、お天道様もかなり傾いたので帰路についた。
サマーランド前から新滝川街道〜ひよどり山道路〜浅川CR〜平山〜程久保〜多摩センター〜若葉台〜五月台〜新百合ケ丘という、前回のみん森往路の逆ルートで出発のちょうど13時間後に無事帰宅ー!

走行距離:150.2km
平均時速:22.2km/h
獲得標高:2342m

そして今回のルートはこんな感じ


よくよく振り返ってみると完全に桧原村の中だけで楽しんだ一日だったが、
お蔭で最後まで暑さを全く感じずに過ごせたし、
どの場所も何度でも訪れたい魅力的な所ばかりだった。

後ろから前からどうぞ♪・・でもお暑いのは勘弁ネ!<ヤビツコンプリート>

2015年 08月02日 20:56 (日)

3週連続で標高1000m超えロングライドを楽しんだので、この週末くらいは大人しくして、夏休みだというのに家に篭りっきりな娘を外に連れ出してやろうと考えた。
たいがい弱ペダ関連のことで時間を使えば喜んではくれるが、本当は自転車に乗らせたい。
でもさすがにこの猛暑ではまともに走らせて倒れられても困るし・・・
自走バカなので、発想を変えるのに時間が掛かったが、ごく単純な方法にようやく考えが及んだ。
そうか!猛暑を避けられる場所まで車載して、そこで走らせてやればいい。
DSCF8945.jpg
5ナンバーながらミニバンなのでシートベルトと結束用のバンド各1だけで簡単に2台積めるではないか。
何故こんなことを今までやらなかったのか。

さて、日帰りで行けてそこそこの距離を走れる平地の避暑地って・・・
これについても発想が貧困かもしれんが、結局行ったばかりでしかもこの夏3度目のあそこしか思い当らなかった。
DSCF8963.jpg
湖畔に全くフラットなサイクルロードもあるし、
DSCF8959.jpg
ちょっと足を伸ばせば清涼感を味わうのには絶好の忍野八海もある。
DSCF8965.jpg
こんな所をのんびりサイクリングするだけでもそこそこ満足してくれるだろうが、この界隈には娘にとってそれ以上の意味のある所がある。
それは所謂聖地巡礼ってヤツ。
勿論彼女の溺愛する弱虫ペダルのインハイ3日目のコースだ。
中でもご贔屓の荒北の見せ場が終わり離脱した個所から金城が離脱した籠坂峠の入り口までは自転車で走り、
一周して車に戻って、籠坂峠を登りクライマックスの富士あざみラインへも登ってみた。
DSCF9027.jpg
主人公の縫いぐるみ持参で何人かのローディーが撃沈していた桁違いの激坂を登り、
ゴール地点に辿り着くと・・・
DSCF9051.jpg
実は自家用車乗り入れの規制が掛かっていたらしく、そこに居た係のオジサンに、
「よく入ってこられたねえ」
なんて言われながら追い返されて、5合目に足をつくことなく引き返したものの、娘は大満足だったようだ。

そんな娘サービスの土曜日を終えての日曜日。
今回は大人しくしてようかと思っていたら、数日前より突然の動きがあって、チームプレトレが集結することになった。
言い出しっぺのふらっくさんのプランは、例によって深夜出発でヤビツに向かい、AM6:00と9:00の2回クライムをするというパパチャリ乗りの発想としては有り得ないもの。
これに乗っかって一緒に6時からクライムする人と、長距離自走や輪行でやって来て、2本目から一緒にという人に分かれたが、さて自分はどうやって参加しようか・・

出した答えはこのどちらでもないプランだった。
流石に2時~3時の出発だと睡眠不足になりそうだし、だからといってチームの中では比較的ヤビツに近いのだから2本目のみってのも弱腰過ぎるし・・・

