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浮きの行方<松部港>

2014年 08月15日 08:07 (金)

もし十数年前にブログをやっていたら、話題はこういうのばかりだったろう。
釣りを始めたのは20年近く前だったと思う。
3世代で大洗の港に行き、義父に教えて貰いながら皆で堤防釣りを楽しんだ。
それまでも興味はあったものの、実は魚を触るのも苦手だったので、この時に家族の手前もあるしとなんとか克服した。
そして幼かった息子が皆に遅れて初めての獲物を釣り上げてた時の満面の笑みが決めてとなり、これなら家族の趣味として最適だと、その直後から自ら道具を揃えて妻子を伴って堤防へ向かうようになった。

しかしオヤジがどんどん熱中していくのに反比例するように家族は冷めていき、
すぐに妻は釣りには一緒に行きたくないと言い出し、息子は一緒については来るが竿を触ることはなくなった。
それからは友達を誘い入れて二人で行くか、予定が合わなければ単独でも毎週のように行くほど熱中した。
それが殆ど行かないようになったのは、テロ対策でホームグラウンドとしていた東扇島の堤防のほんの一部の場所でしか釣りが出来ないようになり、場所取りも困難になってからだ。
すこしづつ足が遠のくと、道具の準備など諸々がだんだん億劫になり、帰省して師匠である義父と行く程度になった。
それでも旅気分を味わいたくなると、思い出したようにドライブ目当ての子供を伴って行くことはあったが、息子が流通業界に就職し休みが合わなくなると、それすらしなくなりつつあった。

そんな訳で、前回いつ竿を出したか思い出してみると、2年間に会社の仲間とキャンプに行った時だった。
同僚たちから釣りでBBQの食材確保を命じられたので、それならと探したキャンプ場が何度か訪れているこの松部港のすぐ傍に見つかったのだ。
その時も未明から始めて、仲間も加わった夜明け頃からどんどん釣れ出して最高潮というところで大雨が降りだして中止。
それでもアジのタタキや干物を自ら捌いて振る舞うことは出来たので良かった。

今回夏季休暇の初日が息子の休みと重なったので久し振りに誘って、その時と同じ堤防へ行ってみることにした。
道具を点検すると、さすがに同僚と行くためにしっかり用意した名残でほとんどの物が揃っていたので、仕掛けを少々と餌程度の買い物だけで済んだ。
出発は日付の変わる頃。息子が喜んでついてくるのは、この夜中のドライブが好きなのもあるようだ。
夜が明け始まる4時頃に準備が整えばいいので時間には余裕があるので、以前は勝浦方面を目指すのに、首都高の湾岸線だけを使ってあとは千葉の幕張あたりから下道で行くことが多かった。
息子とアクアラインを使って釣りに行った記憶がないということは、森田知事により800円に割引となってから行っていないということだろう。
浮島の入り口まで下道で行き、海を渡ってすぐアウトレットが有名な木更津金田の出口からまた下道。
どこも混んでいないのに余分な金を出して有料道路を使う必要などない。
既に年代ものの愛車の標準DVDナビはお話にならないので自転車同様にGoogleナビを作動させるが、有料を使わない設定が見つからないので、ほとんど無視して勘を頼りに大多喜街道を目指す。
事前に地図で描いた経路とはちょっと違ったが上総牛久のところでなんとかつながると、あとは慣れた1本道だ。

この道の緩やかな勾配やカーブ、そして程よくのどかな風景が好きだ。
ちょうどBGMはサンタナのキャラバンサライになりベストマッチ!
窓を開けると虫などの声と草のにおい。ポップのセオリーやブルースの様式に捕らわれないメジャーセブン系の反復コードにのり、感情の迸りのままにピッキングしてフレットを駆け巡るサンタナのギター。
右手の小高い山のシルエットの上に満月が輝いている。
ということは今日は大潮か?!
自然のヴァイブレーションが高まり魚たちも活性化しているに違いないと気分は高揚する。

