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原点回帰のヤビツ路

2017年 11月18日 10:36 (土)

ほぼ1ヶ月続いた乘れず状態から遂に解禁となったのは箱根の翌日のこと。
この大き過ぎるブランクを補う大事なライドを何処にするか思案して出した答えは我がホームマウンテンと呼びたいあの場所。

前夜の夜更かしで出足が遅れたこともあり、2年前の自分からは「この腑抜けが!」と叱責されそうだが飛び道具のcube号で込み入った街場の自走ルートを1時間足らずでワープ。
自走しても100kmちょっとのところを敢えてそうしたのが実は今回のテーマには叶っている。

そのテーマとはひとことで言えばズバリ
「原点回帰!」

何の原点かと言うと、約3年前にチームプレトレに志願して加えて戴いた最初のライドが、それまで上り坂ですら極力避けてきたというのにいきなりヤビツ峠で、
以来山に魅せられ、自転車で高みを目指すことに変えがたい楽しみを見出だした日のこと。

ブランクで登れなくなったであろう身体を目覚めさせる意味と、初めて自らの脚で勝ち取ったヤビツの素晴らしい景色たちをあらためて目に焼き付けて、あの日からの自分のようにチャレンジャブルに走り上る気持ちを取り戻そうというのが今回の主旨だ。
そしてそんな初チームライドのときも車載で集合したというのもあって、今回のワープも正当化されるということになる。

当時の集合は伊勢原だったが、その日も夕方の帰路で渋滞にハマったのもあって、今回はより家に近く回避ルートもとり易いそうな厚木市内の某所に駐車。
定番コースとなる246で善場峠越えから名古木スタートではなく、大山登山口寄りに抜けて浅間山林道を経由し、より山成分を多く満喫していきたい。

駐車場から坂を下って行く途中で先ず度肝を抜かれた光景がこれ!
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撮影は帰りにしたものだが、写真だけでは伝わりきれないくらいの莫大な数の白く輝く箱車が広大な敷地に敷き詰めるかのように並んでいる様を、こちらは隣接する緩いカーブの坂を下りながら立体的に目の当たりにして本当に圧巻だった。
これはさながら有名なナウシカの名シーン、王蟲の群れが姫さまの意思が通じて静止したあの光景のように思えた。

そんな圧巻な光景を横目に坂を下って少し行くと飯山温泉の表玄関が現れる。
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普通なら橋の前を右折して土山峠から宮ヶ瀬湖となるところだが、今日は大山方面から浅間山の経由で行きたいので、ググナビに従ってこの橋を初めて渡ることに。
右岸沿いに下って未知のゾーンに突入すると、住宅地を抜けて小高い山の斜面を登り始めた。
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何気ない景観だが新鮮でいい。

すぐにこの坂を登りきったT字路の右手にちょっとした石碑などがあり、よく見ると峠の表示が...
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物寄峠とGoogleマップで検索しても出て来ないが、
調べによると戦国時代に北条と武田の合戦の最前線の物見櫓があった場所で、武器などの物資をここ寄せ集めたんだとか。
相当な通でないと探しもしないであろう実に激レアな史跡でした。

それはそれとしてよく考えると、これから山の世界に入ろうというのにボトルは空だし携帯食も足りない。
ナビの示すままだとコンビニが出て来ない可能性大なので、一旦目的地を変えよう。
使えない抜け道ルートに翻弄されながら進むうちに森の里のスーパーが現れたのでそこで一連の用を足して、再度大山山口へナビをセット。
写真は撮り損ねたが、恐らくかき氷バブルで改装したと思われる清水屋前に無事到着し、ひと呼吸整えてから駐車場から始まる登り口へアプローチ。

のっけからきつい勾配で折れ曲がりながらすぐに下界を見下ろせる高度に達するが、そこで初めてインナーローまでシフトダウンしたら以前に覚えのある異音がカランカランと...

あっ!ディレーラーハンガーが曲がってスポークに当たるヤツやん!!

力加減を間違えて折らないように注意しながら引っ張ってみる。

上り始めるとまたカラカラ...

こんなことを数回繰り返し、このままヤビツ登るなんて気が重いと思っていたが、
浅間山林道のゲートを越えて更に調整したあたりでようやく鳴らなくなった。
この林道は所々から湘南方面が垣間見えてもなかなかちゃんとした景観が望める場所がないが、あえてビューポイントを挙げるとするなら中間地点のここだろう。
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景観のど真ん中を頭上から送電線が貫いていくというのもなかなかレアでいいかも。

結局登山客の老夫婦と挨拶を交わした以外誰にも会わずに適度なアップダウンの林道が終了し、表舞台に合流する場所は蓑毛バス停の目の前。
そしてここからが初めてのクライミングの日の思い出でを辿るところです。

あの日は伊勢原市内集合で善場峠~旧トンネル~まだ711がなかった名古木交差点と来て、今は無きデイリーヤマザキで休憩してから遂にクライムスタートとなり、ちょうど最大斜度の直線あたりで自衛隊の装甲車が降りてきたので足を付き、更にこのバス停で記念撮影。
ここからは各自のペースでクライミングとなった。

以降は少なくともヤマザキから峠までは基本足付きは禁物という認識になるが、劇的に衰退していると思われる今回は、初心に帰る意味でも当初と同じでようにここで休んでも許されるところ。
それでもディレイラーハンガーの一件でさんざ足付いてきたため疲労感もなかったので、合流してから休まずにクライムを継続。
最初の輪型コン区間の先はやはり斜度も緩み、先程の林道に比べて格段に路面も良いのでやはり最高に気持ち良く登れる。
初めてのあの日もこのエリアの涼しい針葉樹林が実に爽快で「気持ちいい~♪」と声に出しながらペダルを回したことが思い出される。

左斜面からヘアピンで右斜面に代わる辺りがちょっとしたピークだが、さすがに何度も通れば慣れもあるので衰えた脚でも問題なく通過し、展望台が見えてきた。
娘のbianchi CIELOの24足の助けもあり、気が付けばメンバーの誰より先にここへ辿り着き、皆さんの到着を待って奥のこの場所で休憩。
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この場所からの景色はそれ以前にも車で1度だけ来て見てはいたが、その日は自らの脚で手に入れたここからの眺めが特別過ぎて、なにしろ感激と感嘆の連続だった。
以来山を目指すサイクリストとしていろんな景色を観てきたが、それはいまだにこれを超えるものはないと思えるほどの体験だった。
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そんな思い出も含めてこころゆくまでこの景色を楽しんで、当時と同じように残りのクライミングをひと踏ん張りして、一般的なヤビツ峠の目的地に到着!
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さすがにルート上の最高地点だけあって、ここのモミジは他よりひと足早く色づくので、今更この記念撮影も要らないと思いつつ,,,