前夜どうにか11時過ぎに床に就いて、エアコンのタイマーが掛かってなくて冷やしっ放しだったため、寝苦しくて起きることもなく、3:15に目覚ましに起こされた。

食事と仕度を終えて出発したのは4時10分前頃。
当然ながらまだ真っ暗なので、暗くて障害物の多い得意の裏道ではなく車ルートまんまの表ルートで今回は構成。
尻手黒川道路から世田谷通りに当たって左折。
昼間はいつも渋滞している線路沿いの区間にも車はほぼおらず、自宅から鶴川駅まで1度も追い越されることがなかった。
そしてそのまま芝溝街道を進み馬駈交差点も通過して淵野辺方面へ。
16号も突っ切り上溝駅の下を潜り抜けたあたりで、ようやくLEDライトが不要になった。
まあまあ調子よいかと思いきや、この辺までの平均時速は25km/hちょっと。
この先アップダウンが始まるのでもうちょっと稼いでおきたかった。
休憩ポイントまでの目標時間にもどうやら届かない可能性が強い。
信号待ちで止まるのがいたしかたない要因だろう。

そんなことを考えながらも、高田橋で相模川を渡った時が出発のちょうど1時間後。
昼間なら車でも絶対無理な時間だ。
しかし川を越えれば河岸段丘の上りがあるのも当然のこと。
ここの上りりは峠と呼ぶに相応しいくらいなのはプレトレで体験済み。
そしてここを上りきってから中津川沿いまでは下り基調。
愛川町田代で左に折れ橋を渡り国道412に出る。
中津川を右手に見ながら少しづつ上りが始まり、お馴染みの塩川滝への道が下を横切ったのを確認してから少し登ると小さいトンネルがあった。
尚も上りながらカーブしていき、ようやく平地になり半原の集落に出たのであと少し。
そして予定より5分遅れでようやく現れた。
DSCF9055.jpg
711愛川半原店。
宮ヶ瀬湖方面へのラストコンビニである。
残念ながらバイクラックもイートインスペースもなかった。
でも嬉しかったのは入口のところに大きな扇風機が回っていたので、ここで身体の汗を少し乾かせた。
このあと一気にてっぺんまでノンストップで、麓に降りる8時頃まで立ち寄る店もない。
出る前に食べた大きめのコロッケパンの満腹感はまだ残ってる感じだったので、カロリー高めのミニッツメイドの朝バナナを補給。
峠アプローチに向け2本体制のボトルには今回から氷を入れることにした。
DSCF9056.jpg
このカップ入りのロックアイスは100円ちょっとで、ボトル2個には十分過ぎる大きめの氷が入ってる。
これがあれば1時間少々なら冷たいまま飲めるだろう。
メンバーのグループメールには名古木711到着の知らせが続々入り、予定通りクライムが始まりそうだ。
とりあえず追撃中であるという内容のメッセージを送る。
あとは各種熱中対策グッズを水に浸して準備完了!
時間が押している分短縮したかった休憩時間は結局縮まらず、30分程度経過して再出発したのが6時10分前頃。

店の前の半原小学校入口交差点から真っ直ぐ山に向かって登って行く。
プレトレ時代はここからのアプローチはまず無理だろうとハナから諦めていた。
ゆったりめのダンシングで上りながら、711まで飛ばした疲れがまだ残っている感じがひしひしと伝わる。
残りはくるくる回して、この大きな逆S字カーブを上りながら回り込むとトンネルが現れた。
なんだ意外と呆気ないな。
ここからはトンネル銀座になるが、代りにアップダウンはほとんどない。
3つ目を抜けると右側に朝日に輝く宮ケ瀬ダムが見えた。
写真を撮りたかったが、今日は時間がないのでやめとこう。
7つ目を抜けるとやまびこ大橋が現れて、右折して周りの景色には目もくれず渡る。
宮ケ瀬北原の交差点も青だったので、止まらずに左折していよいよ裏ヤビツのスタートだ。

