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マイカー買替え~房総ローカル線巡り

2017年 08月14日 11:31 (月)

3つ前の記事に記したとおり旅立ちの当日に自家用車が故障し、翌週より急ピッチで買替えを進めてきた。
元来車には拘りは持たず、必要なパッケージを満たしてちゃんと走りさえすれば良いくらいだったところへ自転車熱が加わり最後は手入れも家人任せに。
だがいざ失うと非常に不便なので久々にクルマについていろいろ検討してみた。

今後三世代乗車の機会はほぼなさそうなので3列シートの呪縛は解け、あとは最大で楽器と自転車を同時に積んで2人乗れればということでコンパクトカーのカテゴリーに絞り、中古で程度よく極力安くとなると候補はおのずとタマ数の多い車種に集中し、いざ現物を見に店頭へ行けば即決だった。
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3代目日産キューブ
2011年度登録車、累計走行距離は11000km程。
年式の割に走行距離が少なすぎて逆に心配でしたがどうやらエンジンの状態は全く問題なさそう。
ジャグジーをイメージした独特の内装デザインと、ソファのような質感のシート。
垂直に近いフロントガラスのお陰で頭の前方に広い空間があるのもあって、ゆったり寛いでハンドルを握れる感じが独特で、普段仕事で乗っているライトバンPro Box(これはこれで機能的に無駄がなくて好き)などと感覚が全く違って、プライベートとして完全に気分を切り替えて運転できそうなのがいい。

そんなわけで無事盆休み前に納車となり、全週末早速試走で娘と共に箱根へドライブ。
高速、下道を程よく織り混ぜて向かったのはここ。
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ほかのことでは誘ってもついて来てくれないことが多くなったが、美術館だけは大好きなので大喜びだ。
ピカソとシャガールの世界を都心の美術館と違ってゆったり楽しめて超ゴキゲン。

昼飯は自転車でも補給場所にしている芦ノ湖の湖尻で景色を楽しみながら...
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父のお気に入りのサイクリングコースをそのまま辿って、仙石原から黒白林道へ抜けて大好きな夕日の滝へ。
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自転車だとするりと立ち寄れる場所だが、車だとすれ違いが大変な道と駐車場が空いておらず戻って有料のPから歩いたり不便を感じたが、キャンプ場から滝まで木の根のジャングルだったところに遊歩道が作られ、滝の前にこんなベンチまで設けられていた。

そんな試走によって、高速も林道も問題なく走れることを確認し、盆前に追い込まれた仕事をどうにか切り抜けてようやく盆休みを迎えた。
折角なので休み中一度は新しい愛車に車載でライドの計画をと思案し、日程は天気予報に雨マークばかり並ぶなかで一番安全そうな日曜とし、渋滞回避して往復できそうな場所とそこからの魅力的なサイクリングコースをルートラボで引いて当日を待った。

旅立ちの前、明るいうちに車載も完了!
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 先代のdion号より荷室が短くなった分SSサイズのTCRでも前輪外して運転席の背後でちょっと長さが足りないが、少しだけ斜めにすれば逆さに立てた状態で積めた。
長身の人だとシートポジションとバイク長的にこういう積み方は無理なので、あらためて自分がコンパクトサイズで良かったとつくづく...(汗笑)

その夜なんやかやと早寝が出来ずにいながら天気予報を確認すると、目指す富士五湖方面にあった筈の晴れマークが消えたどころか、走りのメインである9時頃まで雨マークに変わっていた。
しっかり練った計画を今更変えたくないので雨でも走るかと決心しかけたが、試行錯誤の末三浦半島か千葉方面以外に晴れそうな所が見当たらない中でそれに代わるに十分なプランができた。

ひと眠りして未明出発の予定だったが、寝がけのゴタゴタで眼もさえてしまったのでそのまま出てしまうことにした。
川崎まで下道を通り浮島からアクアラインに入り対岸の木更津金田で降りてナビ任せで某所の駐車場まで1時間少々で到着。