ちゃんと下から休まずに登っていたなら、ここで数十分はゼイハアしながら休みたいが、菜の花台からの2kmちょいなので写真だけ撮ってさっさと裏へ下る。

そして当時と同じように下って間もなくのここでランチタイム。
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宛にして来てもやっていないこともあるのは名前のとおりの「気まぐれ喫茶」
今日は開いてて良かった!
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相変わらず山小屋な雰囲気の店内と、いつ来ても変わらないママの娘グレースマーヤのBGM。
あの日から気になっていていつかは注文と思っていたガーリックライスに初トライの予定だったが、「今日はできない!」とご主人。
まあそんなのも気まぐれってことで問題なしなので、当時と同じカレーをチョイス。
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食後の名水コーヒーも相変わらず素晴らしい。
こんなちょっと洒落ていながら山小屋気分も味わえる店がてっぺん近くにあるのもこのヤビツ峠の大きな魅力のひとつであると、今回もあらためて実感した。

そしていつも爽やか裏ヤビツのダウンヒル。
とりわけ秦野市内は道路整備が行き届いて、すぐ左のせせらぎを楽しみながらの滑走はただただ爽快のひと言。
様相が変わる清川村との境界付近にこの吊り橋があることを知ったのも、プレトレ会で最初に通り掛かったときのこと。
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紅葉はまだ序の口だが、川の合流点でもあるので橋の景観と共に癒されるポイントだ。

何故か毎年のように同じ時期に来ているから色付きはまだまだとは承知している。
それでも多少なり🍁紅葉を感じられる部分を切り取って帰りたいなどと考えながら、札掛橋を越えて道幅が狭まり通行の危険度が増す清川村エリアを下っていく。
そんな中でそれなりに色づいた景観をいくつか捉えることが出来た。
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この砂防ダムの水量が豊富だったので、色付き加減が5分程度でもなかなかの絵面に。
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以前はキャンプ場の上から迫力ある眺めを撮影可能だった場所にフェンスが立てられたお陰でヴューポイントが減った代わりに、この峡谷の景色が最近のお気に入り。
意外に宮ヶ瀬湖からすぐの場所にあるので注意しないと見逃しそうで、また道幅も狭いので撮影には十分な安全への配慮が必要だ。
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いつもチラ見程度で通過していた場所だが、対岸の橋のアーチと橋脚の連続が目に留まって撮影!
アーチが目で橋脚を睫毛と捉えると人の顔にも見えなくない。

その後写真の橋を渡って土山峠を滑降して駐車場まで戻り、車に乗り換え無事帰宅。
以上、3年の時の流れの中でスタートラインのコンビニが代わったり、ちょっとした工事などにより若干の変化はありながらも、基本的には変わらずサイクリストにとって魅力満載のヤビツ峠をあらためてじっくり楽しんだライドでした。
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港三昧<平塚港ポタリング>

2017年 10月23日 20:40 (月)

200画像ゲットの翌日の祝日も好天だった。
勿論走らねば勿体無いが、前日に久々の100km超え+クライミングで十分走っているので軽めで済ませたい。
とは言っても近所では面白くないので車を利用するのが良かろう。
但し3連休最終日なのでメジャーな場所では渋滞に巻き込まれる。
夜更かしして出発も遅れるとなると益々行き場所は難しくなる。

そんなこんなでとりあえず向かうことにしたのは、キューブ号納車直後のお盆休みの頭に車載のテストで出掛けたものの、終始雨降りでバイクを降ろせず仕舞いだった湘南方面。
とりあえずプレトレ時代に寄ったことのある茅ヶ崎の山側にある公園の駐車場を目指して行ってみる。

相変わらず激しい裏道構成で責めてくるGoogleナビに導かれ、1時間少々で到着するも、予想と外れて駐車場がすべて有料だったのでスルーした。

さて、完全にあてが外れて代替え案もない。
とりあえずそのままの流れで適当に進んでどうにか無料の駐車場を発見し停めることが出来た。
DSCF6080.jpg 
詳細は明かさないがこんな場所の近くが本日のライドの出発地点となった。

この並木道を南下して相模川沿いに近づこうとした途中でこんな場所を発見!

IMG_9101.jpg 
「おいおい、それってあのショーワのアイドル達で問題になった鉄道営業法で罰せられるヤツじゃないの??」

「心配しないで下さい!ちゃんと穿いてますよ!!」
じゃなくて、「ちゃんと廃線なので大丈夫ですよ~!」

調べによるとこの線路は昭和59年まで存在した相模線の一部で「西寒川支線」という寒川駅から分岐して僅か1.5kmの西寒川駅までの区間を往復するだけの路線だったらしい。
廃線というのも探せばいろいろな所にあって探求テーマとして面白そうだが、こんなにキレイに残っていて簡単に入れる所も珍しいのでは....

今日のルートは地味になりそうだから写真ネタとして心配だったが、早々にひとネタ確保出来て良かった。
と、このあとの展開を予想も出来ずにこのときはそう思っていた。

そしてここからすぐ近くの相模川沿いに出て、左岸に沿ってしばらく南下し、自走で平塚方面を目指す場合などに最短ルートとして相模川越えで必ず通る湘南銀河大橋の上に土手から回りこんだ。

嬉しいことに車で駐車場を探す間もチラチラ見え隠れしていた富士山が、まだどうにか雲間から少し顔を出してくれていたので、橋とバイクと合わせた画像のベストアングルを求めて試行錯誤。
時折少しだけ車の通行が途切れるタイミングと、歩道の通行人が消えるタイミングなども見計らって何枚か写した中から厳選したのがこの画像。
DSCF6101.jpg 
冬場ならここからかなりしっかりとした富士山も撮れるが、こうやってうっすら小さめにシルエットのように映る姿もなかなか良い。
とりあえずさっきのとこれがあればインスタネタとしてはOKだと言える。

この橋を渡りきってすぐの道を左折して海の方向へと進む。
県道でもない工業地帯のその道は、車道部分は片側1車線だが左右の歩道それぞれにセンターラインが引かれ、そこそこの幅もある海軍道路と同じような造りだった。
DSCF6151.jpg 
歩道部分には表示こそないが、横断歩道になると右側に自転車マークが書かれている。
ほぼ一直線で歩行者が極めて少なく大変走り易い道だが、度々舗装状態が宜しくないのがちょっと惜しい。
でも車ビュンビュンの国道129よりはよっぽどマシだ。