ここから宮ケ瀬湖沿いに走るセンターラインのある区間は下り基調。
軽快に回してきて脚の調子も上々になった頃から道幅が狭まって裏ヤビツの大半を占めるゆるクライム区間へ。
路面の状態と見通しの悪い先の様子に注意しながら進む。
早速かなりの勢いで下ってきたジモティーっぽい軽自動車とすれ違う。
左側にせせらぎも心地よい渓谷の景色をチラ見しながらのほとんどが木陰になる緩い上り基調。
最高に爽やかで疲れはほとんど感じない。
何度も通っているので随所にある目印の位置も頭の地図に少しづつ明確に配置されてきている。
そんなわけでペースも息も乱れぬまま裏ヤビツのターニングポイント札掛橋まで到達。
ここからてっぺんまではあと6kmほど。
ラスコンから距離にして残り1/3だが、これからが本格的クライミングの始まり。
2013年11月にプレトレで来たときは、ここまででかなり消耗してこの先で苦労した記憶もまだ生々しい。
でもそれがあったので今回はしっかり気持ちと足をここまで温存してきた。
吊り橋の所の秦野市境から暫く続く10%あるかないか程度の勾配をくるくるモードで着実に上り、
見掛ほどではない上り緩めのヘアピンを過ぎて、ちょこちょこ建物が目につき出すと、目の前に気まぐれ喫茶が現れる。
建替えの終わった青山荘をなめるように見ながらこの先の最大斜度エリアに備えて温存しながら進む。
徐々に勾配がきつくなって少しいくと、早くも団体さんが群がる護摩屋敷の水が見えてくる。
その光景を横目にキコキコ30Tを回し続けて右カーブを上りきると勾配が落ち着く。
最後の手段乙女ダンシングまで使わずに乗り越えられたようだ。
そこからはほどほどに上りながら、いくつかのカーブを越して最後の右カーブを越すと・・・
あれっ?!ここじゃなかったっけ??
売店が開いてなくて人だかりがないので、近づくまで確信を得られなかったがゴールに到達したらしい。
ロータリーの向こうにさかけんさんとふらっくさんの姿も見え、こちらに気付いた様子だったので、
峠の看板の横を通り過ぎる瞬間にガッツポーズ!!

711から1時間半の見込みが実際には1時間と10分ちょっと。
宮ヶ瀬湖に二カ所あった信号がどちらも青だったので、足付きなしで23.4kmを一気に駆け上がったことになる。
昼間は車やオートバイが頻繁にトラップの如く現れ、事故のリスクも高いがそれも少なく、ほとんどが日陰で日向でも暑くはなく快適なクライミングだった。
そしてまさか裏から現れるとは予想していなかった2人の驚いた表情も見られて、追撃と奇襲も大成功‼️
これで今日のミッションはほぼ成し遂げたかのような充実感だ。
ただひとつ残念だったのは、前日のソフトボールで腰を痛めたるぅ♪さんが、菜の花台手前でDNFだったこと。

到着した時点でチームプレトレメンバー3人のほかには誰もいなかった峠で暫く談笑していると、背後の崖の切れたあたりから黒っぽい小動物が現れた。
DSCF9069.jpg
野うさぎだ!
ちょっと前に誰かが上げたTwitterの目撃した情報を見ていたが、それがこんな近くで見れるとはラッキーだ。
物音で逃げないように祈りながらカメラを構えようとしていたら、なんと逃げるどころかこちらへ寄ってくるではないか。
DSCF9062.jpg
ええバイク乗ってるや〜ん!
とでも思っているのかいないのか。
TCRに寄りながら横にいたさかけんさんの前まで来て、何かあれば餌付けできそうなくらいだった。
やや小振りだったので子ウサギかもしれないが、人を全く恐れる様子がないので、何枚もシャッターを押しながら気分もすっかり癒されまくりなのであった。

その後最近設置されたばかりらしい、ベンチと一体型の珍しいバイクラックを見たり。
DSCF9073.jpg
これまで4回ここに来ていながら1度も見ていなかった、バス停の所から上がる階段の上の景色を見たり。
DSCF9075.jpg
(大山へ続く登山道を示す案内板はあったが、期待したような絶景はなかった)

そうこうするうち8時も回ったので下山することになり、いつ下っても最高に気持ち良い表ヤビツを一気に下った。
下って気持ちがいいということは、斜度がきつ過ぎず、カーブも急過ぎない。
そして路面が荒れておらず、見通しも悪くないということの証であり、そんなところからもこの峠がサイクリストにとって素晴らしい峠であることが判る。

名古木711に降りると、腰痛でひと足先に下山していたるぅ♪さんがひとりで待っていた。
駐車場にはローディーだらけで、蒸し暑さと強い日差し.。
やはり下界は異常なく猛暑だったと思い知らされる。
DSCF9077.jpg
(写真は多くのローディーが峠へ向けて旅立ったあとのもの)