ストビューで見たとおり車止めもなく誰もいない第一候補の駐車場に問題なく入れた。
時々何の悪戯か消えることもあるが常夜電灯が点いた公衆トイレと自販機もあるという素晴らしい環境。
日の出まで数時間あるので助手席で仮眠を。
独特の形のダッシュボードのえぐれた所に足を乗せられるのでなかなか寝やすい。
気温は25度程度で暑くも寒くもなかったのでエンジンを切ってそのままで大丈夫。

無人の駐車場の静寂で反って落ち着かず寝付けずにいると、軽くストンと何かが車に乗ったような感じがして目を開くと、来るとき入口付近で丸まっていたネコがボンネットに。
窓越しに威嚇して追い払い再び目を閉じる。

ちゃんと眠りに落ちた自覚がないまま次に目を開くとあたりは薄明かりで時間は4時半を過ぎていた。
到着以来初めて車外に出てトイレへ行ってから最初の目的地を決め、その近くの駅の時刻表とそこまでの距離を調べると、すぐに出ないと間に合わないのでバイクをスタンバイ!
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さあ出発だ!

一番列車の時間までもうとっくに2時間を切っている。目的地までの距離は31kmあるのでギリ間に合うか微妙なところ。
とりあえず走り出したはいいが、来るとき軽くパンを食べてからもう4時間は経ったので、このまま走り続ける訳にはいかない。
最初に見えたファミマでおにぎり2個食べてあらためて走り出す。

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薄い朝もやの中千葉らしいなだらかな傾斜と緩いカーブの道を突き進む。
この房総中央域は以前夢中だった釣りや、下手過ぎてもうやる気のしないゴルフなどでけっこういろんな道を走っているためほとんど目新しい景色などないが、車では判らない場所場所の臭いや、スピード上げて通過しては目に映らない景色の奥の景色が新鮮だ。
途中にまとまった高さの山越えはない筈だが、半島を横断するような移動では街から街への十数キロの間にちょっとした勾配を上るとトンネルがあり、峠を越えたかのように下りに変わる。
これで山場は過ぎたかと思うと同じような展開がまたあったりするので気が抜けない。

そんなこんなでようやく現れたのは久留里の街。
ここも何度か通っていて、趣のあるいい雰囲気だとは思いつつも通り過ぎるだけだが、今日は自転車だし目当てが鉄道なのだからせっかくだから駅を覗いてみよう。
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なかなか味のある駅舎ではないか。
しかもホームの向こうに列車が停車している。
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この路線は今回の対象に入れてなかったが、こんな寄り道で車両まで写せたのはラッキーだった。
しかしそれに気を良くして本来のターゲットに間に合わないでは意味がない。
ナビを作動すると残り10キロちょっとで時間まで40分程度。
山越えもありそうだから間に合うかはとても微妙だ。

軽くふた山ほど越して里に出て幅が広い道と合流して間もなく適当に設定したナビのゴールに着いた。
下調べした撮り鉄サイトに参考の地図はあったが、ポイントは特定されていなかったから写真の場所はその辺りで自力で探すしかない。
もうすぐにでも列車が来そうな時間だし、写真とは違うが線路の上の陸橋から見えた場所が良さそうだったからそこで構えることにした。

しかしバイクを一緒に写せそうな場所にセットしてカメラを構えるも一向に来る気配がない。
こんなアクシデントの少なそうな田舎でそんなに遅れることなんてあるのだろうか...?
いや、おかしい!
もう一度ネットの時刻表をチェックすると、間違えて平日ダイヤを見ていた。
休日ダイヤだとその20分後なのが判ったのでそのまま粘っていると、ようやく線路からかすかにカタンカタンという音が響いてきた。
「よし、来たぞ!」
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ん~気持ちが焦ってまだ列車が十分現れないところでシャッターを押してしまった。

そして振り向いて通りすぎるところをもう一枚。
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 う~む今度は逆に待ち過ぎたかも。
なかなか難しいもんだが仕方あるまい。
反省は次に活かすことにして第2のポイントを検索。
ここから10kmほど先のいすみ鉄道の見えそうなところにナビをセットし、バイクに跨がろうとしたとき...