国道1号に突き当たり、一旦右折してから東海道線を潜れる道へ左折し海へ向かう。
競輪場を越えると左に平塚港の案内があったので行ってみると、ちょっとした港町の雰囲気がある場所に出た。
建物の間から港らしきが見えたので出てみると。
IMG_8928.jpg IMG_8929.jpg 
こんな周りを囲われた港に出た。

平塚港というと相模川の河口の海側にある大きな新港のイメージしかなかったが、新があれば当然旧も存在する訳で、別名須賀港とも呼ばれるこちらも現役で活躍してるとのらしい。

囲いの上をたまに自転車が通るのが見えたので、一旦外に出て登り口を探すがなかなか見つからない。
結局右手の相模川の堤防に上ったら、上の道がそのまま港の周りをコの字に迂回するという珍しい作りになっていた。
IMG_8930.jpg 
キレイにペイントされた高い塀に囲われた独特の閉塞感が逆にいい感じで、のんびり竿を出すには良さそうだが、堤防釣りのメインターゲットが回遊魚なので、こんな川の途中にある港ではちょっと期待できなさそうなのが残念だ。

写真右手の囲いの上から川へ出ると、すぐに河原へ降りられるようになっていた。
IMG_8902.jpg 
前方の橋が湘南大橋で、その先に伸びている突堤の向こう側は相模湾。
あの橋の上はたびたび通過しているが、こんな景色は初めて見た。

土手の上を皿に進んでこの橋を潜ると、少し見覚えのある新港の名物とも言える釣船屋が現れた。
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三郎の方はよく車にステッカーが貼ってあるので有名だが、治郎って兄さんか?!

更に進むと土手の道は行き止まりとなり平塚新港が現れた。
DSCF6131.jpg 
漠然と目指した場所はここだったが、意外な景色がこのフェンスと反対側にあるのに気づいた。
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お~これは凄い!
左にくっきり江ノ島が見えるのは普通なことだが、その右手の先に烏帽子岩があるぞ!!
関東圏外の人でも初期サザンの有名過ぎるヒット曲で必ずや聞き覚えのあるだろう相模湾の名勝二つが、こんな1枚の画像に収まってしまう場所なんて恐らくここぐらいなのでは...

思わぬ景観の拾い物にすっかり気を良くし、もう今日はこのまま帰ってもいいくらいな気分だったので、釣り船屋の裏手へフラフラと迷い混んでメシ処を物色。
すると国道134号の近くにけっこうな行列が。
なるほど、これは前にプレトレ会で来たときランチタイムの候補のひとつだった平塚漁港の食堂ってヤツだな。
時間に余裕はあるがこれに並ぶのはちょっとな..
するとすぐ先の角にこんなお店が。
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生しらすなんて書いてあるが、そんな季節だったっけ?!
入ってみると、定番の生しらす丼やほかの刺身定食などもあったが、どうせならこれにしてみよう!
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しらす三昧定食。
さすがにメインが小物の集団だけに絵面の迫力こそないが、
普通に大好きな釜揚げに、山椒の効いた佃煮が激ウマ~!
2種だけでもお代わり出来そうなくらいメシが進む進むー!
そこをなんとか抑えて貴重な生シラスもしっかり味わいました。

そして本日の目玉の江ノ島+烏帽子岩画像をInstagramに上げて身も心も大満足で店を出て再び土手の上へ。
目の前の橋の上が気になったのでちょっくら登って撮影をば。
IMG_8901.jpg 
いつも海側を通るときは景色が気になるが、帰りに山側を通るときはスルーしがち。
だが実はこちらの景観が意外に素晴らしかった。
青い空と青い川に挟まれた緑のゴルフ場に赤い橋と新湘南バイパスの白いアーチが良いアクセント。
そして直線的な欄干と外灯の連続感が織り成すなかなか絵的な風景だ。

再度土手に戻りさっきチラッとだけ登ってみた須賀港の囲いにもなっている上の道をそのままぐるりと走り抜ける。
ここまででどれだけ絵になる風景があったことか。
このままずっと相模川右岸の土手を走り続けて帰れれば最高なのだが、それが少なくとも国道1号の先では寸断されることは知っている。
とりあえずこの区間で行けるとこまで行ってみよう。

どうやら次に現れた橋の前が行き止まりだったようだ。
先へ進むには引き返すしかないところだが、そこに並ぶいくつかの三脚を見てここまで来た理由が出来てしまった。
側の手摺にバイクを立て掛けてカメラを出そうとしているところへ早速鉄橋を渡る轟音が...
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こんな風に偶然に撮り鉄もできるなんて今日はどこまで運がいいのか。
別のが来るのも待ってみようか。
すると全く想像もしないものが意表を突いて現れた。

うへ~!なんだアレっ!!
ヒヨドリくらいのサイズだけどどうやら違う感じだぞ。

IMG_8949.jpg 
後の調べで以前ナイトライド帰りの湯河原のコンビニでもたまたま見掛けて写してはいたイソヒヨドリの雌ってだけでも十分珍しいが、
それが並んでいた三脚の中の無人だったひとつに乗ってるなんてどうにも珍し過ぎる!

「ほれっ撮れるもんなら撮ってみろ!」
なんて言っているようにしか見えない絶妙な首の角度だ。

そんなところへまた轟音が近づいてきた。
おっこれはコラボ写真のチャンス!
しかしどこに照準を合わせたもんだか...
IMG_8950.jpg 
結果的にどっちつかずで虻蜂取らずな写真になってしまった。
恐らく正解は「イソヒヨさんにピントを合わせて通過する電車のスピード感を出す」
だったに違いない。

そうこうしていると三度轟音が。
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EF66だ。

更に間も無く再び轟音が近づくと...
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出ました真打ちスーパービュー踊り子号。
ちなみにこれが251系で、昨日藤野で撮ったのが215系。
どちらも2階建ての特急っていうところにもちょっとした運命みたいなものを感じてしまう。

そんなこんなで、ごく短時間のうちにフルメンバーに近い鉄橋撮り鉄が出来たばかりか、狙ってもそうそうあり得ない珍し過ぎる撮り鳥まで成し遂げてしまいましたとさ。

このあと少し引き返して土手を降り、裏道から東海道線の細い踏み切りを渡り、来たときと同じようにゴージャスな歩道から湘南銀河大橋へ出て車へ戻り小一時間のドライブで帰宅!