恒例の勝浦より数キロ手前の巨大な駐車場のあるセブンイレブンで朝飯のおにぎりとお茶を買っていよいよ堤防へ。
息子は夜が明けて気温が上がり、寝苦しくなるまでは車中泊というのが恒例。
途中人影はなかったが、目当ての堤防の先端にだけ人がいた。若いカップルのようだった。
「釣れましたか?」
「今そっちでアジが・・」
内側に竿を出した奥さんにきたらしい。
堤防上でまともにカゴ釣りの投げができるのはこの先端部分だけなので、覚悟はしていたが今日はテトラに上がるしかない。
本来大漁を目指すなら、先端から船道の外側へカゴ浮きを投げて、先端の足元にトリックサビキを1本垂らす。
朝マヅメにはどちらからか忙しく掛かりだし、手返し良くいい型が上がる方を中心に忙しく立ち回る。
しかし本日のテーマは少し違った。
大漁は嬉しいがその後の処理が大変で、持ち帰っても家族はほとんど食べないので持て余してしまう。
あくまでも1本の竿に集中し、投げた仕掛けの浮きの動きだけを見守って自然と対話しながら過ごす。
だからベスポジでなくても1本投げるスペースがあればいい。

仕掛けをセットして、餌とクーラーボックスだけ持って丸くて足場のよろしくないテトラに上がる。
なんとか竿を出すポイントを決めるが、相手が丸いのでクーラーを置く場所が難しい。
どうにかセッティングして第一投!
引っ掛かる感じで勢いなく着水したので、巻き上げようとするとラインがリールに絡みついてほどけない。
相当古くなったヘッドライトのおぼろげな明かりだけを頼りに悪戦苦闘。
蓋を外してリールを取り除いてようやくほどけた。
浮きが海面に漂ったままの仕掛けを手繰り寄せるべくラインを巻き始めると、途中で指を伝う感覚が途切れた。
あらら~切れてる。
ひと投げにして仕掛けをオールロストとは先が思いやられる。
堤防の荷物の所へ戻って再度一からセットし直し。
「タナはどの位ですか?」と旦那に尋ねると1~2メートルでやってるとのこと。

気分も新たに再投入!
今度は上手く船頭の真ん中へ届いて浮きもしっかり立った。
なにしろ一刻も早く見たいのは、この浮きがスポっと真下に潜って消える瞬間である。
数回投げた時に浮きに変化があった。
コテン!と一瞬倒れたのだ。
普通アジは潜って浮きを消し込むものだが、こうして喰い上げることもあって、特に房総ではそれが多い。
上げてみるとちょっと小振りだが嬉しい黄金の魚体が現れた。
DSCF5946.jpg
お持ち帰りはタタキや刺身などに捌きやすいサイズが数匹でもあれば十分だと思っていて、
これは恐らく20cmにも満たないので少し迷ったが、もっといいサイズに期待して写真だけ写してリーリースした。

そういう勿体ないことをしたバチなのかその後はなかなか続かなかず、
再び浮きが倒れたりして上がったサイズは更に小振りになり、やっと重みを感じたと思ったら小x2ってな感じ。
やがて夜が明け視界がハッキリしてきた。
DSCF5947.jpg
曇っているが、これなら気温も上がらず過ごしやすいだろう。
浮きに反応がなくなってきたのは、明るくなって魚が深いタナに移ったのでは、とウキ止めをずらしてタナを下げてみた。
そして投げた仕掛けはちょうど狙った位置に着水!
DSCF5958.jpg
遂にこれがキレイに消し込んだのだ。
「ほ~ら!思った通り!!」
思わず声に出してしまいながら巻いてみると、案の定今日1番のサイズが上がってきた。
よし、キープキープ・・・
慎重に手繰り寄せたつもりが、もう少しのところでドボン!
なんとオートリリースしてしまった。

その後はフグも混りだす中、さっきほどでもないがそこそこ肉付きがいいのがきたのでようやく1匹キープ。
続いて浮きが一度倒れた後にスッポリ潜る当たりがあり、巻いてみるととアジでは珍しいプルプルという魚信があり、現れたのはサイズは似たようなものだが丸々としたサバだったのでキープ!
結局これを最後に浮きのショーは終了。
明けて見たらけっこう若かった夫婦が撤収したので、エサはわずかだったがベスポジへ移動。
DSCF5959.jpg
この角度で数回投げたところで餌切れで終了!