カタンカタン......

あれ逆から来る~~
慌ててバイクを置いてカメラを構えようとしたらもう列車は目の前!
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どは~!大迫力!!
どうやらさっきの列車がそのまま引き返してきたようだ。
 最初から次を決めていたらこうして同じ車両に2度も会うことは出来なかったろうからこりゃラッキー!

それでは次のポイントでいすみ鉄道を捕まえに、さあ移動だ!

今度もネットのざっくり情報で10kmほど離れた辺りを目指し進む。
この三叉路は右かな~?!
って感じで回り込んだ瞬間にお目当ての物体が目に飛び込んできた。
見ていた写真の構図とは違うイメージだが、今見えてるこのアングルで十分!
ここならバイクもちゃんと一緒に写せる。
バイクをセットしてとりあえず構図の確認のため距離を取ってカメラを構えたりしてると...

ファーンッ! カタンカタン~~

えっまだ数十分あると思ったのに?!
そうか、逆方向の時間はチェックしてなかった。
絶妙なタイミングで撮影成功!!
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黄色いいすみ鉄道ムーミン列車と鮮やかに赤い鉄橋。
これが撮りたかったのだが、期せずしてそれに愛車を絡ませることが出来てしまった。

もうこれだけで十分と言っていい1枚だったが、少し待てば元々予定していたダイヤの列車も来るので、どうせならそれも写して行こう。
アングルを変える必要もなさそうだが、一応橋の向こう側も見ておこうか...

おお......

いや寧ろこっちの方が素晴らしいぞ!
こういう欲張りな構図は大好物だ。

時刻まで十数分あるので、近くに見当たらなかった自販機を探しに一旦少し走り、ジュースを飲んでから戻ってスタンバイ!
写したいもの全てを納めるには道の反対側まで離れねばならないが、この道が意外に交通量が多い。
列車が鉄橋を通過するジャストのタイミングに車が通りでもしたら台無しだ。
この1枚が今日の目玉になるだろうから何としても成功させたい。
心配しながら時間を待つと、定刻通りにゴトゴトと音が近づいてきた。
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やった~~!
鉄橋と列車とバイク、更にちょっと寂れたバス停のコラボレーションに成功!!

小湊といすみでそれぞれでそれなりの写真が撮れたので、これで旅の主目的は達成した。
あとはサイクリングとしても十分な走り応えがあれば何も思い残すことはない。
そのためには内房の木更津発なので外房の海をひと目見られれば十分だ。
ここから一番出やすいのは勝浦だが、あそこは釣りやらで何度も行っているからここまでの経路と同様に新鮮味に欠ける。
ということでそのお隣のサーフィンのメッカである御宿を折り返し地点と決めた。

見慣れた大多喜街道を左に逸れて十数キロ新鮮なコースを楽しみながら走り抜け、
山合から街場の雰囲気に変わって間もなくビーチリゾートと海水浴場という異音同義な言葉が混在する御宿に到着!
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自転車でこんな所まで来る意義は、太平洋に触ったという証拠と一般人の夏休みらしさを垣間見たかったということだけ。

ここまで来て時間はまだ9時。
そうは言っても出発してコンビニでの食事が5時頃なのですでに4時間が経過している。
自転車的にはハンガーノック手前のギリギリとも言えるので、昼の大休憩のタイミングだ。
でもこの辺の観光地割増の店で魚介とかなんて必要としないので、街道沿いのチェーン店とかで全く構わない。
とりあえずコンビニでトイレでも借りよう。

国道128号沿いの711に入ってみると、期待もしていなかったイートインコーナーがあったのでアッサリそこでメンチカレーを戴くことに。
そして既にたった2枚の画像で十分満足と言えるいすみ鉄道のpicをインスタにUP!