結局インスタへは、湘南大橋の上、上流側からの湘南大橋、平塚漁港(須賀港)の束、湘南銀河大橋、イソヒヨドリ束、踊り子号の順でひとつづつおよそ1週間に渡りアップ。

中で最もいいねを集めたのはイチオシの烏帽子岩ではなく、意外にも上流側から湘南大橋で、
それまで半年に渡り王座に君臨していた稲村ヶ崎付近の「海へ続く街角」と名付けた画像(現状139いいね)を軽く飛び越えて168を獲得!
続いて踊り子、銀河、ヒヨドリ、須賀港、湘南大橋上と来て最後が江ノ島+烏帽子岩という予想外の順位になったが、これら全てが110を越えているというのは実に嬉しいことだ。

なんの期待もせず気まぐれで行った観光地と呼ぶには地味過ぎる平塚界隈だったが、好天に恵まれたこともあって、予想を遥かに超えた充実感のポタリングだった。


記念画像を求めて〈和田峠〜相模湖〉

2017年 10月20日 08:51 (金)

10月の三連休雨の初日を仕事に充てると、残る2日は天気にも恵まれた。
漠然と山の方に行きたいという気持ちと、ある画像を今撮らねばという必要性から1日目の目的地とルートが決まった。

自走で早朝出発は久し振りかもしれない。コンビニで朝飯のあと新百合ヶ丘〜多摩センター〜平山城址公園〜浅川〜陣馬街道とつないで川原宿ファミマでひと息ついて和田峠へアプローチ!

陣場街道の恩方付近はいつ通っても最高に気持ちがいい。
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そして峠の入口でひといき
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トレーニングとか記録とか気張るよりクライミングが楽しめればそれで十分だが、定期検診か日々血圧をチェックする感覚で一応ストップウォッチを作動。
前回登ったときは入山峠に続けた為序盤から筋肉の疲労を感じたが、今回は直接だというのにすぐに同様な感覚を脚が訴えてきた。
この前半で辛くなるのはいつものことだが、この調子ではいよいよ途中足付きかとさえ思えるほど。

ロードデヴューから勢いに任せて乗りまくりだった2年前に子の権化も風張林道も足付き無しと果せば成し遂げてきたが、今や当時とは別人のようだ。
それでも最低限止まらず登りきりたい。
気を抜く場面を与えてくれぬ峠だが、幾分ましな中盤を経て、大体覚えてきているので残りの道程の予測が立つことで、最後の巻貝からラストのきつい直線も何とか走りきることはできた。

しかしタイムの悪さにはちょっとショックが隠せない。
何しろ最初の計測でこりゃ駄目だと思ったタイムを、その後一度も上回らぬどころか、回を追うごとに悪くなり、今回はなんと当時より6〜7分も遅くなっていたのだ。
一昨年前のちょうどこの頃仕事の配置替えにより全く乗れない時期があり、以降イケイケだった勢いと体力が大きく後退して以来、やもすればブルベ出場かとまで高まった競技指向も完全に萎え、走っても登っても先ず楽しむことが最優先となったとは言え、ここまでの退化は看過できない。
このままでは山を楽しめなくなってしまう。

まあ、でも焦ることはない。
気長に少しづつ戻していこう!

と、頭を切り替えたところで手短に峠とはお別れ。
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途中経路として八王子側からの和田越えをチョイスしたのはこの先に期待してのことだったが、少し下って景色が広がりかけたところでその期待が多くの雲に覆われて外れたことを悟ったので、そのすぐ手前にの広場にバイクを置いて今年のはじめに積雪で藤野側から登って引き返す際に見ようとして諦めた鍋こわしの滝を見にいくことにした。
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こんな案内板にも描かれてはいるが、あるのかないのか判らないような細い道で崖っぷちを斜めに下る。
なんとなく滑り止めの段が設けられた形跡はあるものの、落葉や枝などが堆積してその機能を果たさないところをちょくちょく滑りながらなんとか転倒だけはしないように降りていく。
少し下るとこのように上から一応滝の全景は辛うじて見えた。
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前にチラ見したときはチョロチョロでほぼ滝の体をなしていなかったが、前日までの降雨のお陰で今日はなんとなく滝らしく見える。
こうなったら行けるとこまで行ってやろう。
百尋の滝までの道に比べれば距離はハナクソだが、危険度は凌駕するかという位の道なき道を更に降りていって、遂に滝壺というより滝全体の目の前に辿り着いた。
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こうして写真だけ見るとスケール感は伝わらないが、実際に百尋との比較で言ったら、道程の長さがそのまま滝の大きさに比例している感じ。
でも自宅から最も手軽に登れる峠の道すがらに、こんな隠れ名勝があることを今更ながらこの眼で確認出来て良かった。

来た道を戻って登り、すぐ下の見晴台でひと休み。
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この中心に霊峰が聳え立つ完成品の名画さえ頭になければこれだけでも十分な絶景だ。

お馴染みの峠でのまた別の楽しみを終え、藤野方面へ爽快に滑降。
下りきって最後に藤野駅手前のトンネルに向け再度上りになる手前で、左に分岐する道の先が少し見てみたくなり吸い込まれるように下っていくと、住宅地を少し抜けて山道になった。
ちょっとした林道然とした雰囲気にワクワクしながら進むと、あるものがだんだん近づいてきた。
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いつも藤野駅の踏み切りに続くトンネルの手前で離れて見えていた赤い橋梁がこんな間近に。
そしてその直下を潜れるとは実にラッキー!
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やはりド派手な色の橋梁を真下で見ると凄い迫力だ。
そして潜り抜けたすぐ先にこんなものまであろうとは....
DSCF6046.jpg 
中央道の足元に中央線が通るその真ん中をこの道が抜けていくとはなんて心踊る展開なのだろう!
しかもすぐ先に踏切と撮影にちょうどいいちょっとしたスペースまである。
こんな嬉しすぎる偶然の賜物を逃す手はないので、当然ここで撮り鉄開始!
新宿方面に普通列車が行ったあと踏切が鳴って現れたのは...
DSCF6044.jpg 
おっ!よく見るあづさの車両とは違う2階建の特急だ。
後の調べによると、この車両は215系。
時刻表で推測するとどうやら特急かいじだったらしい。

ちょこっと中央道としっかりバイクを添えた1枚が残せたので十分満足。
ごく僅かな待ち時間だけで撮り鉄を終えて先へと進むと、踏切の少し先で国道20号にぶつかり、セブンイレブンに近いあたりまでワープすることが出来た。
これならもう今後は和田峠のルートでトンネルは通るなくなるだろう。