暫くして輪行で参加、今回初ヤビツのアルファさんが登場。
そしてやや遅れて多摩地区から長い自走の真打baohさん到着でメンバーが揃った。

さかけんさんがわざわざサイクリスト姿で(オート)バイク屋で買ってきてくださったこの
DSCF9093.jpg
ステッカーを分けていただいたり、各自灼熱のクライムに向けての補給や準備などをしていると、
隣にいたお兄さんがさかけんさんに声を掛けてきた。
ブログで知っていたらしく、さすがは西湘地区にその名が轟くさかけんさん!と感心する。
パッと見ひ弱そうにも見える大人しそうな青年で我々よりかなり若そう。
そして見たことのなさそうなクロモリのロードにお乗りのようだが、さかけんさんのヒアリングによりプレトレオーナーでもあることが発覚。
スカウトマンさかけんの押しによって一緒にヤビツを登ることとなった。

残念ながら勇気ある撤退でるぅ♪さんはここでお別れとなったが、9時20分頃残りのメンバーでいよいよ登頂開始!
炎天下もピークなので、無理せずバス停や菜の花台に寄るなど各自のペースでということななったが、中継地点がそれぞれ暑そうだし、一刻も早くてっぺんに着いて休むのが涼しいと思い、無理がなさそうなら先に行って待っていようということで、一応スマホのストップウォッチも稼働。
各種耐熱射グッズを濡らしてきたので、暫くは腕も足も頭にも当たる風は涼しい。
最初のうちはダンシング併用でスピードを維持するが、少し行ってインナーくるくるで温存モードに切り替えると、背後に気配を感じた。
こんな過酷な時間帯にヤビツに挑むような人はそれなり猛者たちだろう。
と思いきや、次の瞬間「お先に失礼します」とか律儀に声をかけてスッと追い越して行ったのは、なんとさっきさかけんさんに声を掛けた彼ではないか。
一応バックポケット付だがレーサーっぽくない無地の緑色のジャージに、7部丈のダボっとした風になびきそうなカーキ色のパンツという、およそロードレーサーなイメージからは遠いいで立ちで、軽やかなダンシングをしながらどんどん遠くなって行った。
若いからって無茶して途中ダウンしたりしなきゃいいが…
そんなことは全くの杞憂だったと後で思い知らされることになるのでした。

それはともかくいつもと同じようなペースで、最初の正念場の鳥居〜水車小屋〜バス停の急勾配を、既に手足を浸した水も乾ききった状態で耐え忍びます。
何故かバス停にはいつもと違って止まっているローディーが多めだったが、気にせず輪型コンの林間コース入口へ。
ここを越えればやっと勾配が落ち着き、日陰で気温も下がるのでひと安心。
菜の花台までほぼ同様なので、ここでこれまでのダメージを少しづつ回復させます。
そして菜の花台通過時点では、今までとほぼ変わらないくらいのコンディションで、残り3kmちょっとへ。
この区間が1番長く感じるものの、展開が読めているのでこれまでより辛さもなく無事ゴールが見えてきた。
iPhoneを起動すると既に左端の5が目に入ってしまった。
ダメか〜(´Д` )
結果は52分30秒
まあ一応2本目だし、この酷暑だし、ヤビツのタイムは年齢を上回らなければ合格だからギリギリセーフ!
なんてルールなかったっけ??

例の彼は当然ながらとっくに到着していたので、ここで初めてお話します。
HNはちきんさんで渋沢方面にお住まいとのこと。
今回タイムは計測してなかったようだが、着いた時間からすると45分位なので相当登れる人だ。
そしてバイクを初めてまじまじと見せてもらいます。
DSCF9080.jpg
仕事で建築用の鋼材を仕入ることがあり、その代表的メーカーとして認知していたアラヤがバイクを出しているのは知っていたが、これが現物なのですな。
このメーカーでクロモリなんて、なんか物凄く信頼度高そうだし、業界的には羨ましい感じ。
パーツの詳細には不案内な方なので詳しくは書かないが、いずれも大概のローディーがメーカーの設定グレードの序列を良し悪しの基準としているのとはちょっと違う、用途と機能に拘ってセレクトされたであろう国内メーカーばかりのパーツで組まれています。
それでいて組み上がりの値段はTCRと変わりませんよ!
なんて言うのですから、どれだけ素晴らしいお店を利用されているのか。
更に2012年のアルミプレトレ白も当然フロント多段化など魔改造を施して登れる仕様にされているとか。