帰路については、往路と違うルートの途中でもう1ヶ所撮り鉄でもしていこうかな。
でも同じ車両ではつまらないし....
そう言えば小湊鉄道のトロッコ列車とか言うのがサイトに載っていたけど、こんなお盆の日曜ならきっと走っているに違いない!
時刻表を調べると、このあとだと昼前くらいの1本しかない。
上総牛久の時間には上り基調の35km近い距離を1時間半では、どう頑張っても間に合いそうもない。
来た道を戻り大多喜街道を行けば、逆方向から来る汽車といずれすれ違えるから1番確実ではあるが、そうなるとコースにまるで新鮮味がない。
そこで暫く初めて通る別ルートで北上し、いいとこで街道に出て迎い撃つとしよう。

さっき来た道が上り始まるあたりから右に分岐し、予想通りの田園地帯を頑張って漕ぎ進む。
軽く上りながら向かい風にも押さえられのでスピードに乗れないが、サイコンを見ると意外に25kmくらい出てたりするのは、7月にけっこう走れた成果なのだろうか。
往路はほとんど雲って25度程度の丁度良い気温だったが、この頃には完全に晴れて気温も30度を示していたが、不快なほどの暑さではなかった。

Google先生頼りで順調に距離を縮めて国道297大多喜街道に合流したポイントは、見覚えのある商業施設が集まった交差点。
するとこの先に国道が小刻みにくねっているのはあのワアインディングか....
この道の山っぽいところを出来るだけ避ける意味もあっての回り道だったのに、最も避けたい区間を通ることになるとは。
別に坂がキツいからってだけではなく、この区間が非常に車が集中しそうなのが嫌だった。
他に迂回すると可なり遠回りなので諦めて対峙してみると、やはり特にワインディングのあたりの道幅が狭く背後からの車には気を使った。
しかもヘアピン2~3回の辛抱と思ったら予想よりひとつふたつ多かったりしたが、結局斜度はそれほどでもないので問題なく越えられはしたが、ここら付近だけ少し雨もパラついたりもした。

ようやくもう少しで小湊鉄道に近づけるところまで来て、圏央道市原鶴舞ICの先を左折。
暫く上りに耐えたあと下りながら高滝湖が見えてきた。
往路のときに出きれば通って行きたかったが、撮り鉄優先なので時間的に今回は諦めていただけに、時刻表を追った結果ここを通過出来たのはラッキーだった。
DSCF5529.jpg DSCF5530.jpgDSCF5544.jpg
缶コーラでひといきつきながら何枚か写真だけ撮れればもう十分。

小湊鉄道はこのちょっと先を通っていて、来た道をいけば右手に高滝という駅がある。
ひとまず駅を目指してから付近の撮影場所を探そう!
軽くひと山越えると踏切がありそこから駅が見えると、そのホームと駅舎の佇まいが既に望んだ以上の風情を醸し出していたので、線路脇のダートへ躊躇なく踏み込んでいった。

ホームの脇に積んである枕木の山がバイクを立てるのに絶好の位置で、カメラを構える位置には小屋があって軒下の日陰に入ることも出来るというポジショニングで汽車の迫るのを待つ。

やがて ポー!とか シュッシュ! とか踏切の音がすこしづつ迫り、
ホームの彼方から姿が現れたところをx20ズームでパシャリ!
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撮り鉄はついでに少々かじる程度だったので、こうしてSLが来るのを待ち構えるなんてシチュエーションは想像したこともなくちょっと感動的!
高滝駅は通過となっていたので、あとはホームのいい位置でバイクとの2ショットをキメられたら最高だ。
汽車はゆっくりホームに入ると意外にも停車した。
恐らく観光列車ならではのサービスだろうが、これを誰より喜んだのは自分かもしれない。
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ついでの思い付きで寄ったようなものなのに、こんなに期待以上の画像が撮れるとは....