国道を突き進みいよいよ本日の目的地に向けて交差点を右折。
カーブしながら湖畔へ下る手前にこんなモニュメントがあるのを初めて発見!
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相模湖出逢い坂と書いてある。

そんな相模湖でこの日にどうしてもやらねばならないことがある。
湖畔でバイクを押しながら目的の画像をこしらえる場所をいろいろ算段してみる。
DSCF6057.jpg 
コーラでひといきついてから撮影場所は湖面に一番近い公園の水際しかないという結論に至り、カメラを構えてひたすら時の来るのを待つ。

しかしながら、上の写真のスワン遊覧船が出航するや公園と反対方向へ転回して行ったときから予想していたとおり思惑は無惨に外された。
DSCF6063.jpg 
これがその結果。

今回何がしたかったかというと、Instagramへの投稿画像数がいよいよ190を超え、200postという節目の画像をどうしようかといろいろ思案してみた。
100の時のようにバイクのふたつのホイールに何かを足して200にしたいが、上手くサイズの合う2って一体何があるだろう???

数字の2はな~に?
と言えば当然白鳥が浮かび、バイクで手軽に写しに行ける白鳥としてこの相模湖の遊覧船しかないという結論に至り、こうして撮影場所も決めてミニ三脚でカメラを構え、そこを航行する瞬間を待ち続けたところが、まさか左向きに停泊していた船がいきなり急旋回して右回りに周回しようとは....
さすがにこれだけ遠いとズームでもとても寄せきれない。

しかしこれで諦めることはなく、すぐに代替案が浮上したのはロケーションの勝利と言うしかないだろう。

そう、白鳥は遊覧船だけではなかったのだ!

しかしもうひとつのスワンは遊覧船より小型なので、より近くに寄せる必要があることと、それ以上の問題は、ちゃんと構えた位置を通過してくれるかどうかは、それを漕ぐ人の気分次第になるということ。

晴天の日曜の昼なのに観光客は少なく、スワンボートに乗るような子連れの家族もまばらにしか現れない。
3隻ほどが近くまで漕いできたかに思えたが、ことごとく手前で進路を変えてしまったが、数十分粘ってようやく1隻がバイクの向こうを左向きに通り過ぎた。
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う~む、やっぱりちょっと小さいし若干位置が上にずれてしまった。

でもこれが200だと思って見ればちゃんと判るレベルには達しているし、恐らくこれ以上粘ってもこれを超えそうなものは望めないだろうから良しとしよう。

帰り道も時間に余裕があったので使えそうな画像を補充。
IMG_9036.jpg 
相模湖大橋から嵐山洞門を望む。

奇跡的に画像上にはいないが、実際は車やトラックがビュンビュン行き交う橋なので、普段はまず止まろうとは思わない場所だ。
バイクは風景の添え物程度でいいというのが信条ではあるが、安全上仕方ないとは言えこれではさすがに小さすぎだ。
でもアーチ橋と洞門の連続感のある白いシンクロはなかなかの絵面だ。

もうひとつは相模湖大橋から嵐山洞門と反対方向の抜け道へ進んだ先で見えてくる桂橋。
DSCF6071.jpg 

前の奥多摩帰りに外した記憶以来サイコンが行方不明だが、200画像をゲットするための恐らく100kmちょっとのライドで、予想外に多くの画像を残せたので満足な1日だった。

その後順調にインスタへの画像投稿を続け、満を持してこの200画像をアップすると、予想以上の反響でいいねの数が伸び、今現在で180超えというそれまでの最高を大きく上回るトップ画像となっている。

川崎海と山と<川崎区、麻生区>

2017年 10月08日 22:28 (日)

我が家付近に降り落ちた雨水の行方は早淵川を経て鶴見川に合流し、やがて海へと注ぐ。
家の北側の斜面を上りきったてっぺんから先は多摩川へと続く平瀬川のエリア。
つまり我が家は多摩川水系との分水嶺に近い鶴見川水系にある。

そんなことをなんとなく意識したのはおよそ4年半前のこと。
つまりそれこそがまさに自転車に乗ろうという発想の源で、雨水が流れるであろう経路を想像すると、起伏の少ない緩い下り勾配と川沿いだけで海に出られると気づいた瞬間だった。
とりあえずお手頃でママチャリよりは走れそうなプレトレを購入して最初の本格ライドの目的は、そんな経緯により鶴見川を伝って河口まで行くことだった。

9月下旬のある日曜日。今日は軽めのライドをということで選んだコースはロード購入後は一度も向かったことのなかったその日の再現に近いルートだった。

 鶴見川を鴨居から右岸へ渡り散歩エリアの綱島を越え末吉橋の先第2京浜を越える。
休日のこのエリアでは川面に特別な賑わいがあることも最初のライドで知った。
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森永橋の向こう側にある鶴見川漕艇場からラフタークレーンで次々にボートが降ろされる様はなかなか他では見られない光景だ。

当時のルートではこのあと0キロポストまで下って鶴見線の取り鉄へだったが、今回は中途半端な0キロ地点の更に先になる河口付近にある末広水際線プロムナードへ出た。

ここは事実上釣り公園となっていて岸壁の手摺にはズラリと釣り竿が並ぶ中、空いたスペースからこの場所の特権とも言えるこの橋の写真を撮影!
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鶴見つばさ橋のスマートな景観だけでも十分だが、その手前の京浜運河を意外なものが行き来しているのを目にしたので、戻ってくるのを待ってコラボ画像にした。

帰り際に見えた大黒埠頭方面にも有名な橋と共に巨大貨物船が見えたので、これを画像に納めることによって三部作が完成した。
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以上、橋と海ののりものシリーズでした。

期せずしてなかなか良さげなインスタネタが出来たが、今回こちら方面へと決めた本当の目的はここではなかったので、その場所を目指して先へと進む。

ここの横移動には産業道路を通らざるを得ないが、京浜東北線で言えばひと駅だけの区間であるその時間はいつも長く退屈に感じる。
そんな道の先で最近気になる景色と言えばこんな感じ。
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水江運河越しに見るあの煙突はいつもなら断続的に炎🔥を立ち上げているので、5月の夜に初トライした工場萌えなこの画像とは対照的な絵面になった。
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正直カメラの性能とそれ以上に撮影者の技量の無さで限界を感じながらの夜景に漂うちょっとした緊迫感もいいが、コウジョウと言うよりコウバという響きが似合う昼の景観も悪くない。

そして今回昼の工業地帯を目指した本当の目的地はこの更に先の人気夜景スポットのすぐ側にある。
前回も明るい時間にここへ来て最初に目に留まったこの場所がやっぱり素通り出来なかった。

塀も柵もロープにも隔たれることなく路面の続きに無造作に積まれたタイヤ片の山。
こんな珍しいものはやはり画像に残すしかない!と色々な角度などを試して最終的にInstagramへ上げたのはこの画像。
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ワイルドなロッククライミングさながらのこの光景を見て浮かんだコメントは...