そして1番驚いたのが、相当走ってられるようなのに何か拘りがあってフラペで通されていること。
それでもこのヤビツを7割方ダンシングであんなタイムで登ってしまうとは。
今回我々が足止めしなければ、これから道志から明神峠へ抜けて渋沢方面へ帰る計画だったというくらいなので、ブルペなどのイベントにも参加されているらしく、高さも距離も我々レベルとは比較にならない走りをされているようだ。

そんなこんなの話を聞いていたら、1時間以上があっという間に過ぎ、菜の花台で一旦集合してから上がってきたメンバーがようやく揃いました。
リハビリ中のbaohさんが残念ながら勇気ある撤退pt2で途中DNFされたのも、この時初めて知りました。
るぅ♪さん共々焦らずに秋までにじっくり直して、今度こそ一緒に走りましょうー!

時間は既に昼近くなったので残りの5人で足早に裏ヤビツを下ります。
とは言っても初めての人もいるので重要ポイントは外せず、護摩屋敷の水を汲み、札掛の吊橋もチェック。
DSCF9087.jpg
あれれ、水遊びしちゃってるけど、そこの皆さんは初めてじゃないでしょー!
一方初ヤビツながら大人の見物のアルファさんとは、この看板について少々物議を。
DSCF9084.jpg
ここから峠を越えて秦野まで3時間で歩けるの〜?
むしろ宮ヶ瀬までの方が歩き易くて早く着きそうなのに。
きっと不動産屋の徒歩何分と同じで距離しか見てないのだろう。

もう1箇所だけ立ち寄ったのはこの場所。
DSCF9089.jpg
キャンプ場全体を俯瞰できるここは外せませんが、今日ほど下界の人々が羨ましく見えたことはありません。

そして宮ヶ瀬湖畔へ降りてランチタイム。
ちきんさんが寄ったことのあるというメニュー豊富な旅籠ふじの座敷に上ります。
走った時につい選びがちのカツカレーを注文すると、麺類や定食などが先に出てきて、最後に運ばれてきました。
DSCF9091.jpg
そこそこいい値段なのはきっと観光地価格だからあまり期待していなかったら、予想外の充実っぷりですっかり腹いっぱいに。

このあとオギノパンまで行きますが、すぐ過ぎてパンを買う気にはなれなかった。
そして今回もさかけんさんがコーヒー道具を持参されてたので、淹れる場所を探しますが、周辺には日陰が見当たらず、412を少し進んだ小川の横道の奥に良さげな場所を見つけ、そこでさかけん珈琲店オープン!
DSCF9092.jpg
今回はペーパードリップだったこともあり、思わず
「おおっ、きまぐれ喫茶みたい!」
と言葉が出てしまうくらいおいしかったです。
暑い日の熱いコーヒーってのも、逆に身体によさそうな感じがしていいかも。

15時を過ぎここで散会となり、ちきんさんはこれから湘南平やらまだ回られるとか。(凄ぉ~)
ふらっくさんは足が戻らないらしく、コンビニででも休憩してから帰られるとのことで、さかけんと残っていたので、途中までご一緒のアルファさんと帰路につきます。
山中湖の時通った県道510の相模原ICを通るコースで相模川をわたりきったところで、アルファさんが、あとは判るのでお先にどうぞとのこと。
あとの話でなんでもビンディングの調子が良くなかったとか・・
遠路遥々本当にお疲れ様でした。
その先も山中湖の帰路と同じで町田は小山田の別世界農道を抜け、芝溝街道のファミマで小休憩のあと、世田谷通りから横浜麻生道路を経て霊園を抜けて4週連続ほぼ同じで、伝書鳩の如く17時ちょうどに帰巣しました。

走行距離:142.97km
平均速度:22.3km/h
獲得標高:2102m

今回のルートはこんな感じ



2回目の登頂後てっぺんで待っていたら、けっこうたくさんの女性が上ってきた。
中には女子会かっ?ってな女子オンリーの3人組がいたり、70近いおじいさん3人のローディーもいたり。
こんな酷暑のピークの時間でも老若男女が楽しそうに集うなんて。
今回後ろから前から登ってみて、あらためてどっちから登っても魅力満載の素晴らしい峠だなとつくづく実感したのでした。