もうここまでで十分満たされたので、目の前を通過する様子の撮影は反応が遅れた感じになったが、汽車の真横と
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客車の最後尾は
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こんな様子。
そしてこの高滝駅はシンプルで情緒溢れる駅舎だった。
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それにしてもローカル線ならではの特権でこうして間に柵もなく間近で車両を目の当たりに出来ると満足感も大きくなる。
その迫力もあって後で調べるまで気づかなかったが、そういや蒸気機関車にしちゃあ静かだったと思ったら、実はこの汽車はSLの皮を被ったディーゼルカーだったようだ。

それはともかくとしても、前夜急遽思い付きで路線変更したのに、これだけの撮れ高があればインスタ的には全く申し分ないフォトセッションだった。
駐車場までの最短コースの風情溢れる里山を走り抜けながら残り十数キロの道のりを満足感と共に走りきって無事愛車の元へ帰還!
積込みを済ませて向かったのは、勝浦辺りで早朝釣りの帰りによく寄った温泉のかずさの湯。

心ゆくまでお湯に浸かって、休憩所でゴロリと仮眠し、帰りも木更津金田〜浮島間のみアクアラインに乗り16時頃帰宅!
流石にお盆休みで午後の海ほたる付近は渋滞もあったが、その距離も大したことなく、我家までのほぼ直線距離のドライブもただただ楽しい道のりだった。

そして肝心なサイクリングの方も、車載に撮り鉄と走りは二の次のように見えながらも走行距離も120.9kmと十分なボリュームで、平均時速も久々に23km/h超え。
ここへ来て脚力回復かと思えそうだが、これはアップダウンが一様に緩やかだったからだろう。
上りでスピードがあまり落ちないからもあるが、緩くて長い下りは危険回避でブレーキングが多くなる急坂よりもスピードを上げ易いからに違いない。
 
まさか盆休み6日間でこれが唯一のライドとなろうとは予想だにしなかったが、その唯一がこれだけ充実した内容に出来たのは本当に良かった。


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首都圏の秘境路線鶴見線<2013年4月27日>

2013年 04月29日 17:46 (月)

鶴見川沿いを自転車で下って海まで出る旅のもう一つの目的は鶴見線を撮る!であった。

ここは大首都圏の京浜工業地帯の中にあって、短く行き止まりばかりの支線であり、
そこで働く人の通勤の足として以外の存在意義が希薄が故に、
部外者が利用することがほとんどないローカル線となっている。

幼少の頃は日本を代表する大動脈の心臓とも言える田町電車区の近くで生まれ育ち、
必然的に電車好き(当時は鉄チャンなんて呼称はまだ存在しなかった)だった私が、
十代の頃よりその興味の矛先が音楽に向かった為に40年近く遠のいた興味をさりげなく引き戻したキーワード
それは「秘境駅」という近年脚光を浴びだした鉄道マニアの新しいカテゴリーだった。

その典型は当然人里から離れた山間部などの今や住人がほぼ居なくて利用者が一日数名あるかどうかのような駅となるのだが、
そんな地方の辺鄙な場所ばかり専門で訪れる趣味とすると、
当然かなりの旅費と目的遂行の為宿泊する時間など費やすものも多く、
地味そうに見えながらいろんな制約のあるかなり贅沢な趣味となり、
私のようにそれに一点集中する積もりもない生半可な者に踏み込める範疇ではない。
でも今回のようにサイクリングの目的と並行して楽しめるのなら話は別だ。
電車で訪れれば途中下車など面倒な感じだし、車でも駐車場探しなど落ち着いてフレキシブルな対応がし辛い。
そこへいくと自転車なら、小回りも効くし何処でも好きなように停めて撮影もできる。
例え目的地まで行く途上であっても良さそうなポイントがあればこのように・・・
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ちょっと無理のある写りだが、鶴見川沿岸より鉄橋を渡りきった横須賀線。

そしてその鶴見川を下りきった河口から最初に鶴見線とコンタクトできたのは鶴見小野駅。
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鶴見より2駅目でまだ工業地帯ではなく小さな商店街と住宅地の中に潜む駅の佇まいもなかなかだったが、
なによりその時刻表にインパクトがあったために、この写真が1枚目ということになった。

工場や会社が休みの土日の昼間ともなると、都心からそう遠くもないのに1時間に2本しか走らないとは・・・
20分程度待って今回初めてとなる鶴見線の下り電車が到着した。
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すぐに線路沿いにチャリを走らせていくと次の駅より先に現れたのはこんなお宝ポイント
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ただの電車基地沿いの道かと思いきや、この先がフェンスで行き止まり。
そういえばここへ入る所にもフェンスとがあったが、たまたまそこで地域の子供イベントがあって門が開いていたことにその時初めて気づいたのだった。
つまり普段はこの道には入れないのた。 ラッキー!