ファイトー! イッパーツ!!

となれば次回はいよいよ登頂しかないか..?!
なんて調子こいてた罰が当たったのか、このあとバイクを降ろして跨がってみたらまさかの前輪パンク~~!
タイヤを調べるも痕跡はなく、チューブに空気を入れてみるとサイドの見えない穴から漏れてはいるが原因不明。
いずれにせよこの山での悪ふざけはもう止めにしよう。

そんな思わぬ中断があったが、真の目的地は実はこのすぐ隣だった。
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恐らくこの向こうにも何かが集積されていると思われるこの赤い壁は、前回工場萌えの人気スポットの日暮れ待ちの間バイクを立て掛けてた場所で、団体で来ていた萌え客のひとりが、思わず写真撮らせて下さいと言ったほど愛車のカラーリングとマッチしていた。
勿論そのときも撮影はしていたが、後で画像を見たら微妙にピンぼけだったりして納得がいかなかった為、インスタへのupは見送っていずれ撮り直しに来ようと決めていた。

そんな訳でこれにて目的は遂げられたので、あとはオマケみたいなもの。
一応羽田界隈にもそうち行きたいと思ってはいるが、そこまでの時間は取りたくないので、対岸から飛行機絡みが一枚でも撮れりゃいいかなって感じで浮島公園へ向かってみた。

ところが前に1~2度来て思ってたイメージよりスペースが狭くてひとが多く、ここはすぐに撤収!
このまま帰宅の方向でも良かったが、せっかくだから試しに多摩川右岸へ出てみた。
初遠征で撮り鉄後に行った河口へは、その後来たときには工事か何かで封鎖されていたが、どうやら終わっているようで、今回は思いで深いその場所まで出ることが出来た。

土手から下りた河川敷の原っぱにポツンと立てられた一本の木がその標識だ。
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これがあること以外はなんてことない場所だと思っていたが、意外に周りが造成された芝生のようにキレイだったのと、前のときの記憶にはない住民がいたのが意外だった。
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朽ちた止まり木のようなところに野良猫がいっぱい。
例に漏れず何か餌はないかと少しだけ近づいてきても、触ろうすると下がってしまう感じだったが、5~6匹いた猫たちは穏やかにくつろいでいて、こちらが撮影でうろうろ歩き回っているのをよそに、広い原っぱで鳴き声もたてずに走り回ったりじゃれあったりしていた。
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こういうのをキャットランっていうのだろうか。
中でもこのトラちゃんが可愛かったな~💓
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それはともかく折角対岸の見える場所に時々飛行機が着陸しているので、なんとかこの標識とバイクとのコラボ画像を...
と、試行錯誤の末、まあこんなもんかと手を打ったのがこれ。
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この画像を表紙にしてキャットランなども束ねてInstagramに上げたところ、
概ね好評だった橋と水ののりものシリーズを凌ぐ数のいいねをこれらが獲得!

帰りに右岸をそのまま上っていったら、以前は確かダートが混じった筈が、第一京浜までは舗装路で行くことが出来た。

京浜地区はサイクリング目的ではいまひとつモチベーションが上がらないが’、写真ネタには事欠かないことがよく判ったライドだった。

<番外編>

翌週の日曜の軽いチャリ散歩で麻生川から片平川へと上っていき、黒川の先にある個人的に別世界と思っている里山の一角まで出てみた。

ちょっとした写真ネタがあれば十分だったが、予想以上に季節感のある光景と出会えた。
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刈り入れたあとの稲藁とコスモスの群生。

どちらかというと南多摩とは思えない田園風景の方が自分的には推しで、真っ先にInstagramへ上げてそこそこいいねが点いたが、花の群生の真上に電線が走っていたために本来風景主役でバイクは控えめが信条なのでいまひとつ乗り気でなかったコスモス画像の方がいいねの勢いが優勢で、すぐに追い越していった。

これは単純に共通する自転車好きフォロワー以外を評価するポイントの人気の差で、つまり田舎風景好きよりお花大好きの方が構成比で勝っていたということなのだろう。

この里山地帯を離れるべく奥にあるプチ峠に入ると、ここにも多摩ニュータウンのはずれということを忘れさせる景観があった。
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この画像を見たら誰もがどこかの林道と勘違いするのでは。
ほかならぬ自分もそう勘違いしたのか、大した坂でもなかったのにフロントがインナーに入っていることにupするまで気づかなかったが、敢えて淡いタッチに仕上げたこの画像のいいね獲得はコスモスにも勝る勢いで、現在では一歩上回る得票数を得ている。

あとから調べて判ったが、これら3枚の画像の撮影地はいずれも川崎市麻生区黒川で、この峠がちょうど県境にあたり、越えて東京都多摩市に入るとすぐに自転車銀座とも言える尾根幹に出る。

尾根幹は確かに走りやすくトレーニングには最適な道だが、個人的にはそういう指向のローディーが沢山居すぎるので好きではない。
ちょっとの間だけなので数台に抜かされても気に留めずに数キロ通過して左折。
あとは鶴見川源流の道に途中合流して川沿いをのんびり帰る方向で。

でもそちら回りで帰るのにはちょっとした目的もあった。
ここんとこ久しくお目にかかっていない青く輝く羽根を持つあいつに逢いたかったのだ。
彼らの住まいも判明してるので、付近の立ち寄りそうな場所を暫くうろうろしながら待つが、ちょうど真昼でおやすみされているのか一向に現れない。

退屈にかまけてすぐそばにいたヤマバトにレンズを向けたところ、なかなか珍しいタイミングで画像に収まった。
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これはこれで十分遺しておきたい光景のひとつに加えられるということで、カワセミさんはまたということで退散いたしましたとさ。

以上、特に意識もなく川崎市南端の海付近と北端の山の光景を撮影してきたが、それぞれに絵になる両極端の風景を収められて俗にいうインスタ映えという意味でも有意義だった。