せっかく目当ての場所に座れたので、ここで残りのおにぎりを食べて、周りの景色を撮影!
DSCF5964.jpg
正面の防波堤の向こうには太平洋が広がり、右手にはこんな岬があってよく見ると波打際に神社仏閣らしきものがある。
DSCF5960.jpg
そしてこれは真後ろの港内の様子。

食材としては不十分な成果しかないが、浮きの消し込みも一応楽しめて、堤防の夜明けは満喫できたから良しとしよう。
荷物をまとめて車に戻る途中、堤防の入り口にはけっこうたくさんの釣り人、それも女性や子供が多かった。
中でも湾内に向いてトリックサビキをしていた親子は、スカリにけっこう大型のサバなどもいて、目の前にコマセで輝く魚影を寄せて面白いように釣り上げていたので、しばらく見とれてしまった。
本当にたくさん釣りたいならやっぱり足元でトリックサビキが最強だな。
その分外道も多くなって忙しく、数が上がり過ぎたら処理も大変だろう。
なんて考えていたら同行者が車から降りてきたので、「お待たせ~」と車に戻って引き上げた。

あとの予定は温泉にゆっくり浸かって、軽く仮眠でもとってから帰るだけ。
日帰り入浴が可能な場所は近くにもあるが、いかんせん何処も開店が10:00からなのだ。
ただ待っているのも辛いので、移動してちょうど時間が合うのは木更津あたりとなり、
必然的にかずさの湯が定番となっている。
いつもは来た道に近い久留里辺りを通るルートで向かうが、今回は房総スカイラインが無料化という情報を見つけたので、ちょっと大回りになるがそちらへ行ってみた。
ナビに導かれるままに進むと、よく調べなかったが手前に鴨川有料道路というのがあり210円を払わされた。
この途中に休憩用の駐車場があり、ちょうど睡魔に襲われたのでほんの何分か仮眠した。
君津市に入ると、大江戸温泉の看板が目に付いた。
名前からして最近出来たのだろう。お台場にあるあの温泉を想像し、これはなかなかの施設ではと、予定を変更してそれを目指すことにした。
途中で進路が右の山間部になり、どんどん深い方へ上がっていく。
やっと入り口らしい看板があって左折して登りながら、なんとなく想像がついてきた。
DSCF5967.jpg
やっぱりか・・・
つまりゴルフ場のクラブハウスをそのまま利用しているってことだ。
そうなると洗い場こそ広いが、改造でもしないと浴槽の種類は少ないだろう。
ちょっと後悔しかけたが、料金を聞くと600円とのこと。
そうか今日は平日ってことになるのだ。
安いからものは試しでいいか。

10時まで少し待ってようやく風呂へ入るとほぼ想像通り。
増築はしてないようで、少し手を加えたとしたら大風呂の真ん中にジャグジーと、露天の端に寝湯みたいのがあるだけ。
まあでもゴルフ場の風呂の高級感ある雰囲気が残してあるので悪くはない。
一応4種類すべて入ってみて、寝湯でのんびりしたかったが、どうも納まりの悪い形状で落ち着けず早々いに上がることにした。
これならやっぱりかずさの湯の方が良かったな。

再び金田まで下道で行ってアクアラインに乗り、同行者は海ほたるに寄らなくていいと言うのでそのまま浮島出口から出て、来た道を戻って川崎駅前へ。
ここでラゾーナに寄っていきたいという息子を下ろして帰宅したのが12:30頃でした。

クーラーボックスの中身はここで公開するには恥ずかしすぎる内容ですが・・・
DSCF5968.jpg
夕飯のとき塩を振ってフライパンで焼いていただきました。

こんなしょぼい釣行でもいい気分転換にはなった。
一緒に行動することの少なくなった息子も、環境が変わるだけでも良いらしくまた行きたいと言っていたので、
次回は刺身サイズゲットを目標にまた計画してみるとしよう。

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