あらためて線路の向こう側に回り込むと。
な~んだこっちの表門が思いっきり開放されているではないか。
とは言ってもさすがに中に入ったら怒られそうだからフェンス際からいたたきます。
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このすぐ先にあったのが弁天橋駅。
旭硝子にJFE関係の大手企業に囲まれたこの駅は独特だ。
駅舎自体は他駅と同様のいい感じに年季の入った素朴な作りでほのぼのしますが、
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駅の正面に向かって右側を近年に整備したらしく、
大きく公園のようなスペースがあり、その先には駅舎より大きいような全自動の駐輪場が建っている。
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写真右側のCycle Treeというのが駐輪場のほんんの一部で車のタワーパークより凄い収納部分がドドンと構えている。
先述の大企業への通勤用だとしたら何故駅の敷地の方にあるのかが疑問だし、
この駅から都内などへ通勤する人が利用してるというのだろうか。
だとするとこの周辺に住宅はないので、少し北にある産業道路を渡った向こう側から来てるとしか考えられない。

そして次なる駅こそが今回一番詳細を見たかった浅野駅なのだが、
ここから線路沿いの道がなく、その産業道路まで一度出て少し進んだ入船公園内を抜けて辿り着いた。
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写真右手に見える扇町方面行きのホームの島とその奥で分岐して左手に弓なりに広がる海芝浦行きホーム
二つの路線を踏切でまたぐ道路にこの入口が面していて、二つの路線と道路で駅舎を囲む三角形になっているのがなかなか他では見られなくて、この駅での撮影が今回の一番の目的となっていた。
とにかくそれぞれの方向からここに停車する列車を撮影したい。
その最初にやってきたのは、扇町の方から鶴見行きの電車。
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隣の安善駅に停車している時点で待ちきれずにズームでパシャしたらこんな写真になった。
かなりの晴天でかげろうユラユラなのか?カメラか腕が悪いのか?
いずれにせよひと駅分の架線のビームが密集して見えるのも含めてこの写真の雰囲気けっこう気に入ってます。

鶴見行が出発した数分後にお待ちかねの海芝浦行がやってきた。
Suicaのタッチパネルがあるだけで駅員も構内にはおらず、ひとりでいいように出入りして撮影していましたが、
この決定的な場面を撮影しようというところへ、カメラと被写体の間にある親子が割り込んできた。
まじかよ~邪魔してくれるじゃねえかとイライラしながら、もろとも撮してやったのがこの写真。
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ところがいざ写真を見てみたら、お父さんのカメラに向かいニッコリとポーズをとる坊やの笑顔に思わずほっこり。
期せずして今日一番の傑作写真になってしまったではないか。

親子はこの列車に乗り込んだので、きっとあの名物終着駅でまた撮影でもするのだろう。
その電車がホームから弓ぞりに90度方向を変えて運河沿いに進んで行く姿を撮影しつつ見送りました。
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そしてそれを追うように線路沿いの道路を自転車で進んでいくと、次の駅の入口から先は東芝の敷地内ということで自転車は先へ進めないので、
駅の構内に停めて誰もいない新芝浦駅に入り込んで撮影を初めました。
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このホームの隣がすぐ運河という景色がもたらす秘境感はたまりまへん。
本来この路線の名物は東芝の敷地内にすっぽり飲み込まれた海芝浦駅ですが、
そこへの電車は行ってしまったばかりだし、もう今回の撮影はここまでで十分だと思いました。
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あの親子と共に折り返して戻ってきた列車を撮したとこでいよいよ空腹もピークとなり、
昼飯のピットインのあと再びサイクリングのルートへ、ということで今回の撮り鉄は終了ということにしました。