馬を降り怒涛の名爆へと、いざ進め孤高の鋼軍!〈川苔谷トレックリング〉

2017年 09月22日 20:07 (金)

連続降雨記録の中にあった盆休み以来となる連休は、あろうことか台風18号がそのど真ん中を通過していった。
その一過で唯一晴れ予報の月曜に向け、前日までに家庭関係の用事を済ませ、早朝から走りに行く気は満々だったが、未明に嵐が去ったばかりではそうそうすぐに繰り出す訳にもいかないだろう。

まず第一に濡れた路面がある程度乾いてから走りたい。
それに予報によると、午後15時あたりまでかなり強い南風が吹くらしい。
ということは海に向かうはなしで、多摩川上流など山方面が良いだろう。
しかし以前雨上がりの奥多摩湖付近の路面にかなりの水流があり、濡れたトンネル内をいくつも通過してドロドロになったのを思い出した。
きっと水気の少ない林道も風で散った枝葉などでかなり走りにくくなっているだろう。

などと折角の台風一過のサイクリングのイメージが考えれば考えるほどネガティブな方向に...
しかしすぐに発想の転換で一転ポジティブな方向へモチベーションが高まった。

そうだ、大雨のあとだからこそ観られる山の醍醐味を味わえばいいじゃないか!

これにより程なく見事にさっき挙げたネガティブ要因をほとんどクリアできるプランが出来上がった。

当日朝5時前に目覚ましが鳴り、バイクを車に積込み走り出してからコンビニで朝食を買い食べながら多摩川沿いを北上する。
時間が早いからか、それとも嵐が去ったのにまだ気付いていないからか、自転車でCRを走る人はまだ殆ど見えない。
路面はまだまだウェットなところが多く、風も時折強く吹いているように見えた。

そして完全に晴れ空になった7時頃、ストビューで探した青梅付近の某公園の駐車場に到着!
バイクを降ろして走り出した道はいきなり急斜面で横に蛇行しながらインナーに切替えてすぐさまロウまで落としててっぺんへ。
すぐに下りの急斜面が始まり、降りきったところが青梅の中心部。
いざ山を目指して街道を進め~!
と漕ぎ出してちょっと進んで気づいてしまった。

あっ!ボトル忘れた!!
最後のお楽しみ(?)だった筈の急坂を早くも登らねばならないとは...

車に戻りボトルを取って再出発しコンビニで水を充填して走り出す。
朝の奥多摩街道を上るとどうしても思い出すのが、始めてロードで奥多摩湖を目指したときのこと。
御岳の先のどこかを走っていると、前方左の崖際にある小さい物置小屋の隣のスペースに黒い獣が立っていて、近付いて通過するとカモシカだった。
すぐ横を通っても逃げなかったので、少し先で止まってカメラを構えた瞬間背後から車が来て逃げられてしまった。
その後何度かここを通る際に、似たような景色が多いので場所の特定ができずにいたが、今日ようやくその場所が川井駅の手前だったという確信が持てた。

その後緩やかに上りながら初めてのトンネル、鳩ノ巣駅、白丸ダムと景色が変わり、20kmちょっとの程よいクルージングで奥多摩駅に出る。
日原街道へ折れるのもいつ以来だろうか。
この道に入ると車の通行はぐっと減るので、それだけでもかなり心持ちが変わる。
過去2度この道へ入った際の目的地は程なく現れた。
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左手に見えるのTOKYOトラウトカントリーという渓流釣り場で、そこにあるメイフライという食堂にはバイクラックがあるという情報で、奥多摩湖ついでの昼休憩場所としているが、ご覧のような渓流を観ながらテラスでランチというのはいつも至福のひとときだ。
初回にピザを注文して待っていると、お店の奥さんに呼ばれて店の奥、写真で建物右側の崖のすぐ目の前にこんな立派な雄カモシカが居たのは本当に衝撃的だった。
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撮り逃がしたその日のうちに同じ種のこんな立派な写真を撮れるなんて奥多摩は凄過ぎる!
そんな忘れ得ぬ思い出の場所を横目にこの橋を渡ると、その先はいよいよ未踏の地だ。

清流を左に見ながら進むと交通整理をするおじさんが、その先に見えるトンネルの通行を制限していて、ちょうどその目の前に林道のゲートがあり、横の隙間から中に入る。
いきなり林間に潜り込むようにして始まる林道は、普通なら涼しげで右手の沢の流れと共に相当心地よく上れそうだ。
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しかし、そう思えたのは最初のうちだけで、この時は台風一過だけあって、そんな穏やかな状態ではなかった。
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枝葉に混じってエッヂの効いた岩の破片が見え隠れしているので大変危険。
危険なのは尖ったものばかりではなくこんなものも...
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最近里ではなかなか見かけなくなった在来種のガマ君。
こんなストレッチ状態のまま動かぬこと岩の如しだった。
そんなのも含めてとにかく油断ならない。
とはいえそれさえなければこの林道は相当魅力が満載だ。
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突然景色が開けたと思ったらこんな絶景が!
岩の感じが有間峠に通づる感じがすると思ったら、この林道の終点の先がまさにその有間峠だった。

そして何より魅力的なのが絶えず響き渡るせせらぎなのだが、この日の水量は所々で轟音を響かせていた。
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こんな素敵な景色と音に囲まれていると、一部で15%以上を示していた傾斜も全く気にならず、気がつけば各サイトで見たとおりのこの場所に着いていた。
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さあ、ここからは愛馬を降りて歩くしかない。
SPDシューズをスニーカーに履き替え、ボトルをリュックに入れていざ突入!

っというところでこの看板が目に入った。
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1年前のこととは言え熊の目撃ではなく襲われたという情報にはさすがに恐怖心が隠せない。
一応想定としては一番電車で先行した登山客らに追い付いたり既に滝見を終えて戻ってきたりしてる筈だったが、実際林道に入ってからは誰ひとりと出会っていない。
もう自分の身は自分で守るとして必要なここに書かれているように何か音の出るものは..

スマホしかないっ!

ということでミュージックプレイヤーを作動させて登山道へ足を踏み入れた。
選曲は途中で誰かに会っても不快感を与えないように、自然の景観に馴染むパットメセニーをチョイス。
しかしスマホの小さいスピーカーが鳴らす繊細な音楽では殆ど響いてこない。
水量半端ない清流の音にかき消されてこれでは全然だめだ。

ここで少しでも音を響かせるにはヘビメタくらい激しい音楽じゃないと...
でもヘビメタなんてこのiTunesには.......

あった!!!

ということで唯一入っていたヘビメタ。
ベビーメタルのメタルレジスタンスをon air!

♪進めー道なき道で~も~

ってまさにうってつけの歌詞やん!

これで俄然勇気が沸いてきて、道を拓いて進むのに欠かせない杖になりそうな枝を探し出した。
そして次なる曲は「カラテ」

♪セイヤっソイヤっ戦うんだっ!!

もうこれが掛っちゃやるっきゃないって気持ちになってしまう。

武井壮じゃないが、熊が襲ってきたなら、
先ず杖で腕をはたいて敵がひるんだところへ蹴りを入れて更に...

もう小さめなツキノワグマぐらいなら倒せそうな気さえしてきた。

前だけではなく横や背後にも気を配りながら進むが、そんな危険な気配よりも現れる景観の素晴らしさの方が圧倒的に勝ってくる。
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こんな木製の橋がいくつも出てきて、先人によって水と交錯しながら進むべき道筋が示されていく。
ところどころ台風の爪痕の枝葉で道が覆われたりもあり、決して簡単には進めないところもあるが、どうにか問題なく進んでいる。

ここまでにも滝と呼べそうな瀑流がいくつもあったが、ここからは完全に滝にしか見えないものが連発で現れる。
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真ん中の細く見える滝でさえ、実際の落差と幅は最寄りの定番名瀑塩川滝とほぼ同等だった。

これらを無名にするほどの主役は果たしてどれほどのものなのだろう!?

終盤になるにつれコースの難易度のが上がる。
目の前の岩盤に阻まれたと思うと、横の崖から流れ込む支流の脇に岩の窪みが点々と連なり、そこをあと少し角度があればボルダリングかのようによじ登り、
川よりだいぶ上がった斜面を時折滑りかけたりしながら横移動すると、今度は木製の急角度の階段にロープが掛けられ、掴まりながら下ること2本。
これが終わって川の高さまで降りてカーブしたところで遂にラスボスが視界に!
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うぉーー❗️
こりゃすげ〜〜‼️

ドドドドーーっと落下する水量はこれまで間近で観た滝の中でダントツだ!
10mくらい離れてもマイナスイオンとか霧のレベルではなく、普通に降雨と呼べる水滴が降りかかる。
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そのままシャッターを押すとレンズには水滴だらけ。

少し離れて全体をしっかり捉えよう。
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ん〜〜!
なんと見事な瀑流なんだ。
左右を同じような角度の斜面に囲まれたこの滝壺から始まる川の周りの景観も最高に素晴らしい。
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振り向いた右斜面は直角に近い岩の崖になっていて、遥か上の方に林道のガードレールも見える。

そんな大自然の壺の底で怒涛のマイナスイオンをたっぷり受け止めながら30分以上過ごし、もう十分に思えて激流の川を岩伝いにおっかなびっくり岸まで戻り、名残惜しくなったので更に近寄れるだけ滝壺に近づいて見上げてみた。
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20km近く離れた前の写真との比較でもなんとなく判るが、滝頭から物凄い水量が目の前で末広がりに落ちてくる様はもう圧巻と言うしかない。

この位置でひとしきり飛沫を浴びたところでようやくここを離れる決心がついた。

再びベビメタの続きを鳴らしながら、ロープを掴みながら階段を1、2、3、、、、
道はどんどん上へと続いていく。
あれっ!
さっきはなかった蜂の巣が転がっている。
そお~っと速やかに通り越して、まだまだ上る??
えっつ?
そんな上る筈ないだろ!

ちょうどiTunesからヤバッ!が流れる。

♪ち~が~う~、ち~が~う~、違い過ぎてこ~ま~る~♪

これ絶対どこかで間違えてる!!
さあ、蜂の巣から後戻りだ。
で、結局どこまでバックしたかと言うと、1、2、3、、、のとこ。
来るときの文にあるように階段は2本しか降りてなかったのだっだ。

その後は迷わずさっき見た道筋の後戻り。
景色は同じ筈だが見る向きが違うことでまた印象は違ってくる。
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沢の流れの先から木漏れ日が差すこんな景色もありきたりようだが何ものにも代えがたく見えた。

かくしSuメタルの歌声とYui Moaの掛け声、そして神バンドの鋼の演奏に励まされながら残りの道筋も楽しく歩ききって、無事愛馬の待つ入口へと戻り着きました。
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なんと林道からこの登山道往復のここまで誰ひとりとも会わなかった。
台風一過の名瀑を、、なんて誰でも考えそうなものなのにな~
そんな孤独な行軍もBGMの意外なくらいなマッチングと、拾ったこの杖のお陰で無事に全うすることができたので、あとに続く人のために杖はここへ立て掛けたままにした。

変わりなく台風の爪痕の枝葉と岩片のトラップに細心の注意を払いながら林道を下り、おじさんが交通整理するゲートまで戻り、日原街道を左折。
本当は右折して有名な日原鍾乳洞も観ていく選択肢も想定していたが、百尋の滝とその道のりの満足感があまりに大きかったので、今観てきた風景と空気感に余計な上塗りをしたくなかった。

林道入口から少し下りたところの頭上に鉄橋があったのを往路で見てはいたが、帰りに下を潜ったらしっかり使われていて、小さなトロッコが行き来していた。
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林業か鉱業に使われているのだろうか、いずれにせよ遺産と化すことなくこうして現役で活躍しているということがなんだか嬉しい。

詳しく勉強はしていないが奥多摩町開発の歴史に重要な役割を果たしてきたであろうこの工場が日原街道の起点に近づくと見えてきた。
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奥多摩湖建設の為に敷かれ今は廃線となっている小河内線を一時買い取り、この石灰工場の運搬に使っていた路線が民営化で今のJR東日本の所有に移るという歴史があるようだ。

今も奥多摩駅の奥に鎮座するこの工場は、
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こんな感じでかなり錆び付いて操業停止しているようにも見えるので、こうして見た光景に思わず。。。

”工場燃え尽き”

なんて言葉が沸いてきてしまい、Instagramにもupしてしまったのは少し失礼な話かもしれない。
そんな水資源確保や鉱物採掘に伴う人造構造物と自然との共存による地域開発によって、こうして舗装した道を伝って自転車でこんな山奥まで登ってくることが出来て、更に少し脚を使って踏み込めばこれほどのダイナミックな大自然の風景も満喫できるのだ。

奥多摩って素晴らしい!!

そんなことを考えながら順調に脚を回して青梅まで下って車に戻り、無事帰還しましたとさ。